長野冬季五輪が2月7日に開幕する。70を超す国と地域から約3000人が参加する。16日間の日程で7競技68種目がおこなわれる。選手の体を支える「食」が日本のそして長野の味を各国の選手に味わってもらうわけである。約74万食の食材供給とのことである。食肉を扱う長野県農協直販は牛肉7㌧、鶏肉3㌧、豚肉3㌧、兎1㌧を予定し、宗教、食習慣にも配慮し、イスラム教徒用に、800kgのハラミミ-トを準備し、200種類のメニュ-を用意するとの事です。その外、米も長野米はコシヒカリで無洗米としているPRのチャンスと期待を寄せっている。 過去の国際大会で食事が合わなかったため、実力が発揮できなかったという声をときどき耳にします。平成10年の今年は特に景気が良くなるか、注目されている年である。平成9年を振り返ると、豚価は余り良くなかったでパッとしなかった。景気が良くないと豚肉の消費も鈍ることになる。 養豚経営者も今年あたりから養豚管理を工夫して疾病まん延防止の一つの方法として濃密な飼養形態を改め、一般的衛生管理も必要になってくる。オランダ政府は濃密な飼養形態で知られる同国の総飼養頭数を25%削減することを目的とした法案をまとめた。高密度飼育が環境問題や動物福祉の観点からも問題視されている。農畜産振興事業団の海外駐在員によると25%の飼育頭数削減は2段階で実施する。1996年の飼育頭数を基準に、2000年までに15%を削減するのが第一段階、第二段階で残り10%を削減する。 疾病の蔓延防止に効果があり、環境対策や福祉対策を改善した農家には飼養頭数削減率の一部または全部を免除する規定を設けている。 今回の法案について生産者団体は、経営への打撃が大きいとし、2010年までに15%削減する代替案を出しているとのことです。 PRRS(豚呼吸障害症候群)のワクチンが流通しました。昨年のPRRS発生は、パルポウイルスやパスツレラとの複合感染がみとめられて、豚の疾病予防は、ワクチンを有効に利用する方法がある。豚コレラ、豚丹毒、豚の流行性下痢等、ワクチン接種して抗体価がどの位あったかが、その効果となります。また豚舎以外の疫学的処置として、豚舎周辺の石灰散布、豚舎内部の石灰乳塗布、苛性ソ-ダ3%液の散布と基礎的な環境整備が重点となります。私の持論であるミミズがいては駄目です。 ワクチンの効果をあげるためにビタミンなど補助的に投与する人もいますが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与すると抗体価が上がり、免疫賦活作用が働いて、他の疾病の発病を抑えることが認められます。例えばオ-エスキ-病が発生しても、発病しない、肺炎も発病しないなど、従来投与した抗生物質、抗菌剤などの使用しなくなった。または、それらと併用すると、従来より効果が速く認められた等、報告を受けております。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは薬品ではありませんが、豚の腸内細菌に作用し、投与後四~五日でフンの臭いが著しくなくなる。 それが効果の起点とし、発情再帰がはっきりし、そして疾病、特に肺炎が少なくなり、経営的な効果が出て安定した基盤が出来てきます。自然科学のしくみです。
冬期の飼養管理の要点は温度管理にあると考えられる。豚の疾病の原因として、伝染病以外は気温の差が大きく左右している。豚病の80%は呼吸器病であり、人間と同様に”風邪は万病の素”なのである。ただし、最近の豚呼吸器病はそう単純ではなく、複合的疾病が多く見られるのが特徴と言える。 近年、と言っても10年ほど前から、人畜を問わず、”耐性”の問題が指摘されるようになり、国は薬剤耐性菌について監視する研究班を設置することとなった。抗生物質が効きにくい耐性菌の出現は、各地の医療現場で深刻な問題になっている。 豚の場合も、肺炎が発病すると肺炎菌の周囲に溶血性連鎖球菌が一種のバリアを形成し、肺炎菌を守る形を示すことが認められている。普通の考えでは、薬剤に対して病原菌が耐性をもつと思われるが、現象としてみられるのは病原菌の周囲にある溶連菌の作用で、これも抗生物質によって溶連菌のタイプも異なることが報告されている。 O157から口蹄疫など、毎年のように新しい病気が話題になり、現実問題となっている。