ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「究極のグルメの薬剤投与、行き過ぎを正すのは酵素パワ-」

2015-02-23 09:07:41 | 日記
 行政改革会議は「国土保安省」が農水省に代わり農林水産行政を引き継ぐという案を示し、食料・農業の位置付けなどが今後の課題になる。昭和20年から数年は飢餓の状態が続き、とにかく腹一杯食べることが第一だった。思えば、私が18才のころである。人間、腹が満たされると今度は”うまいもの”を食べたいという欲望にかられる。うまいもの、それは乳・肉・卵だった。そして飼料もないのに乳牛・豚・鶏を飼養し、畜産が発展した。腹一杯からうまいと階段を経過し、その次は”衣”の方に心が動き、着るものに流行を求め、次第に人間らしい生活環境に移っていった。そして今度は、果物や高級野菜への嗜好が変化し、それが得られると、鑑葉植物や花を愛でることに進んでいった。①腹一杯食べたい→②うまいものが食べたい→③おしゃれがしたい→④果物・高級野菜が食べたい→⑤植物を愛でたい。農業の変化が、このようなニ-ズによって進歩したのだと言える。そして、究極のグルメ志向の一方では、地球的規模で穀物不足が粛々と進んでいる。 農畜産物の生産性を高めるため、肥料、飼料も進歩し、さらには農薬、畜産藥も多く使われ、これも”究極現象”というべきか・・。使用過多からの副作用として残留農薬が問題となり、畜産においても抗生物質耐性菌が問題になり、とくに、乳・肉・卵の抗生物質使用には改善が迫られている。 病原性大腸菌O157に関連し、抵抗力(耐性)を身につけ、抗生物質を投与しても効果がないタイプのO157とO26が菌全体の約三割に達していることが研究で明らかになったとの報告もある。私達が子供のころ、よく下痢をした。しぶり腹のいやな経験をしたものだが、特別にクスリなどのまなくとも治ったものである。 よく、子豚の早発性下痢症、白痢症、大腸菌性下痢症など、生後すぐに下痢症状を示すが、これを抗生物質投与で治療すると、一応、治ったような状態になる。ただし、病原性菌だけでなく、有用菌の働きも抑制するので、本当の治療とは言えない。とくに哺乳中の下痢は母乳に大きく左右される。分娩後の酸高乳やケト-ヂスなどでは、母豚の飼養管理に十分気をつける必要がある。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを添加して、妊娠中、胎内でその感化をし、生後三日目の子豚にマクロビンと鉄剤を投与しておくと、白痢症が表れてとくに治療しなくとも二~三日で正常なふんに戻る。 また、人工乳や餌付けの時に活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを添加しておくと、飼料の食いつきも良く、下痢などの心配がない。 子豚育成の難関は、下痢と圧死である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用する前の準備として、豚舎の周辺に石灰を坪当たり五kg散布することを必須条件としているが、これはミミズのいない環境をつくるためである。ミミズがいる土は酸性土壌で、豚丹毒、肺炎、トキソコリネバクテリアなど、病原菌がいるということである。とくに、寄生虫のなかでも豚肺虫の中間宿主がミミズとなっている。 春と秋の年二回、石灰散布をきちんと実施することが、豚のあらゆる疾病を防ぐ第一の仕事である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス投与により、ワクチン接種後の抗体価を上げ、免疫賦活作用を強化し、経営的に充実した養豚農業を成功させていただきたい。

