今年の夏は平年並との予想だ。悪臭が発生しやすい時期となる。養豚場がくさいというところは、経営も悪く、豚の病気発生と死亡豚が多いには確かなようだ。 悪臭もなく、ハエのいない環境こそが現代養豚経営の姿と言える。そして豚舎周辺の土のなかにミミズのいないことが、疫学的に良い環境といえるのである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス添加は、悪臭がなくなることで、効果の現れをすぐに証明してくれる。これは、豚の腸内細菌を変えて飼料成分の消化吸収の機能を高め、とくに飼料に含まれているタンパク質を完全に分解、栄養として吸収したことを示していると考えられる。 だいたいふんの悪臭の元はタンパク質の分解が悪くアンモニア態窒素としてあるからで、飼料が利用されていない無駄を意味している。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、速効性でまず悪臭を消し、栄養吸収の機能を高め、それが豚の生理的機能を正常にし、発情再帰を確実に知らせてくれる。また、免疫賦活作用が活発となり、ワクチン接種後の抗体価が上がり、その効果を着実に数字で示してくれる。とくに注目されるのは、オ-エスキ-病などに抵抗力を強めることだ。 抗生物質や抗菌剤を全く使用しなくなった報告は全国から寄せられる。養豚農業経営で経済面での無駄は、不必要な薬品代である。病気発生だけを追っていると、経営はいつも後手後手となり、やがて廃業となる。 先に疫学的な環境の目安を述べたが、次にやるべきことは、定期的計画に基づくワクチン接種の励行である。これも、案外手抜きされているようだ。病気発生がないとわすれがちである。最近の病気は症状も今までと違い、診断の難しいものもある。ワクチン接種の励行し、抗体価を上げておけば病気にかかりにくく、抗病力が働いてくれることを認識すべきである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の生理機能を正常に、しかもその作用を高め、繁殖、育成、抗病性など経営の基礎を確立する。 発育も、出荷適齢体重の到達が通常より10日以上早く、飼料の無駄も年間㌧単位の数字が示すことを見逃せない。 さらに、枝肉歩留まり、肉質の上物率と、今話題の「銘柄豚」など不思議な現象と思えるほどだ。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の体内を通過し、糞尿の悪臭の原因を断ち、さらに沈殿槽に渡しておくと、汚水浄化にも効果が現れる。BOD、COD、SS、大腸菌などの数値が3分の1以下となり、汚泥やスカムがなくなる。 今、養豚農業経営の一つの宿題は、円高による肉の輸入である。肉の生産費を限りなく抑えなくてはならない。経営にプラスにならない悪臭除去やハエなどの駆除等を問題にしないコモンセンスが必要である。 以前にも述べたが、昭和42年には日本全国で養豚農業経営する人が35万戸あった。それが、平成7年の今年、26年目で残った経営は1万8800戸なった。 養豚農業経営の危機は、目先の問題だけを追いかけるにではなく、経営者を確立してこそ、乗り切れるのではないだろうか。化学でなく科学も併用する、技術的ものの見方、考え方をもう一度、反省してみよう。
豚肉の基準輸入価格が8月1日から24%も引き上げられる可能性が出てきた。これは、緊急措置として、台湾産を中心に急増を続けている輸入に歯止めをかけるためで、実際に引き上げられれば、ウルグアイ・ラウンドの農業合意で認められた緊急措置の初の発動となる。 豚肉輸入の急増は、国内生産の減少分を補っている面が強く、養豚農業を保護するための緊急措置が国内の豚肉価格を引き上げるだけに終わる恐れもある。 豚肉輸入の急増は、国内生産の減少分を補っている面が強く、養豚農家を保護するための緊急措置が国内の豚肉価格を引き上げるだけに終わる恐れもある。日本の豚肉輸入については、ウルグアイ・ラウンドの農業合意で、政府が決める基準輸入価格の存続が認められた。いくら安い価格で輸入しようとしても、基準価格との差額分を関税として徴収されるため、基準価格より安く輸入することはできない仕組みになっている。