5月初めに、カナダで「有機畜産物生産には、有機飼料100%が条件」との見出しで、国連の食品規格委員会(以下、コ-デックス委員会)が開かれました。 コ-デックス委員会とは1962年、国連食糧農業機構(FAO)および世界保健機関(WHO)が国際食品規格を決めるために設置した国際政府間組織(事務局:イタリア・ロ-マ)のことを目指します。これは規格を通じて消費者の健康を保護し、公正な貿易を促すことを狙いとしてます。現在の加盟国は165カ国で、日本は1966年に加盟しました。コ-デックス委員会には、総会、執行委員会、事務局のほか、24の課題別部会、特別部会そして6つの地域調整委員会が置かれています。策定した食品規格は、WHOの多角的貿易協定の下で、国際的な制度強調を図るものと位置付けられています。 有機畜産物の国際的指針は5月にカナダで開かれる食品表示部会で討議されます(以上、日本農業新聞・4月25日発行記事より抜粋)。 一般農産物の表示についても5月から施行されます。改正農林規格。品質表示(JAS)法に基づき有機食品の本格的な認証制度がスタ-トするほか、すべての生鮮品の原産地表示が義務付けられることになりました。 有機畜産物は原則的に指針で定めた有機飼料100%で飼養しなければなりません。だだし2005年までは指針に沿っていなくても、遺伝子組み換え飼料も飼養できるとしています。また指針に沿った有機飼料が牛など反すう畜産物向け飼料において乾物重量ベ-スで最低85%、豚などの非反すう畜産物向けでは最低80%含まれていれば、有機の条件を満たすことができます。 そして衛生管理面では、病気にかかっていない時、家畜に動物様医薬品を飼養することを禁止する旨を規定しています。 2005年以降は、治療目的でも抗生物質の使用を認めないとの案も出ています。このほか、動物愛護の観点から、家畜の輸送に当たり電気ムチなどの使用を認めないといった旨の項目もあります。 有機畜産物生産への第一歩は疫学的な環境整備が必須条件となります。そのため、消毒は徹底的に実行すべきです。坪当たり5kgの石灰散布(豚舎内で石灰乳塗布)苛性ソ-ダ液を使用することで、ミミズのいない環境づくりを心掛けましょう。 現代のように臨床診断の難しい混合型、便乗型、複合型といった複雑な症状を示す疾病の予防を考えた場合、とくにグルタグリ-ンは豚由来のウイルスに対する殺ウイルス効果が認められています。そのような点からも時代に適した殺菌消毒薬といえましょう。またグルタグル-ンは、そのほかの畜産由来の病原細菌に対する殺菌効果とされています。 豚本体には、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを給与します。これは、腸内細菌叢を活性強化し、生理的な代謝機能を安定させるもので、免疫賦活作用を高め、ワクチン接種後の抗体価を上げるなど、飼養管理の基本となるものです。 本誌2000年2月号でも述べましたが、オ-エスキ-病、ヘコヘコ病といった得体の知れないヘルペス様疾病が周辺で発病していても発生しない例は多く認められています。 今年も低豚で闘志も湿りがちですが、このような時こそ、育成率を肉豚出荷1腹24頭以上といった成績で跳ね飛ばすくらいの底力を見せたいものです。
養豚農業経営に形態を変えてから、20年以上になります。それ以前は、関東東山地区における経営指標としては、繁殖豚12頭、種雄豚1頭が1経営単位でした。 技術指標としては、子豚の育成が重点課題となっていました。現在は経営技術も高度化して、飼養頭数も100頭から数百頭規模へと大型化しており、生産単位も一腹当たり年間24頭に達しております。しかし、残念なことは、子豚育成において体重が20~30kg以内でなくなっていることです。 肉豚出荷数に関しては、生後1ヶ月齢、または離乳時、30kg到達時といった育成時期ごとではなく、ト-タルで一腹当たり年間24頭以上を指標としています。 養豚農業経営の鍵は、子豚半作にあります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを利用することによって、分娩数が12頭以上であり、かつ丈夫であることが第一に認められます。 手でつかむと、皮膚は固太りのコリッとした感触で、被毛ともにしっかりとしたツヤがあり、力強い手触りです。 これは活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが、母親の胎内で感化されてくるからであり、免疫賦活作用が備わるためと考えられます。 