4月22日付けの日本農業新聞に、豚病洗浄化の支援として、鹿児島に対する強化運動が行われるとありました。 同紙によれば、全国一の養豚場である鹿児島県では、近年豚病による事故死の比率が高まり、農家の経営を圧迫しており、2006年度は約56万頭が死亡(全出生頭数の22%)したと見られています。同県では今年度の新規事業として、豚病洗浄支援策事業(予算額約700万円)を計上、関係機関が一体となり、実態究明と豚病洗浄化に取り組むとしています。 さらに実態調査と把握、原因究明(抗体検査、病勢鑑定など)もすすめるとのことであります。また洗浄化モデル農家を作出して、豚病洗浄化対策、農家の飼養管理衛生遵守、地域一体での衛生事業として実施します。 豚の疾病の多くは、呼吸器疾患が多発し、事故率の悪化に拍車をかけているのが実情と言えます。 複合感染症が注目されるなかで、マイコプラズマ肺炎が豚繁殖・呼吸器障害症候群(PRRS)、離乳後臓器性発育不良症候群(PMWES)にどのような影響を与えるかが重要とされています。いずれも豚呼吸器複合感染症(PRDC)と呼ばれています。こうした疾病には豚サ-コウイルス2型(PCV2)が関与して増悪因子となっていることが報告されています。 そこで、環境整備から疫学的な戦略の第一は、豚舎周辺に石灰散布(1坪当たり5kg) をすること、ミミズがいないこと、豚舎内の石灰乳塗布、的確なワクチンネ-ションを実施することが重要です。ワクチン接種後は、おのおのの抗体価が上がったかを確認し、免疫賦活作用が活性化されたか確認する必要があります。抗体価が10倍くらい上がることを目標とします。 ふんの悪臭が著しい場合は、飼料中のタンパク質が未使用の形で豚の唾液不足と自家中毒を引き起こし、免疫作用を弱めてしまうこともあります。ふんの悪臭も、目安の一つと考えるべきでしょう。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の体内にて腸内細菌に定着し、乳酸菌、麹菌、酵母菌との連鎖作用で、特にタンパク質の分解、吸収を高め、結果として免疫力を活性化し、肺炎様疾病の発病、オ-エスキ-病などの発病を抑えます。また、ワクチン接種後の抗体価が10倍以上に上がっていることが特徴といえます。 これから、悪臭の目立つ季節となります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、飼料の消化吸収が強力なために、完全というほどに消化分解が可能です。従って、ふんの悪臭がこれまた激減します。いわゆる、悪臭は元から断つということです。ふんが臭うと言うことは、飼料中に成分が残っているという証拠です。完全に消化吸収されれば、においはなくなります。飼料を使いこなすことができるわけです。 腸内細菌叢の活性作用が免疫賦活を高め、抗病力を充実させます。
養豚農業経営が一貫経営の形態に変化してから30年以上になります。これは、関東東山地区での経営形態でした。技術指標としては、子豚の育成が重要課題となっていました。現在は、経営技術も高度化し、飼養頭数も100頭から数百頭規模へと大型化しており、年間分娩頭数は1母豚当たり24頭に達しています。 肉豚出荷頭数に関しては、30kg到達時といった育成時期ごとでなく、ト-タルで1母親当たり年間24頭以上を指標としています。 養豚農業経営のカギは、子豚生産です。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを利用することによって、分娩頭数が12頭以上であり、かつ丈夫であることが第一に認められます。子豚を手でつかむと固太りのコリッとした感触で、被毛とともにしっかりとしたツヤが力強く感じられます。これは、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが母親の胎内で感化されてくるためであり、免疫賦活作用が備わるためと考えます。 それに加えて、生後3日齢でタンパク同化ホルモンのマクロビン1ml、鉄剤1mlを注射することです。これは、特に早発性の白痢、または大腸菌性の下痢症に対する予防・治療となります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの感化により、これらの処遇をスム-ズに行うことができ、子豚の生理的な働きに同化しやすいことが認められます。 生後の初期に基礎的なことをやっておけば、あとは温度と湿度の管理です。特に温度には敏感な子豚のことですから、十分な管理が必要となります。 そして、疫学的な環境整備も欠かすことができません。豚舎周辺に1坪当たり5kgの石灰散布を年2回以上、豚舎内の床面から2mくらいの高さまで石灰乳を塗ります。HACCPの原点となります。 疫学的なものの見方が大切です。