ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「おいしい豚肉づくしは、健康な豚づくしから」

2019-11-29 11:18:11 | 日記
養豚農業経営の基本は、一腹年間20頭以上(指標24頭)を分娩させ、全頭を肉豚として出荷することです。そうすれば、上物率などという小手先のことにとらわれずに、疾病事故や発育途中のバラツキなどを軽減する準備ができます。 やはり、疫学的な環境整備が重要です。養豚場周囲の土壌消毒では、坪当たり石灰5kg散布。豚舎内は床面から1.6mの高さまで、石灰乳を塗る。いずれの対策も実施することも重要です。目的は、ワクチン接種により、豚に抗体を与えてやることです。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを与えると通常より健康な豚を育成できます。これは、全国的に25年間の実績が示してくれています。 例えば、ヘルペス様疾病が周囲で発生していたとしても、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用している養豚場では発病しないなど、多くの報告があります。免疫賦活作用が高まり、肺炎をはじめ皆さんの嫌がる豚病がほとんど発生しないので、話題にもならないのが現状の姿です。 豚自体の免疫力を上げないで、抗生物質や抗菌剤に頼ると、豚の腸内細菌の働きが弱まり、飼料により産生される免疫力や多くの機能の活性化が鈍ってしまいます。そして、疾病と薬剤のイタチゴッコが起こるものと考えらます。 診療から予防と技術は進んでいます。そして疫学的に考えた環境づくりが経営から見た本質だと考えています。私は、昭和25年から豚に接し、臨床医専専門の立場から養豚経営に関わってきました。その自分なりにやってきたことへの集大成と位置づけ、本誌に記事を掲載しているのです。これは、現場の養豚経営農業者に向けて書いております。 皆さんが背負っている経営のハンディとして、例えば設備が古い、労力的に無理をしている、疾病の発生に追われている、経費がかかりすぎるなどが浮かびます。豚が丈夫に育てば、問題ないのです。 現代は、飼料も良くなり、特に配合飼料は完全といっても良いぐらいになっています。問題は、その飼料を上手に使いこなすことです。 もし、悪臭が気になるようであれば、飼料を使いこなしていないと考えられます。豚が飼料を完全に消化分解し、吸収していれば、悪臭はしくないわけです。悪臭があれば、飼料中のタンパク質の消化分解がまだ不十分で、ふんの中にアンモニア態として残っていると考えて下さい。 そのようなとき、豚は唾液不足をしておりアジド-ジスの体質になっていると考えられます。いわゆる酸性体質です。 このような状態では、抗病性も弱く病気になりやすく、生まれてくる子豚の体質も弱くなります。 安心・安全なおいしい肉づくり、または銘柄化なの取り組みは、結局、基本的なことがちゃんとできているかが問題なのです。

「豚の能力を引き出す管理は、ワクチンの効果も高める」

2019-11-27 08:27:08 | 日記
今春の4月は、夏のような高温と肌寒いが入り交じっため、難しい気候でした。そのせいか、列島広く育成豚においてスス病が発生し、かなりの被害が生じたようで、スス病による斃死が多かったとの報告がありました。 こうした疾病が発生する原因として、免疫の低下が考えられます。ワクチンのプログラムを組んで実施し、抗体を上げることも疫学的な要点となります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス普及の第一歩は、伝染性胃腸炎(TGE)のワクチンを使用しても効果が見られない養豚場において、成果を得られたことでした。抗体価が上がっていないと考えて、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与した結果、2年続けてワクチン接種によって臨床的に好成績が認められました。また、免疫力を高めることにより、周辺にて発生している伝染性のある疾病(ヘルペス疾患やオ-エスキ-病)が発生しなくなるという現象が認められました。それ以来25年が経ちましたが、疾病発生事故の報告がなく、養豚農家から疾病に関する話もありませんので、疾病の話は自農家ではなく、よその出来事のようになっています。 ミミズのいない環境で消毒はアルカリ性のものを使う。①土壌には石灰を坪当たり5kg散布する。②豚舎内には石灰乳を塗る。③消毒にはヤシマ産業(株)の「グルタグリ-ン」を使用する。畜産動物の免疫力を付けるためのポイントは3点です。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、一過性ではなく腸内細菌叢に定着し、飼料の特にタンパク質の消化分解、吸収に無駄なく作用します。豚の生理的能力である免疫賦活作用を高め、その結果として抗病力の強化を促すものと理解します。 これは豚だけではなく牛の場合はもっと現実的です。牛乳の無脂固形分が年間8.5%をクリアし、繁殖障害、ケト-シス、2等乳など、経営に影響を及ぼす疾病を皆無といって良いほどにします。本当に、獣医師がいらないほどです。 特に、配合飼料は完全飼料なだけに消化分解・吸収が単純ではありません。いろいろな機能補助食品を添加しても意味がありません。 むしろ、配合飼料を完全に吸収し利用することです。悪臭があることは、タンパク質の分解が不十分であることに起因すると思います。 タンパク質は分解されて、アミノ酸となり吸収されます。分解不十分なタンパク質は、アンモニア態窒素化合物となって体外に排泄されてしまい、それが結局悪臭のもとなってしまうのです。 その結果、豚は唾液不足や自家中毒を起こしてしまいます。抗病性に欠け、せっかく接種したワクチンの効果も半減すると考えます。飼料は使いこなすことです。 抗生物質や抗菌剤に頼ると、いわゆるイタチゴッコとなり、追われるような疾病対策をやらなければいけなくなります。まさに、伝染性の疾病との対決です。 疫学的に考え、免疫力のアップに的を絞り、薬品に頼るだけではなく動物の持っている能力を高め、それを引き出す飼養管理をすることが重要なのです。

