ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「豚病の予防は、疫学と免疫抗体」

2020-01-31 09:42:06 | 日記
4月22日付けの日本農業新聞に、豚病洗浄化の支援として、鹿児島に対する強化運動が行われるとありました。 同紙によれば、全国一の養豚場である鹿児島県では、近年豚病による事故死の比率が高まり、農家の経営を圧迫しており、2006年度は約56万頭が死亡(全出生頭数の22%)したと見られています。同県では今年度の新規事業として、豚病洗浄支援策事業(予算額約700万円)を計上、関係機関が一体となり、実態究明と豚病洗浄化に取り組むとしています。 さらに実態調査と把握、原因究明(抗体検査、病勢鑑定など)もすすめるとのことであります。また洗浄化モデル農家を作出して、豚病洗浄化対策、農家の飼養管理衛生遵守、地域一体での衛生事業として実施します。 豚の疾病の多くは、呼吸器疾患が多発し、事故率の悪化に拍車をかけているのが実情と言えます。 複合感染症が注目されるなかで、マイコプラズマ肺炎が豚繁殖・呼吸器障害症候群(PRRS)、離乳後臓器性発育不良症候群(PMWES)にどのような影響を与えるかが重要とされています。いずれも豚呼吸器複合感染症(PRDC)と呼ばれています。こうした疾病には豚サ-コウイルス2型(PCV2)が関与して増悪因子となっていることが報告されています。 そこで、環境整備から疫学的な戦略の第一は、豚舎周辺に石灰散布(1坪当たり5kg) をすること、ミミズがいないこと、豚舎内の石灰乳塗布、的確なワクチンネ-ションを実施することが重要です。ワクチン接種後は、おのおのの抗体価が上がったかを確認し、免疫賦活作用が活性化されたか確認する必要があります。抗体価が10倍くらい上がることを目標とします。 ふんの悪臭が著しい場合は、飼料中のタンパク質が未使用の形で豚の唾液不足と自家中毒を引き起こし、免疫作用を弱めてしまうこともあります。ふんの悪臭も、目安の一つと考えるべきでしょう。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の体内にて腸内細菌に定着し、乳酸菌、麹菌、酵母菌との連鎖作用で、特にタンパク質の分解、吸収を高め、結果として免疫力を活性化し、肺炎様疾病の発病、オ-エスキ-病などの発病を抑えます。また、ワクチン接種後の抗体価が10倍以上に上がっていることが特徴といえます。 これから、悪臭の目立つ季節となります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、飼料の消化吸収が強力なために、完全というほどに消化分解が可能です。従って、ふんの悪臭がこれまた激減します。いわゆる、悪臭は元から断つということです。ふんが臭うと言うことは、飼料中に成分が残っているという証拠です。完全に消化吸収されれば、においはなくなります。飼料を使いこなすことができるわけです。 腸内細菌叢の活性作用が免疫賦活を高め、抗病力を充実させます。