ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「肺炎対策は免疫力を高める飼養管理から」

2013-10-31 09:12:10 | 日記
 豚の疾病の多くは、呼吸器疾患から複合感染症が注目されます。 マイコプラズマが繁殖豚の豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)、離乳後多臓器性発育不良症候群(PMWS)に影響を与えていると言われています。いずれも豚呼吸器複合感染症(PRDC)と呼ばれます。 免疫力を高める飼養管理がこれらの疾病をなくす手段です。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを30年普及しておりますが、免疫力を高める飼養管理以外ないと言えます。 理論的には、乳酸菌と一般にいわれるこのではなく、腸内細菌叢に対して働きかけ、飼料の消化・吸収を通して免疫賦活能力を発生させるものです。肺炎などの疾病を抑え、発育・育成力を活発化し、抗病力がそれを示してくれる仕組みは、私にも簡単に言えませんが、結果から判断しています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与し、ワクチン接種をすると、抗体価が約10倍上がることが分かっています。生体においての結果より、特に豚の肺炎症状が発生しないことから、その変化が分かってきます。 私は臨床家として現場で働きはじめた40年以前から、乳酸菌には分布図があり、例えばA県で効果があっても、B県では効果がないという状態でした。 これは、そのころ子豚の早発性下痢症などに乳酸菌を利用して、下痢の予防・治療試験をやり、製薬メ-カ-で実施しました。私がこの分布図に注目し、ある学会で各大学の細菌学の先生方と話をしたところ、反論はありませんでした。薬品の効力、安全性、毒性、残滴性の試験を重ね、学会にも発表しました。 薬品の再評価試験を最後に、薬品、特に抗生物質の開発も終わり、35年前から自然界にある物の利用として、乳酸菌、麹菌、酵母などの組み合わせでできた活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが伝家の宝刀的存在として使われています。 特に豚にいろいろと変化が表れるので豚専門のようですが、牛、鶏も経営的な有利性を表してくれています。 とにかく、これを理解して使用している利用者の人たちは動きません。無論30年発病して困ったということはありません。月刊「養豚界」を通して、30年以上掲載していますが、養豚関係だけでこの効果を発表しています。 書く種はあるものです。養豚経営の技術や知識は、基礎があれば新しいことに左右されず、安定した経営ができると考えさせられます。 豚は密飼いでなく、薄く飼養することです。悪臭のある養豚場は、注意して改善することです。飼料を使いこなすことが、大事なことです。

「豚病の予防は疫学と免疫抗体」

2013-10-30 07:58:18 | 日記
 4月22日付けの日本農業新聞に、豚病洗浄化の支援として、鹿児島に対する強化運動が行われるとありました。 同紙によれば、全国一の養豚場である鹿児島県では、近年豚病による事故死の比率が高まり、農家の経営を圧迫しており、2006年度は約56万頭が死亡(全出生頭数の22%)したと見られています。同県では今年度の新規事業として、豚病洗浄支援策事業(予算額約700万円)を計上、関係機関が一体となり、実態究明と豚病洗浄化に取り組むとしています。 さらに実態調査と把握、原因究明(抗体検査、病勢鑑定など)もすすめるとのことであります。また洗浄化モデル農家を作出して、豚病洗浄化対策、農家の飼養管理衛生遵守、地域一体での衛生事業として実施します。 豚の疾病の多くは、呼吸器疾患が多発し、事故率の悪化に拍車をかけているのが実情と言えます。 複合感染症が注目されるなかで、マイコプラズマ肺炎が豚繁殖・呼吸器障害症候群(PRRS)、離乳後臓器性発育不良症候群(PMWES)にどのような影響を与えるかが重要とされています。いずれも豚呼吸器複合感染症(PRDC)と呼ばれています。こうした疾病には豚サ-コウイルス2型(PCV2)が関与して増悪因子となっていることが報告されています。 そこで、環境整備から疫学的な戦略の第一は、豚舎周辺に石灰散布(1坪当たり5kg) をすること、ミミズがいないこと、豚舎内の石灰乳塗布、的確なワクチンネ-ションを実施することが重要です。ワクチン接種後は、おのおのの抗体価が上がったかを確認し、免疫賦活作用が活性化されたか確認する必要があります。抗体価が10倍くらい上がることを目標とします。 ふんの悪臭が著しい場合は、飼料中のタンパク質が未使用の形で豚の唾液不足と自家中毒を引き起こし、免疫作用を弱めてしまうこともあります。ふんの悪臭も、目安の一つと考えるべきでしょう。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の体内にて腸内細菌に定着し、乳酸菌、麹菌、酵母菌との連鎖作用で、特にタンパク質の分解、吸収を高め、結果として免疫力を活性化し、肺炎様疾病の発病、オ-エスキ-病などの発病を抑えます。また、ワクチン接種後の抗体価が10倍以上に上がっていることが特徴といえます。 これから、悪臭の目立つ季節となります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、飼料の消化吸収が強力なために、完全というほどに消化分解が可能です。従って、ふんの悪臭がこれまた激減します。いわゆる、悪臭は元から断つということです。ふんが臭うと言うことは、飼料中に成分が残っているという証拠です。完全に消化吸収されれば、においはなくなります。飼料を使いこなすことができるわけです。 腸内細菌叢の活性作用が免疫賦活を高め、抗病力を充実させます。