「安定した養豚経営は、健康な豚作りから」

2019-11-26 09:02:35 | 日記
養豚経営を安定させるためには、環境を疫学的に見極めること、農畜産物の個々に免疫力を付けることの2本柱となります。 ミミズのいる環境では、豚を健やかに育てることはできません。それには、石灰を坪当たり5kg散布する。豚舎内では床面全面の160cmの高さまで石灰を塗るといった措置が必須条件となります。このような作業は、春・秋の彼岸に実施することです。消毒剤散布は、この対策の次です。消毒剤を散布するのであれば、アルカリ性のものが効果が上がります。私が試験したヤシマ産業(株)の「グルタクリ-ン」を推奨します。こうした対策をきちんと実施すると、肺炎様疾患はかなり減少します。 以上の手順を組み込んだ、ワクチンネ-ションのプログラムもできています。ワクチン接種後は、抗体価が上がることが鍵となり、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スがその役割を担ってくれます。数字的に見ますと、8~10倍になります。ワクチンを接種しても、肝心の抗体価が上がらなければ、結局ワクチンの効果がなくなってしまいます。しかし、ふんの悪臭が強いような状態だと、抗体価は上がりにくくなっています。飼料の栄養分が十分に消化されず、特にタンパク質が未消化のままでアンモニア態窒素となっているようだと豚体がアシド-シスとなり、生理機能がうまく働かないのです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、飼料の消化吸収を無駄なく行う腸内細菌叢を活性化します。さらに、免疫賦活作用も強くします。豚の状態が改善されていることは、ヘルペス様の疾病が周囲で発生しても発病しないことからも理解できます。 繁殖成績も向上します。経営指標として、年間一腹24頭分娩し、それが肉豚として出荷されるほどの育成率を示します。子豚の育成期間中、離乳後の発育遅れの豚が生じたとしても、20日くらい別飼いして、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを飼料に3%添加すると正常に発育している育成豚に追いつきます。 豚は温度差に弱い家畜です。また、環境が変わると、それがストレスとなって下痢や肺炎などの発症にもつながってしまいます。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、普通の管理の際には0.5%添加して給与することを薦めています。しかし、もし豚のコンディションに変化があるような場合には、5日間くらい5割増しに添加して飼養管理して下さい。正常な発育に戻ります。環境食品として、認識して利用していただければ、より一層の効果が分かります。 薬品ではない活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが、抗病性を発揮し繁殖育成と経営システムの一連の成果を示してくれます。これは、腸内細菌叢の変化・定着により引き起こされていると理解しています。これは、豚ばかりでなく、牛や鶏、また人間にも共通しています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが飼料ではありません。食品の許認可を持っている製品になります。原料は大豆です。東京農業大学の住之江教室で創られたものです。これまで、便秘、生理痛、風邪予防、疲れ、アトピ-、そのほか体の活性化等の報告があります。