「究極のグルメの薬剤投与、行き過ぎを正すのは酵素パワ-」

2015-02-23 09:07:41 | 日記
 行政改革会議は「国土保安省」が農水省に代わり農林水産行政を引き継ぐという案を示し、食料・農業の位置付けなどが今後の課題になる。昭和20年から数年は飢餓の状態が続き、とにかく腹一杯食べることが第一だった。思えば、私が18才のころである。人間、腹が満たされると今度は”うまいもの”を食べたいという欲望にかられる。うまいもの、それは乳・肉・卵だった。そして飼料もないのに乳牛・豚・鶏を飼養し、畜産が発展した。腹一杯からうまいと階段を経過し、その次は”衣”の方に心が動き、着るものに流行を求め、次第に人間らしい生活環境に移っていった。そして今度は、果物や高級野菜への嗜好が変化し、それが得られると、鑑葉植物や花を愛でることに進んでいった。①腹一杯食べたい→②うまいものが食べたい→③おしゃれがしたい→④果物・高級野菜が食べたい→⑤植物を愛でたい。農業の変化が、このようなニ-ズによって進歩したのだと言える。そして、究極のグルメ志向の一方では、地球的規模で穀物不足が粛々と進んでいる。 農畜産物の生産性を高めるため、肥料、飼料も進歩し、さらには農薬、畜産藥も多く使われ、これも”究極現象”というべきか・・。使用過多からの副作用として残留農薬が問題となり、畜産においても抗生物質耐性菌が問題になり、とくに、乳・肉・卵の抗生物質使用には改善が迫られている。 病原性大腸菌O157に関連し、抵抗力(耐性)を身につけ、抗生物質を投与しても効果がないタイプのO157とO26が菌全体の約三割に達していることが研究で明らかになったとの報告もある。私達が子供のころ、よく下痢をした。しぶり腹のいやな経験をしたものだが、特別にクスリなどのまなくとも治ったものである。 よく、子豚の早発性下痢症、白痢症、大腸菌性下痢症など、生後すぐに下痢症状を示すが、これを抗生物質投与で治療すると、一応、治ったような状態になる。ただし、病原性菌だけでなく、有用菌の働きも抑制するので、本当の治療とは言えない。とくに哺乳中の下痢は母乳に大きく左右される。分娩後の酸高乳やケト-ヂスなどでは、母豚の飼養管理に十分気をつける必要がある。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを添加して、妊娠中、胎内でその感化をし、生後三日目の子豚にマクロビンと鉄剤を投与しておくと、白痢症が表れてとくに治療しなくとも二~三日で正常なふんに戻る。 また、人工乳や餌付けの時に活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを添加しておくと、飼料の食いつきも良く、下痢などの心配がない。 子豚育成の難関は、下痢と圧死である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用する前の準備として、豚舎の周辺に石灰を坪当たり五kg散布することを必須条件としているが、これはミミズのいない環境をつくるためである。ミミズがいる土は酸性土壌で、豚丹毒、肺炎、トキソコリネバクテリアなど、病原菌がいるということである。とくに、寄生虫のなかでも豚肺虫の中間宿主がミミズとなっている。 春と秋の年二回、石灰散布をきちんと実施することが、豚のあらゆる疾病を防ぐ第一の仕事である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス投与により、ワクチン接種後の抗体価を上げ、免疫賦活作用を強化し、経営的に充実した養豚農業を成功させていただきたい。

