中国共産党の重要会議である第19期中央委員会第4回総会(4中総会)が閉幕した翌日の11月1日、知人を通じて北京在住の共産党関係者と連絡を取った。会議の内幕を教えてもらおうと思ったが、返信は「西南に異変有り」という短いメッセージだけだった。
何のことなのか、さっぱり理解できなかった。西南といえば重慶のことだが、共産党内で権力闘争が最も激しいところとして知られる。重慶市のトップだった薄煕来(はくきらい)氏が2012年に、孫政才氏が17年に立て続けに失脚している。「重慶市の高官の誰かがまた地位を追われたのか」と思っていたら、その4日後、4中総会の出席者の一人で重慶市の党委副書記、任学鋒氏(54)の訃報が届いた。
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