疫学とは、疾病、事故、健康状態について地域、職域などの集団を対象として原因や発生条件を統計的に明らかにする学問です。 伝染病の研究から始まり、現代では公害や災害などの問題が対象とされています。その起源は、ギリシャのヒポクラテスの時代までさかのぼるのです。 疫学研究でよく知られるのが、イギリスの疫学者ジョン・スノ-の研究である「コレラの伝藩様式の解明」(1855年)です。その昔、コレラが大流行したときに、病人がいる家を地図で塗りつぶしたところ、特定の井戸を使っていることが発見され、疾病の伝藩を食い止めることに役立ったといいます。これは、コレラ菌が発見される約30年前のことです。 現在、生活習慣病予防の指導に用いられている喫煙と肺ガンの関係や食塩の摂取量と血圧の関係などは、こうした疫学研究の結果といえるのです。
養豚農業経営では、飼養管理の問題点は第一には環境整備です。一般作物においても、ほ場の整備が第一です。養豚部門では、豚が病原体の終宿主となり、豚に関係した病気が集まってくるのです。 私のマニュアルの第一は、石灰を坪当たり5kg散布することです。これは、年2回、春と秋の彼岸ごろを目安として実施する必須条件で、ミミズのいない環境にするためのものです。殺菌消毒剤のグルタルアルデヒト製剤グルタクリ-ンが最適です。慢性疾病の予防にはこれしかないと決めています。 環境整備をして、豚舎の周囲にミミズのいない環境にすることです。ミミズのいる所には病気が発生します。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特徴として、免疫力が上がることが挙げられます。例えば、ワクチン接種後の抗体価は5~10倍を示します。普通の状態でもまれに免疫力が活性化して豚の体内での抗病力が持続します。肺炎など豚疾病で代表的な症状は出なくなり、周囲に発生する伝染病の疾病も症状は出ません。 繁殖においても、離乳後の発情再帰が早く鮮明に認められ、種付け作業が容易になります。分娩される子豚も一腹がそろった体重で成育状態が良く、育成が楽です。 分娩時に鉄剤の投与をするとき、マクロビンを投与すると一腹の子豚がそろうばかりでなく、早発性の下痢または白痢の予防になります。育成の第一段階での哺乳期は、以上のこととします。 離乳後の餌付けを確実にするために、子豚が好きなときに水が飲める状態にすれば、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを親の体内で受けているので、丈夫に育成していきます。 体重30kgまでに飼料の種類が変わるときは、給餌量を工夫することです。体重50kgになって肥育のスピ-ドが上がって、70kgまでに増体が1日700gから1kgになるようです。 不断給餌も、5日に1回、給槽を空にした豚が飼料を要求して飼槽をカタカタとゆする音がしてから給槽するという工夫も、食下量を上げる方法と考えます。皆さんもそのような経験があろうかと思います。 そして豚肉出荷です。一般に、年間1母豚当たり24頭以上肉豚を出荷して育成率とすることを指標としています。 近年、国内でも家きん飼養の快適性などが言われています。本来の「良く生きること」という意味が伝わりやすい表現となりました。これは、飼養者全体の管理技術の向上を目指すものです。生産物の差別化やコストアップなどの生産者負担を求めるものではありません。養豚農業経営、家族労作が前提です。 不足だらけのなかをそれぞれが工夫して経営を実践している現在、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚を通して経営のプラスになる確信を論より証拠と示します。
今年の夏は、ラニ-ニャ現象の影響でかなりの酷暑と予想されています。このような気候だと、悪臭も大変気になります。悪臭のする豚房があるような農場は比例して経営も良くないとも言われています。 産業別にみても主な悪臭の原因は畜産業となっています。、その内トップは、養豚業で、養鶏業、養牛業という順位がついています。以前の苦情の陳情は31.3%が畜産業と圧倒的に多く、養豚業で13.6%、養鶏業7.8%、養牛業6.2%となっていました。他産業が関連する悪臭は、化学工場9.4%、食品製造工業5.7%、飼料・肥育工場2.8%と養牛業と同等かそれより少ないものと区別されています。そしてその訴えは、感情的、心理的被害を訴える住民が増えている傾向にあります。悪臭物質として畜産農家が関係しているものには、アンモニアや硫化水素、トリメチルアミン、養豚業では二硫化メチルがあります。そのほかメチルメルカプタン、硫化メチル、アセトアルデヒト、スチレン、さらに悪臭防止法施行令の一部改正により、プロピオン酸、ノルマル酪産、ノルマル吉草酸、イソ吉草酸が追加され、12物質となっております。