そして人間の食生活に大変な脅威を与えている。食中毒防止のための食品管理システムとして、危害分析重要管理点(HACCP)導入の気運が高まっている今日である。 豚疾病の評価は、経営の成功か失敗かで決まる。先日、ある雑誌で掲載された養豚家の声として、「もし、私の農場で口蹄疫が発生したら、もう再建は不能でしょう。」という話があった。 豚の場合、家畜のなかで一番経営を脅かす感染症は一つではない。それを予防するには、疫学的な検討が不可欠である。 飼養管理が被害の程度を左右する。①ワクチン接種プログラムの作成、②飼料は良いものを与え、やたらと変えない、③春秋二回の豚舎周辺の石灰散布(坪五kg)、の三本柱を飼養管理の幹としていただきたい。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、機能性の高い環境負荷軽減、疾病予防、生産性としての飼料効率の向上、増体のスピ-ド、上物率の高さが、その効果を示してくれる。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、一疾病の予防や発症阻止だけでなく、養豚経営の総合的効果を引き出してくれる酵素食品である。環境問題でも、悪臭が激減し、ハエがいなくなる。汚水処理で利用すると、BOD、COD、SS等が、国の基準の三分の一以下、大腸菌はほとんどゼロ(例・3400→4)になる。 そのほか、応用としてイネ科作物を原料としたサイロ作りに添加すると、エンシレ-ジのでき具合が良く、発酵し、乳牛をはじめ他の家畜の嗜好性も良いと、個人経営者や私の母校である日本大学生物資源科学部農場などで数年来、好評を得ている。 前にもお知らせしたとおり、人間用としての資格を得てから、人間用としての商品を開発した。名称は「ベルフィ-ユ」とし、錠剤。主として便秘に卓越ありで、とくに女性層を中心に、ゴ-ルデンエ-ス同様、着実に需要が伸びている。風邪を引きにくい、疲れない、生理痛が治まった、二日酔いしない、ダイエットできた、等々、実例の報告が続々と寄せられる。 皆さん続けて使用されているのも、薬品とは違う自然な効果を評価して頂きたいと考えている。効果をあせる人にはお奨めできない商品である。
行政改革会議は「国土保安省」が農水省に代わり農林水産行政を引き継ぐという案を示し、食料・農業の位置付けなどが今後の課題になる。昭和20年から数年は飢餓の状態が続き、とにかく腹一杯食べることが第一だった。思えば、私が18才のころである。人間、腹が満たされると今度は”うまいもの”を食べたいという欲望にかられる。うまいもの、それは乳・肉・卵だった。そして飼料もないのに乳牛・豚・鶏を飼養し、畜産が発展した。腹一杯からうまいと階段を経過し、その次は”衣”の方に心が動き、着るものに流行を求め、次第に人間らしい生活環境に移っていった。そして今度は、果物や高級野菜への嗜好が変化し、それが得られると、鑑葉植物や花を愛でることに進んでいった。①腹一杯食べたい→②うまいものが食べたい→③おしゃれがしたい→④果物・高級野菜が食べたい→⑤植物を愛でたい。農業の変化が、このようなニ-ズによって進歩したのだと言える。そして、究極のグルメ志向の一方では、地球的規模で穀物不足が粛々と進んでいる。 農畜産物の生産性を高めるため、肥料、飼料も進歩し、さらには農薬、畜産藥も多く使われ、これも”究極現象”というべきか・・。使用過多からの副作用として残留農薬が問題となり、畜産においても抗生物質耐性菌が問題になり、とくに、乳・肉・卵の抗生物質使用には改善が迫られている。 病原性大腸菌O157に関連し、抵抗力(耐性)を身につけ、抗生物質を投与しても効果がないタイプのO157とO26が菌全体の約三割に達していることが研究で明らかになったとの報告もある。私達が子供のころ、よく下痢をした。しぶり腹のいやな経験をしたものだが、特別にクスリなどのまなくとも治ったものである。 よく、子豚の早発性下痢症、白痢症、大腸菌性下痢症など、生後すぐに下痢症状を示すが、これを抗生物質投与で治療すると、一応、治ったような状態になる。ただし、病原性菌だけでなく、有用菌の働きも抑制するので、本当の治療とは言えない。とくに哺乳中の下痢は母乳に大きく左右される。