鶴間坂を降りる。
ネットフリックスで サタデーナイト チャーチ 観ました。 公式サイト
2017年 アメリカ映画 監督・脚本・製作 デーモン・カーダシス
父を亡くした少年ユリシーズ。
ブロンクスで母、8歳の弟と3人暮らしですが、母が仕事を増やすことになり、叔母が手伝いに来てくれます。
学校では「女みたいなやつ」といじめにあっているユリシーズ。
ユリシーズは「美しくなりたい」と思っていて、母のストッキングをはいたりこっそりハイヒールを履いたりしているのですが、叔母にバレてこっぴどく叱られます。
ある夜こっそり家を抜け出して地下鉄に乗ってクリストファーストリートへやってきたユリシーズ。たちんぼしていたドラァグクイーンたちと知り合い、「サタデーチャーチ」へ連れて行ってもらいます。
そこは「LGBTの人々のための支援プログラムとして開放された教会」で学校でも家でも居場所がなかったユリシーズが安らぎを感じられる場所でした。
ユリシーズはレイモンドに恋心を抱きレイモンドもユリシーズに惹かれる。
家族と決定的にぶつかり叔母にもぼろくそに言われて家出したユリシーズはホームレスのシェルターに行ったり、お金持ちのおじさまにお持ち帰りされたり(ぴーんち!)もしましたが、やっぱりサタデーチャーチはユリシーズの”居場所”でした”。
ユリシーズは本当の自分をみつけ、家族にも伝える。そしてなりたい自分になるために踏み出します。
ユリシーズも家族も色んなことを抱えているのですが前を向いて進んでいくラストはすがすがしくてすてきなラストでした。
途中まで気が付かなかったのですがミュージカルになっていて、ロッカールームで同級生にいじめられているユリシーズが同級生たちにリフトされて歌いだし、踊り出したシーンでは
「え、ここで歌う?」
とちょっと戸惑いました。その後は慣れましたけど。(ミュージカルにしては歌って踊るシーンが少な目でしたわ。)
桜はもうそろそろ終わりな感じだけど
りんごか梨の花がキレイに咲いてました。
まずは金沢くらしの博物館前を通って
この赤煉瓦の建物前が本多の森公園の会場
金沢神社前を通って
こちらも混んでいて人が映り込まないように写真撮るのが難しい。
金沢コロナシネマワールドで トムとジェリー を観ました。 公式サイト
「大嫌いだけど好き」とサブタイトルがついています。昔放送していたアニメのテーマソングは「仲良くケンカしな」でしたよね。「誕生80周年」ってものすごい歴史のあるアニメなんだなぁ。(トムはもうちょいグレーの毛だった気がする)
以前DVDをレンタルして何本か観たこともあるのですが「ピアノコンサートThe Cat Concerto」(Wikipedia)というトムがコンサートでピアノの演奏を始めるとジェリーのジャマが入る・・・という作品が特に面白かったです。アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞したんだそうです。1947年作品て・・・
今回の映画化作品は実写+アニメ。
ニューヨークのホテルで開かれるウエディングパーティーを仕切るスタッフのケイラと、図らずも?ついつい迷惑かけちゃうトムとジェリーのおはなし。
トムがジェリーを追いかけて家やらモノやらやたらぶち壊してしまうのはテレビアニメでじゃなんでもない光景ですが、それ実写でやると結構壮絶っ
寄ると触ると喧嘩になってしまうけど実は仲良しだし、どたばた+てんやわんやするけどまあるく収まるのはテレビアニメと一緒です
ホテルで結婚式を挙げる超有名人カップルの花嫁はインド系なので、みんなでポリウッドダンスを踊るラストシーンだったらよかったのにと思いました。
そういえばジェリーがジーン・ケリーとタップダンスを踊った動画がYouTube にありました
ここ で観られます。
金沢コロナシネマワールドで「ステージマザー」観ました。 公式サイト
2020年 カナダ映画 監督 トム・フィッツジェラルド
テキサスに住むを主婦メイベリン。教会の聖歌隊で歌っています。ある日1本の電話が入ります。
サンフランシスコに住む息子のリッキーが亡くなったという知らせでした,
家を出て長い間疎遠になっていたリッキー。メイベリンの夫は反対しますが、メイベリンはサンフランシスコへと旅立ちます。
リッキーの葬儀ではドラァグクイーンたちがリッキーのために歌う、踊る、ミュージカルのような葬儀でいたたまれなくなったメイベリンは途中で抜け出してしまいます。
リッキーのパートナーだったネイサンには「息子の最後を見届けないなんて!」となじられますが、反省して、リッキーの親友だったシエナの口添えもあってもう一度ネイサンと話をする。
(シエナはシングルマザーで息子の名は「リッキー」シエナ役はルーシー・リューです)
リッキーとネイサンはゲイバー「パンドラズボックス」を経営していましたが、相続権があるのはネイサンではなくメイベリン。
経営状態が順調とはいえない店を手放すかと思いきやメイベリンは店を再建することにします。
メイベリンはショーに出演しているドラァグクイーンたちは歌える(リッキーの葬儀で確認済み)から口パクの歌のショーじゃなくて歌うショーに変えます(聖歌隊でのスキルがコーラスの指導に大いに役に立つ)が、その歌の数々がご機嫌に素晴らしいです。
歌うショーは評判を呼び毎晩大繁盛。
メイベリンは店の経営だけじゃなく、ドラァグクイーンたちのプライベート(クスリがやめられないとか母親と絶縁状態とか)にも気を配り相談に乗ります。
なんだか頼れるおっかさんみたい。それもこれもリッキーと理解しあえないまま永遠の別れを迎えてしまった後悔をほかの人にしてほしくない、という気持からでした。
店の経営が順調になっていくにつれて田舎のおばさん風(失礼!)だったメイベリンが生き生きと輝いていきます。演じているのはジャッキー・ウィーヴァー。
笑って泣けて、気持ちがすかっとして暖かくなるすてきな映画でした。