全く月日の経つのは早いもので、今年もあと40日あまり。
あれも書いてない、これもほっぽらかしてある・・・あああ~っとコダックみたいになってます。
とにかく手当たり次第にいくわ、ってことで、7月観たお芝居の話です。
「 ベント 」 世田谷パブリックシアターにて 特設ページ こちら
第二次世界大戦中のドイツ、ベルリン。ナチスに迫害された同性愛者たちの物語りです。
マックスと恋人のダンサー:ルディ。
始めの方は「前日酔っ払って何かやらかしたらしい、でもさっぱり覚えてない、ああ~どうしよう~っ」とうろたえるマックスと「もう、しょうがないんだから!」とあきれているパートナーのルディの掛け合い漫才みたいにおかしかったのですが、重く深刻な話へと流れていきます。
ナチスの親衛隊にとらえられ、収容所送りになるふたり。護送列車の中でのルディとの悲しい別れ。
列車の中で出あったホルストとマックスは「岩運び」の作業につく。
右から左へ岩を運ぶ。運び終わったら左から右へ。
囚人を狂わせるための永遠に終わることのない単純作業。
そんな中でマックスとホルストはお互いを意識するようになります。
といっても話してはいけない、顔を見てもいけない。
2人で横並びに立ってとる、わずかな休憩時間にそっと言葉を交わすだけ。
「好き」だということができないから、ホルストが考え出した ” I LOVE YOU "のサイン(仕草)があるんですが、ラスト近くにするその仕草に泣きました。
悲しくて美しい告白シーン。
もう最後はだだ泣きでした。(そこらじゅうですすり泣きの声が・・・)
マックスは佐々木蔵之介さん、ホルスト北村有起哉さん。
ずっと前に戯曲の本を読んだことがあって、映画になったものを観たこともあって、一度観てみたかったお芝居。
やっと観ることができた生の舞台はほんとうに素晴らしかったです。
去年映画で観て大カンゲキした「ジャージーボーイズ」の東京公演があると聞いて、チケットをとっておいたのがまだ冬だった気がする。
私がとったチケットは6月27日土曜日のマチネ。ついにその日がやってきました。
舞台の 公式HP
渋谷のヒカリエ11階のシアターオーブ行ったのは初めて。ミュージカルの舞台、もちろんブロドウェーミュージカルは初めて。
ワクワクが止まりません。
舞台両端の電光掲示板に日本語字幕が表示されるし、映画版を何度か観ているので、オール英語のセリフが理解できるかな?という心配は杞憂でした。
場内が暗くなってオープニングのOh!What a Night.が流れてきたらもう、キモチはどっか行っちゃってましたね。
映画版ではBGMみたいにさらっと通過された?曲もステージではフルコーラス歌われていて「あ~これがステージなのね」と思いました。俳優さんが額の汗まではっきり見えるような席だったので、めちゃくちゃ迫力ありました。
コンサートを観た感もある3時間近くのステージだった(多分)けどあっという間に終わってしまった感じ。
この舞台は10年もロングランを続けているステージなんだそうですが、去年イーストウッド監督の映画版を観るまで舞台については知りませんでした。
本国ではそんなにヒットした映画ではなかったそうなのですが、あの映画がなければ舞台を観に来ることもなかったんだと思うと、あの映画にはほんとうに感謝!したいです。
いつかまた日本に来てくれるでしょうか?その時はまた観に来たいですね。
素晴らしいステージでした。ありがとう!忘れられないステキな日になりました。
そうそう、幕間の時「ゴーディオがカワイイ!」という声がちらほら。
ホントかわいかったです。あとジョー・ぺシも。みんなステキだったんですけどカワイイ!といえば特にこのおふたりでした