ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「個体そのものの抗病力を生かす飼養管理が重要」

2018-06-29 08:53:23 | 日記
農業経営では、事故、また病害が3%程度であることがその成功の目安とされています。一般作物や果樹などの損益分分岐点も、この数値にかかっております。 畜産業においては、この3%の疾病の発病とへい死事故は、さらに敏感に表れます。 病虫害は季節ごと、作目ごとに予防消毒が、実行されています。これも、早目、早目に観測をしながらです。畜産業でも同じですが、予防もさることながら、それよりも個体そのものが、抗病力を持つことのできるような飼養管理が必要です。 ワクチン接種の方法では、畜種ごとにワクチン接種後の抗体価がどう変わったかを知ることです。乳牛のように代謝病に弱い家畜は、牛乳中の無脂固形分が年間通して8.5%の要定数値を示しているか否かが、1つの観察点となります。 特に、5月から10月までに無脂固形分が8.0から7.8%位となり、10月中旬頃より無脂固形分は8.3%以上に上がってきます。乳牛特有の経営病とも言われている繁殖障害、ケト-ジス、高酸化乳またはアルコ-ル不安定乳など、いわゆる代謝病と考えます。 目標として、年間無脂固形分を8.5%をクリアしておくと、代謝病を起こさなくなります。 養豚農業経営においては、肺炎の激減とそのほかの疾病が発生しない、発情がはっきりして種付けが的確にできるようになります。産子数が一腹当たり年間24頭を目標に生産され、育成率とすることにします。 当然ながら、肉質・色・しまりが良く、銘柄豚と言わなくともその肉質は認められ、独自の販売をしていることも報告されています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを普及して25年、病気についてはの話や相談はありません。 私は、昭和25年に獣医学を修学しながら、150頭肥育の養豚経営をやり、豚についての論文を書いて大学を卒業し、大学時代は大学の付属病院で臨床を勉強しました。根っからの、臨床獣医師です。 人間以外の動物の臨床をやってきて、昭和38年、茨城県経済連に就職して、そこに飼料について勉強し、購販売流通のことを学びました。 昭和41年、神奈川県に戻って、養豚農業経営者として実践しました。その間、今日まで、各県農業大学校の生徒さん達の研修の場として、また各製薬メ-カ-の新薬品の開発に協力し、安全性、残濁性、毒性などの試験を重ね、またそれらを学会に発表し、勉強してきました。 養豚農業経営者の方は、購買、販売とも、系統100%利用で、昭和50年、51年と、県知事賞を戴いたことが実績として残っております。 畜産農業経営は、獣医学の臨床や予防でなく、それを越えた経営または経済と言葉が上にくるものと、身を持って会得した次第です。

「自然科学の力を現代病と闘う武器に」

2018-06-28 10:07:35 | 日記
 養豚農業経営は、疫学的な考えを持って実行することが重要です。環境をアルカリで消毒し、ミミズのいないことが一つの目安となります。豚の体内の腸内環境を改善することが、必須条件となります。そのことによって、ほかの有能細菌が増加し消化吸収の活性化だけでなく、特に免疫賦活を強め一段と抗病力が高まります。発病しないことがその効果を示してくれます。 このところ、各方面で生菌数、乳酸菌が注目されています。 以前、子豚の早発性下痢症などの発生の予防を乳酸菌を使って試験しました。A社からはA地方で試験した結果が良かったので私のところで確認試験をしてくれ、またB社からは会社の農場で良い結果が出たので追試験をしてくれなど、各社から依頼されたためです。しかし、実際に試験するとそれほどの効果が認められませんでした。私が臨床獣医師として感じたことは、菌には分布図があって、地域ごとに特徴があるということです。これを確信し、大学の微生物学の先生方に話しました。この意見にどなたからの反論がなかったので、自然界の科学的区分がわかったような気がしました。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、東京農業大学の住之江研究室でうまれたものです。原料を大豆とし、酵母菌、麹菌、乳酸菌を組み合わせてつくったものです。 これを使って臨床的に観察すると、給与して30日で豚の発咳症状が減少し、肺炎の症候も改善がみられました。よくある豚のパスツレラ肺炎などです。また、周辺でオ-エスキ-病が発生しても発病しないなどの結果が認められています。疫学的にも免疫賦活作用が強力であると認め、納得しました。 発情も鮮明に確認でき、離乳後の再発情もはっきりします。種付け、妊娠、分娩とスム-ズに結果が出て、子豚の育成も良くなり、肉豚出荷をもって育成率としています。 肉質にも良い結果が出ています。ミネラルと組み合わせ、ミネラル酵素豚として自信を持って販売している生産者もいます。悪臭問題も豚の体内から経ち切ることができ、これも満足できる結果です。ふん尿処理で沈殿槽に使用すると、BOD、COD、SSなどが国の基準を大幅に下回り、3分の1以下の数字がでています。 コマ-シャルではなく、大学の研究室で開発されたものとして自負しております。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、人間にも同じような結果が確認されて普及しつつあります。特に便秘の改善、生理痛の減少、疲れにくい、風邪をひきにくい、二日酔いの予防、ダイエットなどに効果があります。年間通じて利用していると2年目から花粉症にならなくなったなどの連絡をもらっています。 自然科学の仕組みの奥深さを確認しながら、これからも普及していきたいです。