分娩後の酸高乳やケト-ヂスなどでは、母豚の飼養管理に十分気をつける必要がある。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを添加して、妊娠中、胎内でその感化をし、生後三日目の子豚にマクロビンと鉄剤を投与しておくと、白痢症が表れてとくに治療しなくとも二~三日で正常なふんに戻る。 また、人工乳や餌付けの時に活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを添加しておくと、飼料の食いつきも良く、下痢などの心配がない。 子豚育成の難関は、下痢と圧死である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用する前の準備として、豚舎の周辺に石灰を坪当たり五kg散布することを必須条件としているが、これはミミズのいない環境をつくるためである。ミミズがいる土は酸性土壌で、豚丹毒、肺炎、トキソコリネバクテリアなど、病原菌がいるということである。とくに、寄生虫のなかでも豚肺虫の中間宿主がミミズとなっている。 春と秋の年二回、石灰散布をきちんと実施することが、豚のあらゆる疾病を防ぐ第一の仕事である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス投与により、ワクチン接種後の抗体価を上げ、免疫賦活作用を強化し、経営的に充実した養豚農業を成功させていただきたい。
エルニ-ニョ現象が6月に気象庁から発表されている今年の夏は寒気が南下しやすく、天候不順になりやすいとのことだ。地球環境の変化が測り切れないこのごろである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、このような時期の豚の健康調整にも効果を示してくれる。繁殖雌豚、種雄豚が活発に働けるよう一層の注意が必要となる。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、このような時期の豚の健康調整にも効果を示してくれる。繁殖雌豚には、年間を通じて0.5%添加しているが、気温の変化が大きい時期は、とくに離乳後の発情再帰を確実にするため、さらに五日間くらい三~五割増を目安に増量する。種雄豚の乗駕意欲が低下している時は、1日30g給与し、やはり五日ほど続けると、効果が認められる。 気象条件による環境の変化も問題だが、生態系の乱れも、各種伝染病発生の要因になっているとの報告がある。生態系の仕組みが乱開発などにより破壊され、それが原因とのことだ。新しい病気の出現により破壊され、人畜を問わず被害を受けている今日である。 一つの考え方として言えることは、腸内細菌叢を強くして、消化と吸収を良くし、それによって体力をつけ、それが免疫賦活作用を高めて、抗病力の強い個体を維持することということである。この場合、豚の内輪と外輪の環境が、車の両輪のごとく働くことが肝要であり、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、それをやり遂げてくれることが、実績として証明されている。 この連載も七〇回を数え、活性酵素飼料から活性酵素食品への格が上がり、人間の健康食品としても、その効果は不動のものでで、一度使った人は必ず続けて食べている。家畜や動物を通して15年以上の実績があり、健康食品としての試験としては、万全のものと自負している。 とくに養豚の配合飼料は、比較的にタンパク質割合が高く、腸内細菌叢の働きが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スにより安定していると考えられる。例えば、最初に二%添加を始めて五日目で豚のふんの色がやや灰色に変わり、悪臭が驚くほど少なくなる。これが腸内細菌叢に変化があったことを証明するものである。このあとは、0.5%添加で年間通しの給与となる。 発情徴候の明確化と、肺炎などの疾病抑制、薬品代の著しい減少、それだけに、経営的なメリットは育成率、増体量、肉豚出荷日齢、すべて数字が示してくれる。 70回の連載のなかで何度も提示してきたが、豚舎周辺に坪当たり五kgの石灰を春秋の年二回散布する。ワクチネ-ションは、プログラムを作って着実に実施する。