「連載通算70回・15年の販売実績に貢献する」

2015-02-19 09:26:51 | 日記
 エルニ-ニョ現象が6月に気象庁から発表されている今年の夏は寒気が南下しやすく、天候不順になりやすいとのことだ。地球環境の変化が測り切れないこのごろである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、このような時期の豚の健康調整にも効果を示してくれる。繁殖雌豚、種雄豚が活発に働けるよう一層の注意が必要となる。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、このような時期の豚の健康調整にも効果を示してくれる。繁殖雌豚には、年間を通じて0.5%添加しているが、気温の変化が大きい時期は、とくに離乳後の発情再帰を確実にするため、さらに五日間くらい三~五割増を目安に増量する。種雄豚の乗駕意欲が低下している時は、1日30g給与し、やはり五日ほど続けると、効果が認められる。 気象条件による環境の変化も問題だが、生態系の乱れも、各種伝染病発生の要因になっているとの報告がある。生態系の仕組みが乱開発などにより破壊され、それが原因とのことだ。新しい病気の出現により破壊され、人畜を問わず被害を受けている今日である。 一つの考え方として言えることは、腸内細菌叢を強くして、消化と吸収を良くし、それによって体力をつけ、それが免疫賦活作用を高めて、抗病力の強い個体を維持することということである。この場合、豚の内輪と外輪の環境が、車の両輪のごとく働くことが肝要であり、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、それをやり遂げてくれることが、実績として証明されている。 この連載も七〇回を数え、活性酵素飼料から活性酵素食品への格が上がり、人間の健康食品としても、その効果は不動のものでで、一度使った人は必ず続けて食べている。家畜や動物を通して15年以上の実績があり、健康食品としての試験としては、万全のものと自負している。 とくに養豚の配合飼料は、比較的にタンパク質割合が高く、腸内細菌叢の働きが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スにより安定していると考えられる。例えば、最初に二%添加を始めて五日目で豚のふんの色がやや灰色に変わり、悪臭が驚くほど少なくなる。これが腸内細菌叢に変化があったことを証明するものである。このあとは、0.5%添加で年間通しの給与となる。 発情徴候の明確化と、肺炎などの疾病抑制、薬品代の著しい減少、それだけに、経営的なメリットは育成率、増体量、肉豚出荷日齢、すべて数字が示してくれる。 70回の連載のなかで何度も提示してきたが、豚舎周辺に坪当たり五kgの石灰を春秋の年二回散布する。ワクチネ-ションは、プログラムを作って着実に実施する。そして、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを確実に添加する。この三つを柱とすれば、あとは養豚農業経営の枝葉が実 績を示すということである。養豚農業経営にとことんこだわって15年以上、家族労働が基本と決めている。 豚が言っている。「私の乳を見てくれ。乳の数だけ分娩し、育てる印だよ」と。分娩回転率など、勝手に人間が決めないで、能力を引き出して欲しい。早期離乳も同じである。15日離乳で20日種付けなど悪例である。セ-フガ-ドも解除され、本来の価格で勝負する正念場である。他力本願でなく、メイキングマウェイで本年度のしめくくりに取りかかりたい。

「地域にねざして銘柄豚を生産する」

2015-02-18 08:16:40 | 日記
 4月を迎え、いよいよ今年の農畜産業の始動を感じる。畜産行政は、補助金の整理合理性等を求め、生産対策、流通対策などの見直しを主としたものであり、養豚にはあまり関係ないようだ。また、飼料の値上げや、と畜場法の規則一部改正など、昨年のO157からんだ対策がうかがえる。 年度SGの発動もあり、あわただしく感じるが、将来的展望考えると、不透明な思いがする。 地方によっては、複合的な疾病が発生し、アイパッチを認めたり、分娩時の子豚の数が少ない、分娩時の出血が気になってり、PRRSウイルスが黒幕と疑いをもちたくなる症状がでている。豚丹毒、ADなどが増えていることも肝に銘じて、日常の観察を徹底することが必要だ。 飼養管理のポイントは疫学的考察で、豚舎周辺への石灰散布、ワクチン接種は年間プログラムを作って実施し、抗体価を上げる。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス投与は、免疫賦活作用を高める。その生理的根拠は、腸内細菌叢に変化を及ぼし、それにより体内の代謝機能が活性化し、結果として、強い豚を作ってくれるのである。安全・安心・味の良い豚は、この自然科学によって可能になる。「銘柄豚」以上の豚肉といえるだろう。 育成子豚の事故が、養豚経営の向上を邪魔しているところでは、特に活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの利用を勧める。 産子数はそこそこだが、哺乳中、離乳後の育成、そして肉豚舎に移すまでの育成段階で事故率の高い養豚家は、抗生物質に頼らず、自然の理にかなった活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スで、豚の腸内細菌叢を正常にし、飼料の栄養を無駄なく吸収させ、代謝機能を高める思想を持って頂きたい。 せっかく配合飼料を使っていながら、高いビタミンやアミノ酸などを使用しているのを目にするが、全く無駄なことである。むしろ飼料中の成分を完全に消化吸収させるような飼養管理が第一である。糞が臭いには、飼料が有効に利用されてない証拠である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与すると五日ほどで糞の色が変化し、悪臭が驚くほど消えていく。そして、発情徴候がはっきりして種付けに自信が持てるようになり、ホルモン注射を必要としなくなる。当然、産子数も増えて、一母豚年間二〇頭以上、母豚の持っている健康な乳頭の数だけ、丈夫な子豚を生むことだろう。 豚は、自分の乳頭で「私はこれだけの子豚を産む能力があるのだ」と示しているのである。人間にはその能力を引き出す責任がある。 そのうち、豚の病気の王者、肺炎が減ってきって、今まで使っていた抗生物質や抗菌剤の薬品が不用となり、その無駄も節約することができる。そして、あとは今までと違った養豚経営ができるのである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使ってみると、養豚農業経営の良さをしみじみ実感できる。私のところへ来る皆さんの声がそう言うのである。「借金など恐くない」ただし、飽きずに、一日一日を積み重ねての効果である。 養豚経営者も、クシの歯のように、ばらばらになってきた。これからは、残った者同士が地域的に、たとえ少なくとも、グル-プで、地域の産業として優位に販売できるよう、「銘柄豚」以上の豚を生産する始まりの年と、強い信念を持つことである。