基準価格は、1994年度に1kg470円だったが、これを毎年度10ずつ引き下げ、2000年度に410円にすることになっている。農業合意では、輸入が急増すると、自動的に基準価格が引き下げられるようになっている。今年度の輸入が過去3年の平均を19%以上上回ると、1kg460円の基準価格が569円に跳ね上がる。輸入量は3ヵ月ごとにチェックするため、基準価格を引き上げるかどうかの最初の関門は6月。今年度の場合、6月までの輸入量が14万6965㌧を超えると、引き上げ措置が発動する。 既に5月まで、前年度より1割以上多い10万340㌧が輸入されており、余裕は4万6625㌧しかない。業界では、輸入価格が引き上げられれば、国産の豚肉価格はさらに1~2割上がるという見方が出ている(7月7日付朝日新聞より) このところの好相場は、主産地の北関東など生産が急激に減少したため、また、差額関税制度の運用面で輸入が手控え傾向に推移しているためとも言われている。従って、豚肉価格の回復が本物がどうかとなると、かなり悲観的に見られる。 こうしたなかで養豚農家は、まず経営採算に大きく響く子豚の生産頭数を確保する必要がある。母豚一頭当たり二二頭を下回らないこと。飼料節約には飼養期間の短縮だけでなく、無駄食いさせない方法。 150日弱の飼養日数では肉の熟度が低く、水分が多いため味がのらない。180日飼養制限でやるスリム化など、そのほか色々と工夫がこらされてている。飼料に大麦や海草を入れて脂肪の質を向上させるとか、漢方藥的な添加物によってクセのないさっぱりした味にするとか、さらに優秀な血統を取り入れるためバ-クシャ-の血を導入するなどの取り組みもあるようだ。しかし、その原点は、豚の本質を見た豚の生理的正常な飼養管理である。前にも述べたように、悪臭のある飼養管理では、何をしても良い結果は得られない。良い環境下で豚が飼養を食べて、使いこなすことが経営上の数字を出すのである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の腸内細菌叢を改善し、豚本来の生理的働きを活性させ、その能力を充分に表現してくれる。 飼養管理と飼料の利用は、養豚農業経営の車の両輪であり、これがかみ合わないと、苦しい結果となる。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、これを円滑にする原動力と考える。一年ごとに酷暑、冷夏と、これからは気候のサイクルも変動する。動物の生理に微妙な影響を及ぼして悪い結果をもたらせないよう、安定した体勢には不可欠なものと確信する。
平成7年度の畜産・酪農政策の決定運営にあっては、ウルグアイ・ラウンド合意関連対策に向かって、再生産を確保できる畜産物価格の決定、経営体質強化・安定化対策、生乳需給の安定化対策など総合的施策の実施が強く求められている。 農産物の総自由化などで、日本農業は、益々面白くなると考える人もいる。基本的な考え方として、農業が自然と共生し楽しく面白く、風土と生物を産業になるということである。それぞれの土地の生物は風土に住みついているウイルスに抵抗力を持ったものだけが生き残ってきた。これも動物も植物も同じである。 前にも紹介したが、スプ-ン一杯の土に五〇億のバクテイア、二〇〇〇万の放線菌、一〇〇万の原生動物、二〇万の藻類・菌類がいるとさえ言われている。それだけの微生物がいるということは、その土が生きている証拠でもある。 農薬や科学肥料の多用は土を殺す。土を失った文明は滅びるという歴史の教訓をわすれるかけにはいかない。現代の企業的畜産は多くのリスクを背負っており、その基礎となる経営の発送とたゆまぬ精進を積み重ねても、将来の不安は残る。 私の農業に対する考え方は、現在の農業の姿からみると逆行に映るかもしれないが、いわゆる田の畦(あぜ)に豆を植え、土手の草を利用し人間の手で行う農業であり、昭和30年頃、それを農家に訴えていた。私の目の黒いうちに必ずその時が来ると・・、今でも信じている。 畜産公害などが社会的問題になるのもその例と言える。日本農業新聞1月13日の羅針盤に「二一世紀は「小さい農業」自然と共生、楽しく面白く」の見出しであり、文を読みながら我が意を得たりと思った。