ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「まず養豚家が豚肉の知識を持つ」

2014-10-31 08:51:55 | 日記
 アメリカ大統領の選挙も終わり、農産物自由化問題も今後大きな課題となる気配の牛肉の自由化問題で、国内の畜産農家に影響が心配されている。豚肉を考えると、現在は消費が定着していると考えられる故に、質の良い、うまい豚肉をしっかりした理念で消費者に供給すれば、なにも悲観的に考えなくとも良い訳である。相変わらず抗生物質に頼っているような養豚農家は、益々肩身の狭い事になります。後継者に胸を張って譲れる経営の基礎はできたでしょうか。現在、自分一代としても、一生の経営が自信を持って遂行できものを持っているでしょうか。今月は養豚経営の始まりです。今月から1月にかけて分娩のピ-クを迎えた養豚農家は、自由化の影響は心配しないで、更に一歩前進です。約10年の経過をみましたが、優秀な養豚農家の利用者が多いのが活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特徴です。その点、私も胸を張っております。大豆だけを使い創ったものですが、各種アミノ酸の高い数値、又酵母や多くのアスペギルス属その他の菌体と学問的には全く解明しにくいものですが、余計な事はいりません。目的に対して答えが出ている訳です。将に機能性食品として現代を一歩先んじたものと考えます。豚肉についても、国立栄養研究所のテストで確認されたところによると、植物油に含まれている不飽和脂肪酸は、血管を弱めて早死の原因になりかねないと言うことです。豚肪(ラ-ド)群、紅花油(サフラワ-油)群とのラット五十二匹ずつを使い、10%の脂肪を含んだ飼料で飼育したところ、ラ-ドの方に軍配が上がり、膀胱や腎臓などに血が溜ったり、その差は、二倍にもなったと言います。早死にしたサフラ-油のラットは、膀胱や腎臓などに血が溜ったり、皮下出血しており、血管がもろくなった事を示したとあります。植物油に多く含まれている不飽和脂肪酸が、血管中の白血球の働きを異常に高め、その白血球が分泌する酵素が強い反応を示して血管の壁を傷つけるのではないかと思われます。豚脂(ラ-ド)の方は、摂り過ぎなければ健康に良いことになり、やはり健康対策としては、植物油だけではなく、豚脂(ラ-ド)と半々に食するのが理想ということです。食肉の消費量も現在の一人70gより100g程度が健康維持の目安となり、激しい運動をする子供や青年は、130g、高齢者は50~70gといった開きがあるものの、魚を多く食べる日本人の食生活ではこれくらいが限度ではないかとみております。沖縄が長寿県を維持しているのも、豚肉利用の合理性が示している通りです。やれやれコレステロ-ルだ何んだ、かんだと物知り顔になっているような事が、養豚農家にもあるようです。特に疾病や薬品についても、獣医師よりも専門的な知識を持っているようで、経営内容は全く赤字を重ねている養豚農家もあるようです。自然の仕組みをじっくり考え、今までのようなおろかな事を改めて、自由化にも響かない日本国民の必要な栄養源としての豚肉を供給するよう精進しましょう。来年の養豚農業経営者に大いなる自信と成功を祈願します。



