富士フイルム FinePix デジタルカメラ FinePix REAL 3D W1/V1 セット FX-3D W1/V1 SET
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FinePix REAL 3D W1は、同社がフォトキナ2008で開発発表していた3Dデジタルカメラ。今回、正式な発売が決まった。3D映像をCCDで撮影でき、背面の液晶モニターにおいて裸眼による立体視ができるコンパクトデジタルカメラは、世界初としている。
FinePix REAL 3D W1は、2つのレンズで撮影した写真の視差を利用し立体映像を生成する方式を採用した。画像処理エンジンは、新開発の「リアルフォトエンジン3D」。2つのCCDから得られる撮影情報から、被写体の距離、明るさ、色調などを解析し3D映像を合成する。撮像素子は1/2.33型有効1,000万画素 CCD×2基。センサーのアスペクト比は4:3で、最大記録解像度は3,648×2,736ピクセル。感度はISO100~1600。
3D静止画の記録形式は、カメラ映像機器工業会(CIPA)が2月に制定した「マルチピクチャーフォーマット」(CIPA DC-007-2009)を採用した。立体用画像のほかに通常のJPEG画像を同時記録することも可能となっている。なお、2Dモードでは通常のJPEG 撮影ができる。
FinePix REAL 3D W1は、動画の3D記録にも対応した。記録形式は動画2チャンネルを記録可能な「3D-AVI」形式。一般のAVI形式を応用した独自のフォーマットとなっている。2Dモード時はAVI(Motion JPEG)で記録する。なお3Dの静止画、動画ともPCで2D映像として表示、再生が可能。また、付属ソフトで3D映像を2D映像に変換することもできる。
レンズは35mm判換算35~105mm、F3.7~4.2の3倍ズームを2基搭載しており、2つのレンズの同期制御が可能。最短撮影距離は60cm。マクロ時は広角端で8cm(2D時)までの接写ができる。一眼レフカメラ2台にズームレンズを装着して3D撮影を行なう場合、一般的に2つのズームレンズを同一画角に調整することが難しいことから、「ズームレンズを用いた3D撮影が簡単に行なえるのは画期的」(同社)としている。
レンズの光軸や間隔を高精度にマウントするため、カメラ本体にはアルミのダイキャストフレームを採用した。レンズユニットはダイキャストフレームに直接取付けている。人間の目の間隔は平均で約65mmで、従来この間隔が3D撮影に適しているとされていたが、 FinePix REAL 3D W1では、レンズの間隔を77mmとやや広くすることで、映像の立体感を強調している。3D撮影推奨距離範囲は、オート視差調整OFF時が 1.3m~∞(広角)および4.1m~∞(望遠)、オート視差調整ON時は広角および望遠とも1m~。被写体までの距離が、2~6m程度のとき最も立体的に表現できるという。