書かれた人は、針塚農産の針塚藤重氏で、食品業界の人がみているのがポイントである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの普及にも、あえて養豚農業経営者のためと、くどく訴えて15年を過ぎ、その実績がゆるぎなく着実に経営安定に寄与しているのも、農業に対する考え方の結果と信じている。 輸入肉に対しても、日本は色々とその規制が厳しく、とくに薬品残留には世界的にも厳しい基準である。しかし、国内産はどうだろう。まだ、抗生物質や抗菌剤に頼っているのではないだろうか。公害と併せて反省する必要がある。注射器を持っての豚舎一巡が一日の作業の中にあるうちは、健全な養豚農業経営とは言えない。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用すると、四~五日でふんの色が灰色様に変わり、悪臭が著しく減る。これは体内に変化が起こり、とくに腸内細菌叢に変化があったことを示すものである。飼料中の栄養タンパク質の消化吸収が無駄なく進行しているということである。飼料成分が無駄なく利用されてくると、あとはおかわりのように、豚の体内における代謝機能が活発になり、免疫賦活作用により肺炎などの伝染性疾病がなくなる。さらに発情再帰がはっきりと判り、種付けが確実にできる。当然、養豚農業経営の技術では自信がもてる。こうなると、ゆっくり豚をみるゆとりが生まれてくるので、豚の淘汰選別が確実にでき、豚の資質向上も可能となる。 四月は一応年度始めと考え、本当に生き残れるか、自力で考える時である。
養豚農業経営は一日一日の積み重ねで進んでいる。正月もすぎ、いよいよ生き残りをかけたこれからの養豚農業経営が勝負となる。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの効果、年間一母豚当たり二〇頭以上の肉豚出荷をもって育成率とする。 今までに既に年間二〇頭出荷の実績をあげているとの声が各地から届いている。本誌の掲載も一〇年余、初めからこの数値を達成できれば、一応の区切りとして「単位を取った」ことにしてよいだろう。 到達した人々で、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを一時休んでいる所もあるがお付き合いは続いている。 二〇頭を達成した人も今年は二四頭を指標とし、それを達成していく年である。 豚の飼養管理を各論的に分娩回転率、飼料要求率、増体重、出荷到達日齢、歩留まり、果ては上物率など、木でしめすなら幹を忘れて枝葉のことばかり気にしている人が多いように感じる。 今までは、養豚農業経営が厳しいとかサバイバルなどの表現だったのが、昨年10月頃からは生き残りをどうするかにテ-マが絞られてきている。不確かな「銘柄豚」などに、うつつを抜かしている時ではない。 日本は世界一の長寿で成人病も少なく、食生活も平均値では理想的と言われている。とりわけ血管を若く保つにはコレステロ-ル値が低いほどよいと思いがちだが、低すぎると、少々高すぎるより心配であるとも、東京都老人総合研究所の柴田博副所長は指摘している。日本も戦前は短命国で、男女の平均寿命が50歳を超えたのは戦後の1947年だが、その後はぐんぐん伸び、今は世界一となった。その大改善は第一に、肉をどんどん食べるようになったことが原因だと柴田氏は言う。 肉はコレステロ-ルや動物性脂肪の塊、健康の敵ではないかという疑問があるが、実は、体内で作れないアミノ酸八種は食品からとる必要があり、その比較で肉や魚は、米や豆に勝てるものである。肉や魚にはイソロイシン、ロイシン、リジン、フェニアラニン、チロシン、スレオニン、トリプトファン、バリンの八種のアミノ酸が含まれている。米や豆では、米でロイシン、スレオニン、大豆では、バリン、スレオニン、フェニアラニンが不足している。1940年代、アメリカでは肉を食べ過ぎで心臓病が増えた。日本では脳卒中が多発していた。どちろも血管の病気であるが、脳卒中は栄養不足によるものだった。 ところがアメリカの影響で、日本では次第にコレステロ-ルや肉を敬遠するようになった。しかし、アメリカ人は肉を日に平均320g食べるのに対し、日本人は75gで、魚が97gというのが実情である。 