それに加えて、生後3日齢で、タンパク同化ホルモンのマクロビン1ml、鉄剤1mlの注射をすることは必須条件です。これは特に早発性、または大腸菌性の白痢様下痢症に対する予防および前治療的役割を果たします。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの感化により、これらの処置をスム-ズに行うことができ、子豚の生理的な働きに同化しやすいことが、結果から所見として認められます。 生後の初期に基本的なことをやっておけば、あとは温度と湿度の管理です。特に温度には敏感な子豚のことですから、十分な管理が必要となります。 そして疫学的な環境整備も欠かすことができません。豚舎周辺に、1坪当たり5kgの石灰散布を年2回以上、豚舎内には床面から2mくらいの高さまで石灰乳を塗りますが、これは豚舎内の豚の移動時ごとに実施します。これらがきちんとなされているか否かで、子豚の育成の良否がわかります。 ところで4月から、豚コレラの予防接種がなくなる地域が増えきます。それとともにHACCPの原点ともいえる疫学的なものの見方がとわれることになります。 疫学とは、疾病・事故・健康状態について、地域・職域などの集団を対象として原因や発生条件を統計的に明らかにする学問であります。 伝染病の研究から始まり、現在では公害や災害などの問題が対象にされていますが、その起源はギリシャのヒポクラテスの時代までさかのぼるのです。 疫学研究でよく知られるのが、イギリスの疫学者ジョン・スノ-の研究である「コレラの伝播様式の解明(1855年)」であります。 その昔、コレラが大流行した時に、病人がいる家を地図で塗りつぶしたところ、特定の井戸を使っていることが発見され、病気が広がるのをくい止めるのに役立ちました。これはコレラ菌が発見される約30年前のことです。 現在、生活習慣病予防の指導に用いられている喫煙と肺ガンの関係や、食塩の摂取量と血圧の関係などは、こうした疫学研究の結果といえるのです 今年は千年紀越えという大きな節目となります。ある占者の言葉では、2000年の元旦は太陽と土星が良い場所に位置します。土星は土の星であり、農業の星、今年は農業従事者はツイているそうです。 新しい技術も次々と生まれ、素晴らしい躍進を遂げるとあります。家族労作を経営の柱とした日本の養豚農業経営は、創意工夫を凝らして低コストと省力化を図り、肉質の良い健康な豚を育て、消費者も健康に(特に女性と子供さんに)安心して生きる糧にできるものを提供することです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、その基礎となるものであります。 豚の疾病も色々と新しい名称の病気が発生しているとの報告があります。地域的に限局しているようですが、サルモネラ病、TGEも肉豚の発生カンピロのロ-ソニアなど変わった病気が発生しています。 従来からある疾病も、その症状は、以前のようにな分かりやすいものばかりではなく、特に一般臨床診断で区別できないような合併症も認められるようです。特に長く養豚をやっている養豚場の中には、豚の病気が常在化している所も考えられます。 やはり伝染病的疾病が被害が大きく、発生してからの対策をたてていたのでは間に合いません。予防的思想として疫学的な対策、またはワクチン接種によって、必ずその抗体価がどの位あるかを確認することが必要です。 ワクチンはきちんと行っているが、その効果がないといった質問をよくされますが、抗体価が上がり、その力があれば発病しないわけです。 免疫賦活作用があるかないかが、必須条件といえます。今までの20年の経験からいいますとワクチン接種し、抗体ができると、その刺激というか、免疫賦活作用が高まることで、近隣に発生している伝染病、例えばオ-エスキ-病などが発病しないなど、以前にも書きましたが、ヘルペス様疾患の発生も抑えるなど、免疫賦活作用を高める飼養管理が重要です。 その連鎖作用により肺炎など皆無の状態となり、発病再帰の早期出現、そして産子数の増加、生後日齢に応じた発育、育成率が向上し、当然のことながら要求率・肉質の上物率と一貫経営にふさわしい段階ごとの実績が出て、経営もト-タル的に自信の持てる数値を示してくれます。 環境問題も特に悪臭がなくなり、ハエの発生においも驚くほど少なくなり、国の基準の三分の一以下、BOD、COD、SS特に大腸菌のほとんど皆無というくらいの実績が示されています。 大規模経営では、そのようなきめ細かな観測は大変ですが、それ以外のことは充分示してくれるでしょう。 その効果の現れは、努力の積み重ねのさらなる積み重ねたうえでの効果です。そうした積み重ねがド-ム状になり、疫学的見方でいうと、大きなド-ムに包まれた形の農場となるからです。 ところで、「未病」という言葉が中国漢方にあります。これは、人間とはいずれ何らかの病気に出会う生身であるから、その対策に衣食住の環境を整えて生活することが大切であるという戒めの言葉です。 養豚農業経営の飼養管理の技術も定礎をもって、大きな節目にいたしましょう。
