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グラフィックボードについて

2008-01-12 21:24:16 | パソコン

GPUの性能比較

GPU(グラフィックスアクセラレータ、グラフィックスカード、グラボ)とは

GPU(Graphics Processing Unit)とはパソコンのモニタに画面を表示するパーツです。
大手PCメーカーではグラフィックアクセラレータなどとカタログには表示されていると思います。
自作PC市場ではGPUやグラフィックスカード、略してグラボなどという名前で親しまれています。

GPUは名前がCPUに似ていますが、言わばグラフィック専用のCPUといって差し支えないでしょう。
GPUの性能は、ゲーム(特に3Dゲーム)をしたい人にとってはパソコン購入時の最大の指標となります。
今はWindows VISTAもかなりGPUの性能を使用するので、VISTAを快適に扱うという意味でもある程度重要です。

GeForceとRadeonとチップセット内蔵

このGPU、市場では主に3社で争われています。
GPUを専門に扱うnVIDIA社のGeForceシリーズ。
CPUも製造するAMDは、GPU専門のATIを買収しRadeonシリーズを。
PC業界の巨人Intelはチップセット内蔵として参戦しています。

"チップセット"新しい単語が出てきてしまいましたが、これはPC内のパーツを総括するパーツです。
これにGPUも含んでしまおう、というのがIntelです。
これに対しnVIDIAとAMD(旧ATI)は基本的にはGPU、グラフィック専用のパーツを用意して高性能化を計っています。
専用のパーツ=グラフィックカードを追加で用意するので、性能もチップセット内蔵とは比較にならない程高性能です。
ただし、nVIDIAとAMD(旧ATI)両社ともチップセット内蔵GPUを作っていないわけではありませんよ。

GPUの性能はどうやって決めるの

さて、そんなGPUの性能はどうやって決めるのでしょう?
コアクロック、メモリクロック、Vertex Shader、Pixel Shader、メモリバス幅、メモリ(VRAM)容量などが関係してきます。
が、その関係は複雑で、残念ながら明確な答えはありません。
大まかな指標としては、チップセット内蔵よりは専用のグラフィックスカードが搭載されたものを。
GeForceならGeForce間で数字の大きなものを、同じくRadeonならRadeon間で。
GeForceとRadeonの数字の比較をしても意味はありません。

用語解説

コアクロック
   GPU(グラフィックカード)がタイミングを取るための周期的な信号。
   CPUのクロックと同じで、大きいほど高性能。

・メモリ容量(VRAM)
   CPUがメインメモリとデータを伝達するように、GPUはVRAMという専用のメモリとデータを伝達し合う。
   VRAMは基本的にGPUに組み込まれているが、パソコンのメインメモリと共有・補完するGPUも存在する。
   当然専用のVRAMを持っていた方がデータの伝達速度は速い=性能も高い。

・メモリクロック
   GPUに内蔵されているメモリ(VRAM)用の信号。
   クロックと名が付くものは早いほど高性能と思って間違いない。

・Vertex Shrader
   陰を処理するための内部パーツ。
   立体部分の陰を表現してこそ3Dですよね。

・Pixel Shader
   出力する色データを計算するための内部パーツ。
   複数のデータを重ねることでリアルな表現が可能になる。

・Unified Shader
   VertexとPixel、各Shaderを統合させたもの。
   必要に応じて各Shader数を変化させている。
   陰の多い表現をしようとしたらVertexを増やす、といった具合。