「21世紀にふさわしい体制作りを」

2014-10-28 08:55:33 | 日記
 本年の養豚事情は、比較的豚価の安定に支えられ、オ-エスキ-病以外特別なこともなく静かにきたようです。また、気候も特に気温が低く、八~九月の種付けは例年になく順調に行われたものと考えられます。それでも断続的に蒸し暑い日があり、そんな日に豚舎周辺に立ち寄りますと、独得の悪臭が鼻につきます。そういう臭い豚舎では必ずといってよい程、疾病と何頭かの斃死豚が出ています。当然ながら、薬品代の消費がかさみ、その効果もあまり認められないといった例も多くみられます。こんなパ-タンがもう何年続いているのか。そこを反省し、養豚農業経営者としての自覚を深めて貰いたいものです。これから日一日と寒さが増し、しかも日中の気温と朝夕さらに夜の気温の差が大きく変化する不安定な環境では、肺炎等の豚にもっとも悪い疾病の時期となります。九年前、茨城県で私が伝染性胃腸炎ワクチンによる抗体価の臨床的試験を行い、続いて二年目も同じ養豚場で実施し、疾病の発生ゼロの結果をみました。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの飼料添加をしていました。豚の疾病を予防するには、第一に環境衛生を完全にする(臭くない状態を目安となる)。次に季節前にワクチン接種のプログラムを作り完全に実施し、一つでも手を抜かない。そして抗体価を確実にあげるような飼養管理をおこなうことです。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スには豚の健康状態を最高にする働きがあります。豚のワクチン接種のコツは、全部のワクチンを使うことであり、そして抗体価を上げることです。私は血液検査等は実施しませが、自信を持って指導しております。数字的に確認したい時は、各県の家畜保健所衛生所なり、病性鑑定所等にお願いするのが、正しいと考えます。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚において欠かすことが出来ない機能性飼料です。それぞれのワクチン接種後の抗体価が上がるいうことは、それだけ豚の抗病性機能が活性化され、肺炎等の疾病はもとより現在の所、手の打ちようのないといわれているオ-エスキ-病の発生被害も経営が駄目になるような実害を受けないで済むのです。これも六年間、茨城県、神奈川県で確認し、臨床獣医師としての私は自信を深めております。繁殖成績と育成率の向上は当然のことで、また肉質においてもこのような成育をするので、しまりもよく上物率も向上します。養豚も21世紀にふさわしい体勢の基礎を作る時です。同じことの繰り返しを何十年も続けている時ではありません。本年のような豚価が来年もあるか、飼料状態はどうか、常に不安定な要因が私達養豚農業経営にはついております。いかなることがあっても安定した経営が第一です。 養豚農業経営には誰もが、設備が完全ではない、労力が十分でない、豚の資質が今一つ、といったハンディキョップを乗り越えるには、第一に豚の成績アップと疾病ゼロの実現だけと考えます。それを確率してから工夫するのが、経営者としての義務であります。目先の技術的なことのみ走ると経営者ではなくいわゆる技術屋となり、その先は、云わなくとも判ると思います。スペシャリストは倒産、ゼネラリストは成功という諺もあります。

「ゴ-ルデンエ-スで、豚の生理機能を高め、活性化する」

2014-10-23 07:49:43 | 日記
一貫経営成功の技術的指標、一腹年間20頭以上の肉豚出荷達成のためには、年間の疾病発生をゼロとし、品質の良い豚肉を作る事です。それには、豚を理解し、豚の生理機能を充分に活性化する事と考えます。多くの養豚経営者の方が、それを基準に飼養管理を行えば、豚の疾病はなくなり着実に上物率の上昇につながると確信します。ゴ-ルデンエ-スの驚異的働きの事実を発表してみます。豚の疾病多くは肺炎症状が多く、疾病の80%位と考えても過言ではありません。そして必ずといえるほど合併症を起こし、特に体重50kg位の一番、肥育増体期の初め、丁度自動車でトップにギアを入れた頃、豚房内を一巡すると、あちこっちで豚の咳を聞きます。たとえば一豚房を15頭とするとその中で3~5頭位、咳をしていれば全頭が肺炎に罹っていると考えてみるべきです。一日の豚舎作業が終わると薬品と注射器を持って豚房を一巡し、咳の豚に注射をするわけです。養豚農業経営からみると一番損な飼養管理パタ-ンです。特に関東地方では常在化の傾向にあると言われているオ-エスキ-病も肥育豚での発生の多くは肺炎の合併症と言われています。人間ではありませんが、風邪は、万病の元、とはまさにその通りです。こうして記事として発表する場合、少なくなくとも5~6年現場での確証を広く求めた末に、自信を持って発表するわけです。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは薬品ではありません。しかし豚の経営上、一番害を与える肺炎に対し、抗生物質添加がゼロの成果は各地で立証されています。オ-エスキ-病も然りで、両隣り発生農家にはさまれ、そのうち一農家は、70頭一貫経営で30腹位の発生していても、ゴ-ルデンエ-スを使用農家は2~3腹で、子豚も50%位生存していると言った具合です。私が言うのも変な事ですが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを利用すると薬要らず、医者いらずの結果です。私は、これを産業(経営)獣医学と称している次第です。
いくら良い結果が出てしかも持続しても、酵素食品を与え豚の生理機能を活性化させての事ですから、一朝一夕、腹の減った所にメシを食らうのと違います。養豚農業経営を何年も積み重ねてきたように、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを利用するのも、目的をはっきり決め、豚の状態を観察しながら積み重ねてこそ、動かぬ確信となり、やがては後継者にも安心して譲る事が出来るのです。私はこの活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを発表してから四年となりますが、地域的に反響を見ますと、西高東低、購読者対象にして僅か0.1%では日本の養豚農業の将来が心配されます。なお豚肉の流通も多種多様ですが、特に消費者のニ-ズにあわせたうんぬんと、良く聞く所ですが、これもあまりいただけない表現と思います。プロである私達が作ったものです。もっと自信を持った態度が必要ではないでしょうか。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは高級な必須アミノ酸、しかも大豆100%原料の天然のものです。豚に良いアミノ酸を与えると良い肉が出来ますかと質問がありましたが、自然科学的視野から考えると、単純でしかも純なものが、高品質な豚肉を作るのではないでしょうか。我田引水的になりますが、この点も結果良好です。