「生理的機能を調整する驚異的効果」

2019-11-25 08:43:01 | 日記
畜産経営の安定基礎を確立して後継者が喜んで引き受けることが私たちの使命と考えます。家族労作が前提であることを踏まえ、経営のあり方などの指標も種々あります。分類すれば飼養管理の中で飼養問題が大きく出てきますが円高などの影響で比較的価格が安定しており、その点では少し気が楽です。しかし、豚肉が底値安定と皮肉な状態が続き、今年もそのような感じがします。そこで大切なことは無駄を省くことです。50~70頭の一貫経営の一ヶ月平均20~25万円と薬品代を使い、年間約200~300万円と出費されています。このような状態を何年も積み重ねては経営にガタがくるのは当たり前です。今年こそ、そのような無駄を省き、豚肉相場に一喜一憂せず、しっかり生産費の減少で乗り切る覚悟をしようではありませんか。私は昭和60年にある雑誌に活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スのことを掲載した際、反響は養豚農家からではなく畜産試験所と企業からの方が多かったのです。それはまだ一般によく知られていない結果と考え、筆を休みました。元来、臨床獣医師である私は疾病の治療、予防が専門ですが、経営となると治療行為はまったくいらないこと、予防など当たり前でむしろ時代に遅れると考え、あえて生産獣医学的発想でぶつかりました。基礎として環境衛生、飼料の持つ機能性と豚の生理(特に、なぜふんの悪臭があるか)ワクチン接種のプログラムおよび抗体価を上げる方法、以上の骨組みとなります。飼料にはそれぞれの機能があり、その一つに免疫機能または生体調整機能、体調リズムをコントロ-ルする、いずれもこれらを高めるようになっているのです。飼料のこうした機能が十分に発揮できないのは①に環境衛生、②特に密飼い、③ふんの悪臭が証明している豚の生理にあわない高タンパク質、または人為的な加工物添加と余計なことが原因と考えます。このような条件では豚の生理機能は満足に働けません。朝夕と日中の温度差が10℃以上あると発情周期が狂ったり、疾病にかかりやすく、春夏秋冬のある日本では季節の変わりめに事故は多く、毎年8~9月の種付けに失敗し、その翌年は下を向くのです。100%満足な自己経営体制と誇れる人は少ないと思います。例えば設備に労力的に技術的にまたは豚の資質になど、一つ一つ確認すると満足できないものです。 以上のように多くの人々に喜ばれ、今年で25年目を迎えます。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは東京農業大学住之江研究室で開発され、その時住之江先生は「これは10年以上経たないと世に出ない」といわれたそうです。残念ながら先生がなくなりましたが、先生のつくられた活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは不思議なぐらい成果を示しています。馬、牛、豚、鶏と畜産の特徴を十分に発揮させるのも驚くばかりです。特に豚においては、ほかの家畜より多く効果を示しています。疾病、繁殖、育成について、さらにふん尿汚水中の大腸菌群のゼロ効果、悪臭の絶無といっても過言ではない実績をあげており、養豚経営者の必需品といえます。その証明として、私が普及してからやめた人はいません。また何年も私とお会いしないでお互いに電話だけですがきちんと使用し、結果を確実に報告してくれます。人間は信頼によって結ばれますが、製品がきちんとしていると、やはり信頼につながると考えます。

「腸内細菌叢の安定強化でウィルスを打開」

2019-11-19 08:48:35 | 日記
今年の天候は不安定で、春夏秋冬の気温が特にひどかったように思います。 日中と朝夕の温度差が10℃以上の日が多く感じられ、人畜共通に風邪症候群が多発しました。 風邪は万病の基と言われますが、その一つに免疫力の低下が挙げられます。世界的に流行もキャンセルしたあの騒ぎが、この冬に再発する可能性があり、ワクチンの準備をしているとの報道もされていますが、どこかにほころびがあるので発病するのです。ワクチン接種しても効き目がないと、流感のワクチンを辞退する学校もあると聞いたこともあります。また、ワクチン接種後、抗体価を上げるため栄養剤を食べるところもあるとのこと、各地各人で工夫しているようです。動物は生理的に栄養を摂取して、それを物理的、化学的に消化吸収し、さらに化学的に分類され各種器官において機能を活用させていると考えられます。その中で、免疫力を高める作用が大か小かで、耐病性の能力が培われていると考えます。 ふんの悪臭は、栄養として食べたタンパク質がアミノ酸に分類され、利用されていれば少ないのですが、未利用なタンパク質はアミノ酸になれずに、アンモニア態窒素となって悪臭の原因になっています。生理的には唾液不足となり、アジド-シス症状と考えられます。生理的に自家中毒を起こしているようでは、免疫力など上がるわけがありません。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、第一に飼料の栄養成分を分解するだけでなく、腸内細菌叢を安定強化させて生理的な作用を力強く運営していると考えます。 そして、免疫賦活作用を活発化して抗体価を上げ、オ-エスキ-病やヘルペス様疾病の判定は陽性でも臨床所見からも確認されています。ワクチン接種後の抗体検査も、通常の8倍から10倍上がっているとの発表もありました。 免疫がどういうものか、目には見えないものですが、きちんと活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用していると、答えとして出てきます。使用後、肺炎が著しく減少し、抗生物質などの薬品の使用がなくなった。4~5日で悪臭が減ったなどです。悪臭が減ったことは、腸内細菌叢に変化が起きたことを示しています。ふんの色も白灰色に変わります。離乳後の発情再帰がはっきり現れ、さらには分娩時の子豚の数も増えます。育成率も上がり、年間一腹肉豚出荷20頭以上となり、何よりも疾病事故のない飼養管理が安心してできるのが証明されています。これは商業ベ-スでつくられたものではなく、学術的に東京農業大学醸造研究室で開発された本物の酵素食品だから、と自負して普及しています。