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2000年問題などという名称で、気ががりな日時が刻々と近づいているこの頃です。コンビュ-タの誤作動を招く恐れがあるため、政府が年末年始へ向け、国民に呼びかける留意事項の原案が10月14日、明らかとなりました。 各家庭に対しては、2日、3日分の食料や飲料水の備蓄のほか、常備薬などは事前に入手して保管するようにと勧めています。また不安につけ込んだ悪徳商法や詐欺には注意するよう呼びかけています。 中小企業には、コンピュ-タ-のデ-タ-を保存したり原材料の在庫などを確認しておくことなどを指摘し、まさに天変地異による非常事態への備えとは異なり、確実にくる事実に対し、今までにない備えを警告しています。 アメリカでも、10月15日に大統領委員会のコスキネン委員長が政府による国民向け留意リストを発表し、先進各国の対応は大詰を迎えているとのことです。 憂うことなく、安心して新しい年を迎えたいものです。 さて、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの普及も20年の節目を迎え、その成果は畜産農家の認識の高い人ほど顕著であり、着実に経営充実の実績を継続しています。 一般にあるいわゆる酵素商品との違いを再び復習の意味で書きたいと思います。 そのル-ツは、東京農業大学住之江研究室にさかのぼります。特許公報昭和49-27790 公告昭和49年7月20日日本国特許庁「糸状菌と酵素菌を併存させた濃厚飼料」発明がそれです。以下に詳細な説明をしていきます。 この発明は、大豆を原料としてこれに糸状菌を繁殖させた酵素菌と酵母とを併存させて動物体内の自己消化による飼料の栄養効率を高めたものです。この発明の実施によって製出した飼料を、特に自己自身では酵素造成力の少ない幼稚動物に投与して、その成長を促進する濃厚飼料を提供する目的でなされています。 従来、同一の原料を培養基として、糸状菌と酵母菌とを同時に繁殖させることは困難であり不可能に近いとされていましたが、飼料中に酵素と酵母が併存することは、その飼料価値を高めます。 その相乗的作用により、動物特に幼稚動物の成長に優れた効果をもたらすものであることが実験の結果、明らかにされていました。そしてそれが望ましいものであるとされていながら、これまでは製出する方法がなっかたのです。 しかし、この発明により培養基となる原料と酵母菌に特殊な加工を施すことによって糸状菌と酵母菌を生存させることを実現したのです。 すなわち、大豆に有機酸を添加して酸性となし、これを蒸煮したのちに放冷し、これに酸性の側において強いアスペルギルス属菌種と、同時に酸性の側において強いサツカロミセス属あるいはトルラ属の菌種にスタ-タとして少量のブドウ糖など糖類をよく混合して塗り付けたものを接種して製麹室に入れます。 そして、常法により製麹したものにリン酸ナトリウム、プロピオン酸などの乾燥剤および防かび剤を添加し、粉末にして長期保存に耐えうる濃厚飼料をつくり上げました。人間向けの製品は錠剤で、名称は「ベルフィ-ユ」。「麗しき乙女達」という意味のフランス語です。
今年は秋から冬にかけての気温が温暖に推移するのではと、予想されています。 朝夕と日中で10℃の温度差があると、豚はストレスを示し、体調が不安定になりやすい家畜です。 これを予防するには、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与するという方法があります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与すると、約5日ほどで腸内細菌叢に変化がおきて、飼料の消化吸収に働き、特にタンパク質に対しての作用が強く示されると推察できます。豚自体の生理的機能が活性化し、特に免疫賦活作用が活発となるため、ワクチン接種後の抗体価が8~10倍に上がるという結果が示されています。 