そして、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを確実に添加する。この三つを柱とすれば、あとは養豚農業経営の枝葉が実 績を示すということである。養豚農業経営にとことんこだわって15年以上、家族労働が基本と決めている。 豚が言っている。「私の乳を見てくれ。乳の数だけ分娩し、育てる印だよ」と。分娩回転率など、勝手に人間が決めないで、能力を引き出して欲しい。早期離乳も同じである。15日離乳で20日種付けなど悪例である。セ-フガ-ドも解除され、本来の価格で勝負する正念場である。他力本願でなく、メイキングマウェイで本年度のしめくくりに取りかかりたい。
4月を迎え、いよいよ今年の農畜産業の始動を感じる。畜産行政は、補助金の整理合理性等を求め、生産対策、流通対策などの見直しを主としたものであり、養豚にはあまり関係ないようだ。また、飼料の値上げや、と畜場法の規則一部改正など、昨年のO157からんだ対策がうかがえる。 年度SGの発動もあり、あわただしく感じるが、将来的展望考えると、不透明な思いがする。 地方によっては、複合的な疾病が発生し、アイパッチを認めたり、分娩時の子豚の数が少ない、分娩時の出血が気になってり、PRRSウイルスが黒幕と疑いをもちたくなる症状がでている。豚丹毒、ADなどが増えていることも肝に銘じて、日常の観察を徹底することが必要だ。 飼養管理のポイントは疫学的考察で、豚舎周辺への石灰散布、ワクチン接種は年間プログラムを作って実施し、抗体価を上げる。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス投与は、免疫賦活作用を高める。その生理的根拠は、腸内細菌叢に変化を及ぼし、それにより体内の代謝機能が活性化し、結果として、強い豚を作ってくれるのである。安全・安心・味の良い豚は、この自然科学によって可能になる。「銘柄豚」以上の豚肉といえるだろう。 育成子豚の事故が、養豚経営の向上を邪魔しているところでは、特に活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの利用を勧める。 産子数はそこそこだが、哺乳中、離乳後の育成、そして肉豚舎に移すまでの育成段階で事故率の高い養豚家は、抗生物質に頼らず、自然の理にかなった活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スで、豚の腸内細菌叢を正常にし、飼料の栄養を無駄なく吸収させ、代謝機能を高める思想を持って頂きたい。 せっかく配合飼料を使っていながら、高いビタミンやアミノ酸などを使用しているのを目にするが、全く無駄なことである。むしろ飼料中の成分を完全に消化吸収させるような飼養管理が第一である。糞が臭いには、飼料が有効に利用されてない証拠である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与すると五日ほどで糞の色が変化し、悪臭が驚くほど消えていく。そして、発情徴候がはっきりして種付けに自信が持てるようになり、ホルモン注射を必要としなくなる。当然、産子数も増えて、一母豚年間二〇頭以上、母豚の持っている健康な乳頭の数だけ、丈夫な子豚を生むことだろう。 豚は、自分の乳頭で「私はこれだけの子豚を産む能力があるのだ」と示しているのである。人間にはその能力を引き出す責任がある。 そのうち、豚の病気の王者、肺炎が減ってきって、今まで使っていた抗生物質や抗菌剤の薬品が不用となり、その無駄も節約することができる。そして、あとは今までと違った養豚経営ができるのである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使ってみると、養豚農業経営の良さをしみじみ実感できる。私のところへ来る皆さんの声がそう言うのである。「借金など恐くない」ただし、飽きずに、一日一日を積み重ねての効果である。 養豚経営者も、クシの歯のように、ばらばらになってきた。これからは、残った者同士が地域的に、たとえ少なくとも、グル-プで、地域の産業として優位に販売できるよう、「銘柄豚」以上の豚を生産する始まりの年と、強い信念を持つことである。