「疫学的な考えを持って、養豚経営を」

2018-06-27 08:36:30 | 日記
 気温の乱高下症候群というような安定しない状況が続いております。初夏の気温になったと思うと3月上旬の気温になってしまうといった様子です。このような気温差のあるときは、豚が肺炎にかかりやすいと注意して下さい。 それもこれも、豚舎環境が重要となります。疫学的に整備されていないと、肺炎から合併症を引き起こしてしまうなど、ほかの疾病を呼び込んでしまいます。いずれも感染症です。 まず第一に、石灰散布坪当たり5kg、アルカリ性の消毒剤使用。豚房内は3%苛性ソ-ダ液の散布、側壁や柱部は床から1.6mの高さまで塗抹することも重要なポイントです。 約20年前は、全国で養豚農業を経営する人々が6万戸くらいありました。20年経った現在、6000戸くらいになっています。少なくなって目立つのです。豚がいると、臭い、汚いイメ-ジで見られてしまいます。 悪臭とふん尿処理は、経営を圧迫する原因の1つです。豚の体外に排せつされてから、あの手この手を打っても間に合いません。やはり、豚の腹の中で、消化吸収により物理的・化学的に処理することが第一です。 よく乳酸菌の活性化する効果などといわれていますが、ほとんどの菌の作用は一過性で短時間です。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特徴は、腸内細菌叢の活性化はもとより、腸内に定着し、持続的な働きで体内の各機能作用を高めます。免疫賦活の増進で抗病力が高まり、肺炎をはじめとする呼吸器病の発生を防ぎます。当然、ヘルペス様疾病の発生も防ぎます。いわゆる「発病しない」ことです。 また、ホルモン分泌にも働き、年間1腹24頭以上の繁殖成績を示し、肉豚出荷も同頭の育成を示ます。肉豚出荷頭数で育成率とします。 腸内での消化メカニズムの中で、タンパク質をアミノ酸に消化して完全に近く吸収するので、悪臭のもととなるアンモニア態窒素がなくなるのです。 臭いの元は、「もと」から断ち切れというわけです。臭いものにフタ式では遅いのです。浄化処置にしても、余分なアンモニア態窒素がないので結果が良く、BOD、COD、SSなどの数値が低いのは当然となります。 5月29日から、農産物、食物類野菜、畜肉類に対して新しい法律が施行されました。ポジティブリスト制度というものです。動物用医薬品の使い方の変更もあり、残留農薬基準が新設された飼料も含まれるとのことです。 食品中の農薬、飼料添加物、動物用医薬品の合計799成分で基準され、残留基準値が設定されていないものに対しては、0.01ppmの一律基準値が適用されます。基準値を超えた物は、原則として流通が禁止されます。 畜産分野では、乳、肉、卵の生鮮品が対象となります。抗生物質や抗菌剤などの動物用医薬品で疾病を治す時代ではなく、予防は当たり前で疫学的な考えが必要な時代になったのです。 安心、安全、おいしい乳、肉、卵の生産の必須条件は、30年の歴史と実績を示しております。