また肺炎の発生が激減し、抗生物質の使用も減少し、さらには発情再帰が鮮明になり、種付け作業も楽になったとの報告がされています。 子豚の育成時の哺乳中から離乳、さらには離乳後から30kgまでの育成、そして50kgまでの育成と各段階別に区切りの良い発育は全く不安のない正常な状態で発育増体するため、肥育豚舎に移動する際も安定しており、これは全国的にも報告がされています。 繁殖技術の向上により、産子数は年間1腹当たり24頭、またはそれ以上が確認されています。しかし、せっかく生まれた子豚が育成の段階で欠けるのを防ぐため、今までもできるだけのことを行っていましたが、どれもこれもというものがなかったのです。 活性酵素食品ゴ-ルデンを使用したら、諺にもあるように、まさに目からウロコを体験できたとの喜びの報告がされています。 そのほか、肺炎はもとより疾病の発生が少なく、抗生物質などの使用もそれこそ激減し、安定した養豚経営を確立しています。 環境衛生の面から見ても、ハエの発生が少なく、悪臭も驚くほど少ないという結果が得られています。 以前にも本誌で書きましたが、ふん処理に利用すると汚泥のスカムがなくなり、処理された汚水のBOD、COD、SS、大腸菌などが基準以下の3分の1という数字が示されています。 畜産の環境衛生の基は、飼料のカスふんによって発生するのです。臭いということは飼料中のタンパク質が完全に消化されず、アンモニア態窒素のままであると考えられます。 また完全に消化吸収されていれば、カスそのものは臭くないと考えられます。一遍性の腸内細菌では、飼料の各種成分、特にタンパク質の分解は難しいと思います、考えてみると、飼料が良すぎるのではないでしょうか。 豚が生理的に求める飼料を見直すことが大切です。 いわゆる大型豚になってから、高タンパク質、高カロリ-の飼料内容が独り歩きしているような感じがします。 飼料中のとうもろこしの配合割合が多いと、亜鉛不足となりますが、豚のような幼弱動物は発育に大きく影響します。 そのほか、いろいろと気になるところもありますが、現代の豚肉消費拡大のキャッチフレ-ズは銘柄豚でなく、安心・安全・おいしいが表題です。 環境共有保全型など、いろいろな表現がありますが、疫学的な見方、考え方を確立し、HACCPで始まり、HACCPでできあがる豚肉を提供していきましょう。
豚を100頭以上飼養している農家は、豚尿を素堀りの溜め池などに放流できなくなることが、法律で規制されることになりました。このような経営の大型化に伴い、養豚農家に求められるふん尿処理と悪臭対策への対応は厳しさを増しています。 これに関して、平成10年8月5日付けの日本経済新聞に神奈川県伊勢原農業改良普及所がふん尿処理の実態を調査した興味深い記事が載っていましたので、紹介したいと思います。 この記事では、経営基盤の弱い農家のため、放線菌を利用して良質な堆肥生産と消臭を行っている養豚経営を取り上げています。農家が堆肥化施設を造るには多額の投資が必要ですが、この養豚場では、①消臭目的の飼料添加物10kg4000円。②ふん尿液肥化に使用する廃水処理菌1kg当たり三万円。③液肥化のための発酵放ゴ-ルデン線菌1kg当たり3万円・・の三種類の放線菌を使用しています。 種豚豚房は固液分離式なので、固体分を分離、米ぬかで水分調節した後で、発酵放線菌を豚ぷん1リ-ポ-メイトルにつき1kg混ぜて種堆肥を作ります。完成した堆肥は、半分を常に種堆肥として戻して良質な堆肥を作るようにします。液分は浄化処理されます。 肥育豚房はふん尿混合型で、豚舎下が尿ピッチになっています。ここでオ-バ-フロ-されたものが、二つの貯蔵槽には廃水処理菌が三ヶ月に1回500g投入されます。 この養豚場の場合、月に六万円の放線菌代がかかっていますが、十五万円かかっていた衛生費が五万円に減ったので、効果はおおきとのことです。また、特別に高価な施設を造る必要もないことから取り組みやすいようです。ただし、自分の目で効果を見ないと納得しにくいこと、放線菌を上手に維持しないと失敗することがあるので、普及には時間がかかるだろうと記事は締めてありました。 そこで我田引水ですが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スならばどうでしょうか。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、放線菌のように不安定(殺菌汚染のこと)ではなく、またふん尿処理だけというように、独立した問題には限定されてはいません。 