「疫学的な環境整備が子豚育成の良否を決める」

2013-10-29 08:57:31 | 日記
 養豚農業経営が一貫経営の形態に変化してから30年以上になります。これは、関東東山地区での経営形態でした。技術指標としては、子豚の育成が重要課題となっていました。現在は、経営技術も高度化し、飼養頭数も100頭から数百頭規模へと大型化しており、年間分娩頭数は1母豚当たり24頭に達しています。 肉豚出荷頭数に関しては、30kg到達時といった育成時期ごとでなく、ト-タルで1母親当たり年間24頭以上を指標としています。 養豚農業経営のカギは、子豚生産です。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを利用することによって、分娩頭数が12頭以上であり、かつ丈夫であることが第一に認められます。子豚を手でつかむと固太りのコリッとした感触で、被毛とともにしっかりとしたツヤが力強く感じられます。これは、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが母親の胎内で感化されてくるためであり、免疫賦活作用が備わるためと考えます。 それに加えて、生後3日齢でタンパク同化ホルモンのマクロビン1ml、鉄剤1mlを注射することです。これは、特に早発性の白痢、または大腸菌性の下痢症に対する予防・治療となります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの感化により、これらの処遇をスム-ズに行うことができ、子豚の生理的な働きに同化しやすいことが認められます。