・メモリバス幅
   VRAM内の伝達できるデータの容量。
   容量が多く=バス幅が大きく、伝達する回数が多い=メモリクロックが速い程、性能が高くなる。

用途で選ぶ

高性能のグラフィックボードは要求する電圧も高くなり、熱の問題も発生します。

使用用途に最適なパーツを選択するのがコスト的にも良いようです。

Vista、写真、標準的な映像、ゲームなどの日常的なホームアプリケーションの使用

GeForce 7200 GS

GeForce 7300 LE

GeForce 7300 GS

映像の再生と編集。

GeForce 7300 GT

GeForce 7600 GT

GeForce 8500 GT

GeForce 8600 GT

HD映像(ブルーレイやHD DVD)の再生と編集。

GeForce 8800 GTS 640MB GeForce 8800 GTS 320MB

GeForce 8600 GTS

GeForce 8600 GT

最新のゲームグラフィックで、DirectX 10をサポートする最新のPCゲームをプレイ

GeForce 8800 GTX GeForce 8800 Ultra GeForce 8800 GTS 640MB GeForce 8800 GTS 320MB

製品名 グラフィック性能 PureVideo DirectX 最高解像度 最低必要電源
GeForce 8800 GTX 32.0x PVHD 10 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ)
450
GeForce 8800 Ultra 33.0x PVHD 10 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ)
500
GeForce 8800 GTS 640MB 28.0x PVHD 10 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ) )
400
GeForce 8800 GTS 320MB 28.0x PVHD 10 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ) )
400
GeForce 8600 GTS 18.0x PVHD 10 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ)
350
GeForce 8600 GT 15.0x PVHD 10 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ)
300
GeForce 7200 GS 1.6x PV 9 1920x1200 (デジタル
2048x1536 (アナログ)
300
GeForce 7300 LE 1.8x PV 9 1920x1200 (デジタル
2048x1536 (アナログ)
300
GeForce 7300 GS 1.9x PV 9 1920x1200 (デジタル
2048x1536 (アナログ)
300
GeForce 7300 GT 5.0x PV 9 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ)
300
GeForce 7600 GS 7.0x PV 9 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ)
300
GeForce 7600 GT 11.0x PVHD 9 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ)
300
GeForce 8500 GT 7.0x PVHD 10 2560x1600 (デジタル)
2048x1536 (アナログ)
300
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45ナノの“標準8コア”Mac Proは、高い? 安い?

2008-01-12 21:15:40 | デジタルニュース
アップルは、先日受注を開始した最新Mac Proの説明会を開催した。アプリベンチで最大2倍の性能を叩き出すこの新モデル、実は安い?
新旧の標準モデル比較では最大2倍の高速化
アップルは1月10日、プロシューマー向けデスクトップPC「Mac Pro」およびラックマウント型サーバ「Xserve」の新モデルに関して、製品説明会を開催した。既報の通り、両モデルともにアーキテクチャを一新し、45ナノメートル製造プロセスのクアッドコアCPU(Xeon 5400番台)を採用しているのが最大の特徴だ。製品説明を担当したアップル プロダクトマネージャー鯉田潮(こいだうしお)氏は、Mac Proを中心に、ハードウェアの進化点や、従来機種との性能比較、最新Mac OS X v10.5などに言及し、「(今回の)Mac ProとLeopardの組み合わせが、マルチコアCPUと64ビットの性能を最大限に引き出せる環境だ」と自信を見せる。

 今回のモデルチェンジで最も目を引くのがCPUだ。具体的には、従来モデルで採用していた65ナノCPU(開発コード:Woodcrest、 Clovertown)を、Penryn世代の45ナノCPU(開発コード:Harpertown)に変更した。これにより2次キャッシュ容量が12Mバイト(3Mバイト×4)に増加し、新命令セットのSSE4に対応するなど、大幅に機能強化が図られている。また、新Mac Proに搭載される5400番台のXeonは、FSB 1600MHzに対応したモデル(型番の末尾が2)で、特に最上位の3.2GHzは「5400番台の中でも最も速く、他社でも採用はない」(鯉田氏)と性能面をアピールする。これにあわせてメモリクロックも667MHzから800MHzに引き上げられ、メモリスループットで約60%ほど高速化しているという。
45ナノメートルプロセスルールのクアッドコアCPUを採用。FSBも1333MHzから1600MHzに向上した。搭載メモリ容量も、4Gバイト FB-DIMM×8の構成で最大32Gバイトに倍増している(ちなみにオンラインのApple Storeでは、この構成だとメモリだけで+116万3820円になる)