日本は肉と魚が一対一に近く、動物性・植物性タンパク質比も一対一でバランスがよい。柴田氏らの東京都小金井市での調査からは「70歳でコレステロ-ル高めの群の方が長生き」との数字が出たとある。沖縄県の長寿村の老人や百歳老人も、肉を平均より多く食べている。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを食べさせた、薬漬けではない豚肉こそ本当の長寿のために食べる豚肉と言っても過言ではない。1987年8月号の養豚界に「抗生物質や薬品を使用しないブランド肉」のタイトルで掲載した。この時も地元神奈川新聞に大きな見出しで出され、また、朝日新聞の神奈川版に掲載されたことは、本分とするところである。
豚価低迷する。昨年に続き二年連続の指定助成による調整保管が実施されている。来春は早くから景気のよい豚価がくることを期待して、養豚農業経営の技術向上に切磋琢磨することが大切である。 一貫経営の養豚農業経営も技術アップして、一母豚の分娩子豚が年間二〇頭以上というのも珍しくなくなってきている。ただ、繁殖成績が良くても、子豚の離乳以降の育成がうまくいかず、それが悩みの一つになっているとの声が多く聞かれる。 今年は米が大豊作との結果が出ている。諺に「イネの苗半作」とある。イネも苗が半分の力をもっているということだろう。養豚農業においても「子豚半作」が一貫経営の成否のカギとなる。丈夫な子豚を創るには、親の腹にあるうちからの飼養管理が基礎となる。母豚の妊娠中期から飼料の質と給与量を確認する。それは胎子が形成される大事な時期である。無事分娩された子豚には、生後三日目にマクロビンと鉄剤の投与が必須である。理屈はどうでも、子豚の赤味をもって体のしまったあのコリコリとした固さの手応えは満足できるものだ。 子豚につきものの早発性または大腸菌性の白痢様下痢にもかからず、たとえ発生しても特別に薬を投与しなくても二日くらいで正常なふんにもどる。これをやらないで、下痢を見て慌てて抗生物質などを投与すると、せっかくの腸内細菌を抑えて後に悪い結果を招くことになる。 母乳併用で、生後三日目から不断給水でそばに人工乳または離乳飼料を置くと、子豚の個々の能力により順序よく餌付けができる。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを飼料に添加しておくと、飼料の変化に伴うストレスからくる下痢なども発生せず、むしろ人工乳や子豚用飼料の効率が上がってくる。 子豚育成も段階別に分けて飼養管理のプログラムを組むにが有効だ。①分娩~離乳まで、②離乳~体重20kg~肥育豚舎に移すまで。③体重30kgで肥育豚舎に移すとして、その間の飼料の変更がうまくいかない食下量が落ちたり、下痢などが発育を阻害する。これらを予防するのにも活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの添加は良い結果を出している。 子豚育成も30kgになれば良いと言う人もいるし、50kgまでは不安と言う人もいる。豚は体重50kgになると、その発育は1日1kg以上の力となる。自動車でたとえると、ギアがトップに入った状態と言える。子豚の育成にもギアがロ-から入ってセカンドそしてサ-ド、トップという段階があるのだ。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの効果は、豚の生理機能や代謝作用を高め、腸内細菌に影響し、免疫賦活作用を強くし、ホルモン関係の働きを活発にする。豚の疾病の元となる肺炎にかかわらず、オ-エスキ-病などのヘルペス様疾病も発病しないのが、大きな特徴と言える。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、一貫経営の幹と言える繁殖母豚から胎子に感化させ、生後は子豚育成の難しい時期に投与し、肉豚出荷をもって育成率とすることを指標としている。しかし、各人が一番苦手なところで使用するのも必要なことである。種雄の遣い過ぎ時期、乗か欲不振、精子の活力不足など、使い方は色々である。これらの働きをして、さらに環境問題の悪臭や汚水処理と酵素の面目は充分と言える。まずはできるところから改善し、それを一つ一つ積み重ねることだ。