「免疫正常化のために推奨する投与法」

2014-10-22 07:19:58 | 日記
 養豚農業経営の大事なことは、豚を理解し、丈夫で疾病に強い、生理的な特性を十分に活用した管理を行うことです。これができれば、小規模と言えども経営が成り立つものです。 養豚農業経営の飼養管理のアニマルウェルフェア(管理おける福祉的な考え方)として第一は免疫的なことを考慮することが大切です。特にワクチンを利用できる疾病では、接種後の免疫抗体に着目することです。 通常より何倍くらい抗体価が上がっているかを把握することです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、免疫抗体の結果を分かりやすく示してくれます。 ○由来 東京農業大学の住之江研究室で開発され、発明特許のなりました。特許出願は昭和41年11月22日。 ○目的 動物体内の自己消化による飼料の栄養効率を良くします。特に、酵素造成力の少ない若齢動物の成長を促進し、生産能力を高めることを目的としてます。 ○糸状菌と酵母菌と一緒に発酵させることは、難しい、不可能と言われていました。しかしこれに成功し、飼料中に酵素と酵母が併存するので、飼料価値を非常に高めることができます。また、相乗効果により、動物特に若齢動物の成長および生産能力に優れた効果をもたらすのです。 ○使用方法 一般的に使用方法は、始めに飼料に2%添加し、10日間投与して腸内細菌叢の切り替えをします。その後は、0.5%飼料に添加し、そのまま継続します。 特殊な方法として、種雄の乗か欲不振、または、発情再帰の来ない母豚の状態改善を目的として、1日50g個体給与します。3~15日間投与となります。 ○効果として認められた事例・・・1.添加後5日くらいで、悪臭が著しく減少した。2.離乳時の発情再帰が5~6日と安定。産後数が10頭以上に増えた。 ○管理面での必須条件・・・豚舎内外に春秋2回、坪当たり5kgを散布。ミミズのいない環境が、免疫を高める基礎となります。

「悪臭やハエのない環境整備を」

2014-10-21 07:40:06 | 日記
 ハエや悪臭が目立つ季節になりました。養豚場に近づたときにそれらが分かる場合、養豚経営が健康でないことを示しているのです。当然そういった農場では、豚の疾病に心が寒いでしょう。 一年を通して悪臭のない環境をつくることが、経営の基本となります。HACCPとか家畜福祉とか言いますが、悪臭があるか、ハエがこれから秋までいるかどうかが経営の第一の姿です。 環境整備は、アルカリ性を中心にすべきです。豚舎内外に、消石灰を坪当たり5kg散布して、ミミズのいない環境にします。ミミズが多いと、豚の疾病が増えます。 消毒剤は、ヤシマ産業(株)製造のグルタクリ-ンを使います。有効成分はグルタアルデヒドで、アルカリ性です。 私と北里大学微生物学教室と共同実験をし、獣医学会にも発表しました。これで環境の整備がついたわけです。 豚そのももの整備は、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与することです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、腸内細菌叢に変化を与え、強力な作用で、消化吸収だけでなく免疫賦活作用を強化します。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用すると、豚の健全はもとより、疾病なども発症しづらくなります。疾病しらずの飼養管理となるわけです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、一般の飼料添加剤と違います。東京農業大学の醸造学の研究室で、住之江金之先生がつくたものです。先生はこれを将来の畜産に託されたのです。 牛、豚、鶏、人を含めて、それぞれの目的に向かってその効果を示してくれました。 今では完全な補助食品として、活躍しています。 原料は大豆だけです。豚に与えると第一に免疫力が上がり、ワクチン接種後の抗体価が約10倍になる場合もあります。 また、ここ30くらいの間、周囲にオ-エスキ-病(AD)やそのほかのヘルペス疾患が発生しても、導入している農場では発病しないところもあります。 ほかの家畜に比べて、特に豚に力を入れております。 悪臭やハエが出ない畜産経営を目標にしましょう。豚舎の風通しと乾燥、飼養管理は、薄飼いは基本となります。