 鯉田氏は、従来の標準構成モデル(クアッドコア)と、新しい標準構成モデル(8コア)を比較したベンチマークテストの結果を示しながら、動画編集など処理の重いプロシューマー向けアプリケーションであれば約2倍、Photoshop CS3のようなアプリケーションでも30%ほどの高速化が見込めると説明する。「単純に考えて、作業にかかる時間が半分になれば、業務の生産性は2倍に上がるわけです」(鯉田氏)。
従来の標準モデル(クアッドコア 2.66GHz)と、新しい標準モデル(8コア 2.8GHz)の性能比較。同社によれば整数演算で1.9倍、浮動小数点演算で1.7倍の性能を発揮するという(写真=左)。アプリケーションベンチの比較でもFinal Cut Proのようなプロ向けソフトでは、2倍に近い性能を叩き出している(画面=中央)。テクニカルベンチマークテストでも、CPUへの依存度が高いものは2 倍に近いスコアが出ている

グラフィックス性能や拡張性もアップ

 グラフィックス性能も強化された。拡張スロットは、PCI Express 2.0 x16を2基と、PCI Express x4を2基用意し、標準でATI Radeon HD 2600 XT搭載カード(グラフィックスメモリは256Mバイト)を備えるほか、オプションにGeForce 8800 GT(同512Mバイト)や、Streo-in-a-Window(3次元を可視化するアプリケーション)対応の3Dステレオポートを搭載した Quadro FX 5600(同1.5Gバイト)もラインアップしている。また、すべてのカードでデュアルリンクDVIを2ポート備え、最大で8枚の30インチディスプレイを同時に接続できるようになった(ATI Radeon HD 2600 XT×4の構成)。

 なお、Doom 3ベンチで従来モデルの標準構成だったGeForce 7300 GTと比較すると、ATI Radeon HD 2600 XTで1.4倍、GeForce 8800 GTで2.2倍ほど高速化されているという。 ラインアップされるグラフィックスカードは、ATI Radeon HD 2600 XT(写真=左)、GeForce 8800 GT(写真=中央)、Quadro FX 5600(写真=右)の3種類。Radeon HD 2600 XTは2/3/4枚の構成も選択できる
グラフィックスの強化点(写真=左)。拡張スロットはPCI Express 2.0に対応した(写真=中央)。Doom 3ベンチ比較。GeForce 7300 GTの64FPSに対して、Radeon HD 2600 XTが88FPS、GeForce 8800 GTは141FPSとなっている(写真=右)

 一方、HDD容量も標準で250Gバイトから300Gバイトに増量したほか、最大搭載容量も1Tバイト×4基の構成を選択できるようになっている。従来同様にオプションでRAIDカードを用意しており、RAID 0、1、5、0+1、拡張JBODを構築可能だ。また、性能を重視する向きには、15000rpmのSASドライブ(Serial Attatched SCSI)も用意されている。
オプションには、256Mバイトのキャッシュメモリを搭載するRAIDカードが用意されている(写真=左)。SAS/SATAドライブでRAID 5を組んだときのパフォーマンス比較(写真=中央/右)

 標準構成で34万9800円、BTOで最高のパーツを選択していくと300万円を軽く超えてしまう最新Mac Proだが、アップルはコストパフォーマンスでも他社製品を圧倒していると語る。

 同社は、Xeon 5400番台を採用する高性能なデスクトップPCの代表として、デルの「Precision T7400」(2.83GHz 8コア/1333MHz)とHPの「xw8600/CT」(3.0GHz 8コア/1333MHz)を挙げ、“同じようなスペック”で価格を比べれば、10万円~15万円ほどMac Proのほうが安いと主張する。また、FSBクロックの優位性(1600MHz)などを指摘し、「おそらくこちらのほうがパフォーマンスも高い。エンドユーザーにメリットのある価格になっていると思う」(鯉田氏)と自信を見せた。
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