これらのにおいが重なって複合臭となって、えもいわれぬ悪臭となっているのです。 飼料のタンパク質は、消化分解していくなかでアミノ酸になって吸収していくなかでアミノ酸になりきれず、アンモニア態窒素となって体外にでることが原因のもとと考えられます。 飼料の消化吸収の過程のなかで、かむこと(消化の第一段階)や、胃や腸での分解消化における腸内細菌叢の作用は大変なものです。それを補うのに乳酸菌がよく言われますが、これは一過性と考えます。連続投与していれば、それなりの効果はありますが、腸内に定着しないものと理解しています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、大豆を原料として、乳酸菌、酵母菌、麹菌の組み合わせで、腸内細菌叢を活性化させ、消化吸収と分解を行い、推定約14日間の腸内定着を特徴としたもので、飼料のタンパク質の分解に大きく作用します。その証明としてふんなどの悪臭が激減し、無駄のない栄養吸収が行われています。その無駄の少ない作用のため、豚においては免疫賦活化作用が活発となり、肺炎をはじめとして豚の伝染病を発症をさせないという実績があります。種付けの成功、産子数と育成率の向上、肉質の評価と豚の発育を順調にレ-ルの軌道を走るように示しています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの働きは、まさに目からウロコのことわざ通りの食品です。人畜に大切な食品成分の無駄のない利用を高めると、抗病力や免疫力が高まり、疲れにくい、風邪をひきにくいなどの特徴があります。特に女性の便秘予防、男性の二日酔いの予防用食品として、その結果は安定したものです。乳牛では、無脂固形分が8.5%をクリアし、繁殖障害、代謝病としてのケト-ズス、そのほか疾病の予防も実績となっています。
(社)日本養豚協会の養豚基礎調査で、家族経営の減少が表れ、人工授精の導入が進んでいると発表されました。 (社)日本養豚協会は、平成19年度の養豚基礎全国集計で平成18年8月1日現在の4,870戸のデ-タを集計しました。家族労働主体の経営が減り、雇用主体が増加。大規模経営で人工授精導入が進んでいることも分かりました。 労働の形態は、家族労働主体が前年に比べ0.9ポイント減少の77.3%、雇用労働主体が0.6ポイント増加の18.2%。経営の形態は個人経営が68.8%、有限会社21.3%、株式会社4.6%でした。 子取り用雌豚の頭数規模別では、小規模で個人経営の割合が高く、母豚200頭以上の規模では有限会社や株式会社の割合が高い結果となりました。 人工授精をしている割合は、自然交配と併用している割合と併せて32.8%。平成12年の20%から、平成17年に31.8%になった増加傾向が平成18年度も続き、1ポイント増でした。 特に子取り用雌豚1,000頭以上の飼養規模では、自然交配との併用も含め、95.4%が人工授精を導入していました。養豚経営も規模や形態がそれぞれです。 飼養管理の指標になるポイントとしては、分娩される子豚が一腹12頭以上で育成も良く、子豚を手で掴むとコリッとしており、固太りで毛ヅヤもあり、力強い手ごたえがあります。 これは、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スに母豚の胎内で感化されて生まれてくるからで、免疫賦活作用が備わっていると考えられます。 それに加えて、生後3日齢で、鉄剤とマクロビンを各1mlずつ注射すると、早発性の下痢・大腸菌性の白痢様下痢症に対する予防と、前治療の役割を果たします。これは必須です。子豚は温度に敏感ですから、十分な管理が必要です。 疫学的観点からみると、環境整備もかかすことはできません。豚舎周囲は坪当たり5kgの石灰散布を年2回以上、豚舎内は床面や内側を、石灰乳塗布または噴霧します。目安としては、ミミズのいない環境をつくることです。 疫学とは、疾病・事故・健康状態について、地域・職域などの集団を対象として原因や発生条件を統計的に明らかにする学問であります。 伝染病の研究から始まり、現代では公害や災害などの問題が対象にされています。その起源は、ギリシャのピホクラテスの時代までさかのぼるのです。疫学者でよく知られるのが、イギリスの疫学者ジョン・スノ-の研究で、代表的なものは「コレラの伝藩様式の解明(1855年)」であります。 その昔、コレラが大流行した時代に病人がいる家を地図で塗りつぶしたところ、特定の井戸を使っていることが発見され、疾病が広がるのを食い止めるのに役立ちました。これは、コレラ菌が発見される約30年前のことです。 現在、この考え方は生活習慣病予防の指導に用いられ、喫煙と肺がんの関係や食塩の摂取量と血圧の関係などが明らかとなっているのは、こうした疫学的研究の結果といえるのです。