第一に、豚の生理機能を活性化させ、飼料の利用を高めるので、疾病の発生を激減させて、衛生費、特に抗生物質、抗菌剤などの高額な薬品代をゼロ近くにします。 次に、発情再帰では五日で種付けを可能にし、年間一腹は二十頭以上(二十四頭)。育成率は肉豚出荷が示す通りです。当然、経営の各部門で好成績を残します。 その上で悪臭公害はなくなり、ふん尿処理では尿や洗浄汚水の処理のため特別に、沈殿槽に5kgの袋を、穴をいくつか開けておくだけです。それだけ、水質汚泥法にあるBODやCOD、SSなどの基準の三分の一に減少します。また、大腸菌についても、汚水1ml中に3~4000個あったものが3個ほどになったという検査結果も出ています。 ふん尿処理だけに資金を投入するほど、養豚経営にはゆとりはなく、公害だけを考えた見方は、反省する必要があるでしょう。臭いがなく、ハエもいないのは当たり前のことで、まず豚舎周辺にミミズのいない環境をつくらなければ、何をやってもだめでしょう。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス使うのはそれからですで
豚を100頭以上飼養している農家は、豚尿を素堀りの溜め池などに放流できなくなることが、法律で規制されることになりました。このような経営の大型化に伴い、養豚農家に求められるふん尿処理と悪臭対策への対応は厳しさを増しています。 これに関して、平成10年8月5日付けの日本経済新聞に神奈川県伊勢原農業改良普及所がふん尿処理の実態を調査した興味深い記事が載っていましたので、紹介したいと思います。 この記事では、経営基盤の弱い農家のため、放線菌を利用して良質な堆肥生産と消臭を行っている養豚経営を取り上げています。農家が堆肥化施設を造るには多額の投資が必要ですが、この養豚場では、①消臭目的の飼料添加物10kg4000円。②ふん尿液肥化に使用する廃水処理菌1kg当たり三万円。③液肥化のための発酵放ゴ-ルデン線菌1kg当たり3万円・・の三種類の放線菌を使用しています。 種豚豚房は固液分離式なので、固体分を分離、米ぬかで水分調節した後で、発酵放線菌を豚ぷん1リ-ポ-メイトルにつき1kg混ぜて種堆肥を作ります。完成した堆肥は、半分を常に種堆肥として戻して良質な堆肥を作るようにします。液分は浄化処理されます。 肥育豚房はふん尿混合型で、豚舎下が尿ピッチになっています。ここでオ-バ-フロ-されたものが、二つの貯蔵槽には廃水処理菌が三ヶ月に1回500g投入されます。 この養豚場の場合、月に六万円の放線菌代がかかっていますが、十五万円かかっていた衛生費が五万円に減ったので、効果はおおきとのことです。また、特別に高価な施設を造る必要もないことから取り組みやすいようです。ただし、自分の目で効果を見ないと納得しにくいこと、放線菌を上手に維持しないと失敗することがあるので、普及には時間がかかるだろうと記事は締めてありました。 そこで我田引水ですが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スならばどうでしょうか。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、放線菌のように不安定(殺菌汚染のこと)ではなく、またふん尿処理だけというように、独立した問題には限定されてはいません。 第一に、豚の生理機能を活性化させ、飼料の利用を高めるので、疾病の発生を激減させて、衛生費、特に抗生物質、抗菌剤などの高額な薬品代をゼロ近くにします。 次に、発情再帰では五日で種付けを可能にし、年間一腹は二十頭以上(二十四頭)。育成率は肉豚出荷が示す通りです。当然、経営の各部門で好成績を残します。 その上で悪臭公害はなくなり、ふん尿処理では尿や洗浄汚水の処理のため特別に、沈殿槽に5kgの袋を、穴をいくつか開けておくだけです。それだけ、水質汚泥法にあるBODやCOD、SSなどの基準の三分の一に減少します。また、大腸菌についても、汚水1ml中に3~4000個あったものが3個ほどになったという検査結果も出ています。 ふん尿処理だけに資金を投入するほど、養豚経営にはゆとりはなく、公害だけを考えた見方は、反省する必要があるでしょう。臭いがなく、ハエもいないのは当たり前のことで、まず豚舎周辺にミミズのいない環境をつくらなければ、何をやってもだめでしょう。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス使うのはそれからですで
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