「疫学的な環境整備が子豚育成の良否を決める」

2013-10-29 08:57:31 | 日記
 養豚農業経営が一貫経営の形態に変化してから30年以上になります。これは、関東東山地区での経営形態でした。技術指標としては、子豚の育成が重要課題となっていました。現在は、経営技術も高度化し、飼養頭数も100頭から数百頭規模へと大型化しており、年間分娩頭数は1母豚当たり24頭に達しています。 肉豚出荷頭数に関しては、30kg到達時といった育成時期ごとでなく、ト-タルで1母親当たり年間24頭以上を指標としています。 養豚農業経営のカギは、子豚生産です。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを利用することによって、分娩頭数が12頭以上であり、かつ丈夫であることが第一に認められます。子豚を手でつかむと固太りのコリッとした感触で、被毛とともにしっかりとしたツヤが力強く感じられます。これは、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが母親の胎内で感化されてくるためであり、免疫賦活作用が備わるためと考えます。 それに加えて、生後3日齢でタンパク同化ホルモンのマクロビン1ml、鉄剤1mlを注射することです。これは、特に早発性の白痢、または大腸菌性の下痢症に対する予防・治療となります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの感化により、これらの処遇をスム-ズに行うことができ、子豚の生理的な働きに同化しやすいことが認められます。 生後の初期に基礎的なことをやっておけば、あとは温度と湿度の管理です。特に温度には敏感な子豚のことですから、十分な管理が必要となります。 そして、疫学的な環境整備も欠かすことができません。豚舎周辺に1坪当たり5kgの石灰散布を年2回以上、豚舎内の床面から2mくらいの高さまで石灰乳を塗ります。HACCPの原点となります。 疫学的なものの見方が大切です。疫学とは、疾病、事故、健康状態について地域、職域などの集団を対象として原因や発生条件を統計的に明らかにする学問です。 伝染病の研究から始まり、現代では公害や災害などの問題が対象とされています。その起源は、ギリシャのヒポクラテスの時代までさかのぼるのです。 疫学研究でよく知られるのが、イギリスの疫学者ジョン・スノ-の研究である「コレラの伝藩様式の解明」(1855年)です。その昔、コレラが大流行したときに、病人がいる家を地図で塗りつぶしたところ、特定の井戸を使っていることが発見され、疾病の伝藩を食い止めることに役立ったといいます。これは、コレラ菌が発見される約30年前のことです。 現在、生活習慣病予防の指導に用いられている喫煙と肺ガンの関係や食塩の摂取量と血圧の関係などは、こうした疫学研究の結果といえるのです。

「疾病予防には、ミミズの駆除と給餌の工夫」

2013-10-28 08:58:50 | 日記
 養豚農業経営では、飼養管理の問題点は第一には環境整備です。一般作物においても、ほ場の整備が第一です。養豚部門では、豚が病原体の終宿主となり、豚に関係した病気が集まってくるのです。 私のマニュアルの第一は、石灰を坪当たり5kg散布することです。これは、年2回、春と秋の彼岸ごろを目安として実施する必須条件で、ミミズのいない環境にするためのものです。殺菌消毒剤のグルタルアルデヒト製剤グルタクリ-ンが最適です。慢性疾病の予防にはこれしかないと決めています。 環境整備をして、豚舎の周囲にミミズのいない環境にすることです。ミミズのいる所には病気が発生します。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特徴として、免疫力が上がることが挙げられます。例えば、ワクチン接種後の抗体価は5~10倍を示します。普通の状態でもまれに免疫力が活性化して豚の体内での抗病力が持続します。肺炎など豚疾病で代表的な症状は出なくなり、周囲に発生する伝染病の疾病も症状は出ません。 繁殖においても、離乳後の発情再帰が早く鮮明に認められ、種付け作業が容易になります。分娩される子豚も一腹がそろった体重で成育状態が良く、育成が楽です。 分娩時に鉄剤の投与をするとき、マクロビンを投与すると一腹の子豚がそろうばかりでなく、早発性の下痢または白痢の予防になります。育成の第一段階での哺乳期は、以上のこととします。 離乳後の餌付けを確実にするために、子豚が好きなときに水が飲める状態にすれば、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを親の体内で受けているので、丈夫に育成していきます。 体重30kgまでに飼料の種類が変わるときは、給餌量を工夫することです。体重50kgになって肥育のスピ-ドが上がって、70kgまでに増体が1日700gから1kgになるようです。 不断給餌も、5日に1回、給槽を空にした豚が飼料を要求して飼槽をカタカタとゆする音がしてから給槽するという工夫も、食下量を上げる方法と考えます。皆さんもそのような経験があろうかと思います。 そして豚肉出荷です。一般に、年間1母豚当たり24頭以上肉豚を出荷して育成率とすることを指標としています。 近年、国内でも家きん飼養の快適性などが言われています。本来の「良く生きること」という意味が伝わりやすい表現となりました。これは、飼養者全体の管理技術の向上を目指すものです。生産物の差別化やコストアップなどの生産者負担を求めるものではありません。養豚農業経営、家族労作が前提です。 不足だらけのなかをそれぞれが工夫して経営を実践している現在、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚を通して経営のプラスになる確信を論より証拠と示します。