運賃箱のセンサーに、2枚以上のICカード類を同時に近付けると「枚数超過です」と表示されるようで… もちろん、そのままでは精算できない。二つ折りの定期入れを広げて片方だけ、あるいは一枚だけ抜き出してタッチしてもらっている。
先日、あるバス停で乗ったおばさんがICカードをタッチさせると「残高不足です」と表示されてしまった。私が「残りが無かった(0円)みたいですね、どうしま…」と言いかけたところ、おばさんは「これで払うわ」と言いながら、もう一枚のICカードでタッチして200円を支払い、「これがなくなったら、また新しいカードを買えばいいよねぇ?」と言ったのである。
私は「えぇ…(えぇじゃねぇよ!) いや、このカードは一枚あればいいんですよ」と言った。すると、おばさんは「えっ!? どういうこと???」と言ったので、私は説明しようと思ったのだが… 気が付けば、すぐ後ろに他のバスが来ていたので、「あのぉ… すいません。また後で…」と言って発車した。
終点の某住宅地に到着して、私はおばさんに簡単な説明をして、「また詳しいことは、駅で聞いて下さい」と言った… なぜならば、すでに次の発車時刻を過ぎていたからである。その時は、もともと到着から発車まで4分しかなかったので…
もしも、私がボォ~ッとしていて(いつもか!?)「えぇ…」と言ったままだったら… その後、おばさんは何枚のICカードを買っていたのだろうか… それこそ、別の意味で“とんでもない枚数超過”になっていたに違いない。しかも、残額ゼロになったICカードを、今までの磁気カードのように捨てていただろうし… ふぅ… アブナイ、アブナイ…