扱い慣れていない器具

手術で使用された器具類のうち、“自動洗浄機で洗う器具類”は正社員や先輩が扱い、“自動洗浄機を使わずに手で洗う器具類”は私が扱うことになっている。それらは主に電動式の器具だったり？　レンズの付いている器具だったり？　水の侵入が許されない部分のある器具だったり？　私にはよく分からないけれど、とにかく言われた通りに手洗いしている。

昨日、正社員から「松井さん、手洗いが終わったら、これら管状器具の中にブラシを通しておいてください」と言われた。その作業は、自動洗浄機に入れる前に行う作業であり、いつも正社員が手際よく済ませているのだが、昨日は少し時間に余裕があったせいか（私に経験を積ませる意味もあって？）、そのようになったと思われる。

私は、一つの管状器具を手に取って穴の直径を見て、そこに合った太さのブラシを使ってゴシゴシ…　それが終わると別の管状器具を手に取って直径の確認＆ブラシの選択…　その繰り返しとなった。いつも洗っている器具ならば、それぞれの穴の直径を把握しているので、いちいち確認しなくても必要なブラシが分かるのだが…　余計な時間が掛かってしまった。

ま、それは仕方がないとして…　それよりも何よりも、これまでに扱ったことがない“ナニカ”が詰まっていたので「ウゲッ」となった。ブラシで「グイッ」と押し出せればいいけれど、凹凸や切れ目が入っている管状器具もあり、そこに引っ掛かった“ナニカ”を指で摘まんで取り除くこともあった。一体、あれはどの部分ぅ…　いかん、いかん、考えてはいかん！　さ、さ、今日も無心で頑張ろう！