「おいしい豚肉づくしは、健康な豚づくりから」

2018-06-26 08:32:37 | 日記
 新学期の4月です。養豚農業経営も始まりの区切りの春です。現場の環境整備も、3月に済ませて目標に向かって発進体勢と思われます。疫学的なことが大切であるのはわかっているわけです。 発進体勢が整っているか否かは、悪臭が目安となります。臭い現場では、良い豚はできません。肺炎などの病気の発生が見られ、合併症としてオ-エスキ-病、そのほかのヘルペス病などが発生します。特に育成豚のバラツキや下痢などは油断できません。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、以上のような現場を正常にしてくれるのが特徴です。 豚の腸内細菌叢の活性と作用を強め、消化吸収・分解を無駄なくします。悪臭がなくなるには、そのためです。豚が飼料を完全に利用し尽くている表れです。 特に妊娠中の腹の子は、親の体でできた免疫賦活作用の刺激を受け、抗病性の体質を受け継ぎ、丈夫で育成しやすい豚として出てきます。 これは、悪臭問題と共通点があります。元で創られるという原則です。原因が発生してから、「臭いものにふた」的な飼養管理では、収まらないと考えます。元から断ち切る方法が大切になります。 豚価もほぼ安定し、と畜枝肉量も安定しております。はるか昔、桜の咲く頃から肉の相場が上がり、俗に花見相場と言われて、時期的な励みになったものです。懐かしい表現です。 また、銘柄豚ブ-ムで一時期は米の銘柄と同じくらいありましたが、安全・安心でおいしい豚肉、HACCPなどと表現が変化しております。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、以上のことを実践してくれるものです。食育という表現がよく使われて居ますが、安全・安心でおいしい豚肉であることが条件と考えます。 養豚農業経営の指標として重要なのは、病気の治療とか事故率を追いかけるのではなく、予防的なこと(環境整備、悪臭のないこと、ミミズのいないこと)、豚自体の免疫賦活作用を高めるために活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを食べさせること、この2つが鍵となります。 筆者も、昭和25年から養豚経営を行い、臨床獣医師として各地の現場を経て、臨床から予防と、その世界にいました。そのような順序で養豚農業経営を行い、究極はそれを越えた産業または経営獣医師として臨床に取り組んで、現在に至っています。これまでの畜略思想が変化して、自分なりにの集大成として、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの現場での成果を積み重ね、善処しております。 これは食品ですので、もちろん人間も食べております。特に、便秘症に効くようで、今問題のおならの悩みも、改善して喜ばれております。 疲れにくい、風邪を引きにくい、ダイエットになる、二日酔いが治るなど、食べた方からさまざまな声をいただいています。薬品ではないので、効能書はでませんが、自然界における消化吸収のメカニズムを通し免疫力を高める作用は、人畜共通のようです

「10月の作業から経営改善を考える」

2018-06-22 08:08:22 | 日記
 養豚農業経営とは、家族労働経営であると、今までいわれてきました。いかなる事態にも対応し持ちこたえることができることが前提と考えられるからです。飼養管理でも経営者が自分の目で確認し、速やかに対処できるのが第一のメリットです。 経営資本の管理と労務管理が、大型経営の鍵といえます。このところの倒産経営の状態を見ると、億単位も2ケタがあります。資本拠出の不釣合な労務管理のまずさが目につきます。 昭和40年ごろ、全国に35万戸あった養豚家が、38年目を経た今年は6000戸にまで減少したと言われています。 日本周辺では各種伝染病が発生しており、ワラの輸入もできなくなりました。こうした状況から疫学的に見ても警戒が必要です。 豚コレラワクチンも完全ゼロの方針となりました。更に、家畜に対しての抗生物質類の投与は、耐性菌の出現を促し人間の抗病生活を脅かすなど、次から次へと衛生的体制を指摘されています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、腸内細菌叢に変化と活力をもたらし、豚が持つ免疫賦活作用を高めて持続します。とくに、感染症の発病に対して意味があります。 繁殖関係においても効果を発揮し、発情再帰が鮮明となり、産子数の増加が認められます。年間一腹24頭の肉豚出荷をもって育成率と言えます。当然肉類の上物を含めてです。 豚の生理的作用に必要な酵素食品を与えて、養豚場全部を菌で包むことにより、外部からの雑菌を寄せ付けなくする。それが目に見えないが、SPFの環境になると認識してます。これは、疫学的環境整備の原点といえます。さらに、抗体価が5~10倍アップし、抗病力を示します。 10月の豚舎の環境は、悪臭が強く感じられ、陽だまりなどではハエがうるさく感じられます。悪臭やハエがいるところは、得てして経営的にも儲けが少なく、将来の展望は明るくありません。来年の準備の為にも、足もとをじゅくり見る時期なのです。 8月の種付けも無事終了して、妊娠中期となります。繁殖豚の胎児の発育についてよく考えて、飼料の内容や給与量について一考するときです。 飼料については、購入飼料だけでなく、豚が生理的に求めているイネ科牧草を活用することも一つの方法です。繁殖豚や肉豚70kg体重以上に対し、麦刈りやエンシレ-ジなどを考えて実行する秋といえます。 肥料は、溶リンを忘れないのがコツです。しかし、これらも納得できるものができるまで、4~5年はかかるでしょう。 病気の予防には、未病という言葉があります。今健康であってても、未来には病気がくるものとして防ぐことが重要です。 生き物には、飼料が大切です。自給飼料については、残さだけではなく、栽培するという方法も考慮することが必要です。 現代を確実に取り組みながら、それて将来の展望をしっかり持つことが求められているのです。