ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「自然科学の力を現代病と闘武器に」

2020-01-07 10:04:15 | 日記
気温の乱高下症候群というような安定しない状況が続いております。初夏の気温になったと思うと3月上旬の気温になってしまうといった様子です。このような気温差のあるときは、豚が肺炎にかかりやすいと注意して下さい。 それもこれも、豚舎環境が重要となります。疫学的に整備されていないと、肺炎から合併症を引き起こしてしまうなど、ほかの疾病を呼び込んでしまいます。いずれも感染症です。 まず第一に、石灰散布坪当たり5kg、アルカリ性の消毒剤使用。豚房内は3%苛性ソ-ダ液の散布、側壁や柱部は床から1.6mの高さまで塗抹することも重要なポイントです。 約20年前は、全国で養豚農業を経営する人々が6万戸くらいありました。20年経った現在、6000戸くらいになっています。少なくなって目立つのです。豚がいると、臭い、汚いイメ-ジで見られてしまいます。 悪臭とふん尿処理は、経営を圧迫する原因の1つです。豚の体外に排せつされてから、あの手この手を打っても間に合いません。やはり、豚の腹の中で、消化吸収により物理的・化学的に処理することが第一です。 よく乳酸菌の活性化する効果などといわれていますが、ほとんどの菌の作用は一過性で短時間です。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特徴は、腸内細菌叢の活性化はもとより、腸内に定着し、持続的な働きで体内の各機能作用を高めます。免疫賦活の増進で抗病力が高まり、肺炎をはじめとする呼吸器病の発生を防ぎます。当然、ヘルペス様疾病の発生も防ぎます。いわゆる「発病しない」ことです。 また、ホルモン分泌にも働き、年間1腹24頭以上の繁殖成績を示し、肉豚出荷も同頭の育成を示ます。肉豚出荷頭数で育成率とします。 腸内での消化メカニズムの中で、タンパク質をアミノ酸に消化して完全に近く吸収するので、悪臭のもととなるアンモニア態窒素がなくなるのです。 臭いの元は、「もと」から断ち切れというわけです。臭いものにフタ式では遅いのです。浄化処置にしても、余分なアンモニア態窒素がないので結果が良く、BOD、COD、SSなどの数値が低いのは当然となります。 5月29日から、農産物、食物類野菜、畜肉類に対して新しい法律が施行されました。ポジティブリスト制度というものです。動物用医薬品の使い方の変更もあり、残留農薬基準が新設された飼料も含まれるとのことです。 食品中の農薬、飼料添加物、動物用医薬品の合計799成分で基準され、残留基準値が設定されていないものに対しては、0.01ppmの一律基準値が適用されます。基準値を超えた物は、原則として流通が禁止されます。 畜産分野では、乳、肉、卵の生鮮品が対象となります。抗生物質や抗菌剤などの動物用医薬品で疾病を治す時代ではなく、予防は当たり前で疫学的な考えが必要な時代になったのです。 安心、安全、おいしい乳、肉、卵の生産の必須条件は、30年の歴史と実績を示しております。