認知症運転士！？

今朝６時過ぎ、営業所の休憩室で…　ある先輩運転士さんと二人の上司が“ワイワイだがやだがや”と騒いでいた。その会話から察するに…　“その運転士さんの運転カードが見当たらない！”　“点呼場にもない！”　“どこにあるんだ？”　“その運転士さんが乗るバスにあったぞ！”　“そんな馬鹿な！”　“誰が持って行ったんだ？”　という感じで…　結局、“なぜ、バスにあったのか？”誰にも分からないようで…　その時、私は「認知症同士の会話みたいだ」と思った。

その後、私が営業所前ターミナルの待機場所に止めてあったバスに乗り込んだ時、ちょうど車載機器にメールが入ったので開いてみたら…　「各車両、運転カードを確認して下さい」と書かれていた。私は、自分が“２番乗り場の６時３５分発”であることと、その前に“３番乗り場の３４分発”があることを確認…　「２番乗り場には乗客も少ないようだし、３４分発が出てから乗り場へ移動すればいいか」と思った。

午前６時３４分、３番乗り場からバスが発車…　それを見た私は待機場所から移動開始…　と、同時に、私の３台ほど右の方から“もう一台のバス”が出てきたので、「あのバスは…　回送で某運動場へでも行くのかな？」と思ったのだが、“某駅行き”という表示…　そのまま２番乗り場で止まったので、「えっ！？　なんで？　私が間違えたのか！？」と驚きながら運転カードを確認した。

二度三度と運転カードを見たけれど、私は間違っていなかったので、「ま、いっか。私の１分後のバスみたいだから、あと１分ちょっとで発車するし…」と思いながらバスのケツ札を見たら…　さっきの先輩運転士さんだったので、思わず笑ってしまった。すると、先輩運転士さんは「先発バスが後ろにいる！」と気付いたようで…　発車時刻前にもかかわらず、乗り場を離れて空けてくれた（ターミナル内をグルッと一周してくれた）のだった…

それから約１時間後、再び営業所前ターミナルで…　私は待機場所で運転カードを見ながら、自分が“２番乗り場の４４分発”であることと、その前に“３番乗り場の４３分発”があることを確認した。ところが、間もなく４２分になろうかというのに、４３分発のバスが現れなかったので、「まぁ、２番乗り場に私のバスが止まっていても、３番乗り場から発車できないわけじゃないから…　先に乗り場へ着けちゃおうかな？」と思った時にバスがやって来た。

「あぁ、これが３番乗り場のバスなんだ」と思いながら見ていたのだが…　３番乗り場で止まらず２番乗り場へ…　私は「えっ！？　ちょっとちょっと！　間違えとるんじゃないの！？」と思いながら、運転カードを確認…　すると、“４３分発のバスも（３番乗り場ではなく）２番乗り場”だったのである。ふぅ～　危ない危ない。今度は私が邪魔するところだったぜぇ…　この営業所は“認知症運転士軍団”になるかもしれないなぁ～　ハハハ…