「0157問題から学ぶ、家畜と病原菌と人間の共生」

2015-02-16 08:41:34 | 日記
 以下、「週間新潮」昨年11月21日号からの抜粋・引用である。「O157騒動は憫笑するのみ」遠山高史氏。この夏のO157大腸菌食中毒に対する人々の反応は、過敏・偏狭ですらあるような気がした。 色々な食品をあまりはっきりした根拠がなく危険視(排除)し、過剰な清潔意識と臆病さを子供たちに植え付けたのではないだろうか。大腸菌は人間の生存に不可欠な常在微生物。だが、そのなかにはコレラと似た下痢を起こすものがあったり、赤痢と同じか似た毒素を有するものもある。この赤痢と同じか似た毒素を有しているにがO157だ。O157によって症状を出さない人間が多数いるのは、免疫ができていることに加えて、安定した腸内細菌叢を有していることと考えられる。O157が恐ろしいバイ菌であると決めて、撲滅によって解決を図ろうとするやり方は分かりやすく説得力もある。公衆衛生的な政策も進めやすい。しかし、公衆衛生学は不潔恐怖症であるヒトラ-の思想の基礎をなしてた。過度の清潔重視は容易に神経症的となり、排他的均一をもとめるようになる。ほとんどの病気は放っておいても自然に治癒してうくものであることを、最近の人はあまり知らない。戦後間もない時代に子供だった私など、しょっちゅう下痢をした経験を持つ。本当に必要なことは、子供らがO157に触れないように気を使うことではなく、かからないしたたかさを獲得させることだと思うのだが。 食中毒予防の三原則は、清潔、敏速、加熱または冷却、である。一部の牛の腸内にO157が存在することから、汚染の元凶がすべて畜産物であるかのような報道、発言が後を絶たない。O157を含む病原性大腸菌は、ヒトの腸内、土壌、水にも生きているもんだ。昨年は、食肉と関連のない食品で集団食中毒が発生した。一般の細菌性食中毒と同様に、予防の三原則を守り、安全で安心な食生活を送りたい。 自然界における腸内細菌叢の状態が正常でないため、O157やその他の大腸菌性、細菌性下痢症になり、それぞれの免疫賦活作用が低くなり、豚の世界では、伝染性胃腸炎や流行性下痢など、まさに人畜同じパタ-ンで疾病が発生している。下痢発生で抗生物質を使うと善玉菌をともに抑え、さらに二次的に消化吸収のメカニズムを狂わす。後から取って付けたように乳酸菌を投与したり、ワクチンを密輸して免疫を与えるなど、綱渡り的な危険な方法が一部の現場で試みられ問題になっている。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、腸内細菌叢を強く固定させ、ヘルペス様疾病にも発病を阻止する能力を示すもので、とくにワクチン接種後の抗体価を10倍程度上げることは常習の実績である。年間を通して、その効果は平均しており、発情再帰の明確、産子および育成率の向上、肺炎等の発病がなく、抗生剤などが不要と、豚の生活史が人工的に左右されることなく、その能力を充分に発揮し、それらを経済的な数字でしめすことで証明されている。 繁殖成績は今一つ、どうも育成のバラツキが気になる、肺炎等の病気の不安、また、その他の病気が心配だなど、当事者でないとわからない問題は、もうなくすという信念で、基本から見直す必要がある。そして、LW・Dでも年間一母豚当たり二〇頭以上、二四頭くらいの肉豚出荷を指標とし、それを育成率とする今年を目指してほしい。