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トランプが副大統領候補に指名した39歳、J.D.ヴァンスとは何者か?#2024.07.17#Molly Bohannon#編集=上田裕資

2024-07-19 15:43:27 | 連絡
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Molly Bohannon Forbes Staff
I am a Colorado-based reporter. Before joining Forbes, I covered education and local government in Fort Collins, Colorado. 
I am a graduate of Creighton University, where I got a degree in journalism, and Arizona State University, where I got an MA in investigative journalism. 
Send tips at mbohannon@forbes.com and follow me on Twitter @molboha.
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ドナルド・トランプ前大統領は7月15日、オハイオ州選出の共和党上院議員のJ.D.ヴァンスを秋の米大統領選の副大統領候補に指名したと発表した。
これにより、トランプの強固な盟友で、かつては批判者でもあったヴァンスに注目が集まっている。
現在39歳のヴァンスは、米国海兵隊に入隊しイラク戦争に従軍したのち、オハイオ州立大学を経てイェール大学ロースクールを卒業した。
弁護士で元ベンチャーキャピタリストの彼は、トランプの支持を受けて2022年に上院議員に当選した。
ヴァンスは、決済企業ペイパルの共同創業者として知られるピーター・ティールのベンチャーキャピタル、ミスリル・キャピタルに勤務した過去を持ち、2022年の上院議員選挙で、ティールから1500万ドル(約24億円)の支援を受けていた。
 
ヴァンスが2016年に出版したベストセラーの『ヒルビリー・エレジー―アメリカの繁栄から取り残された白人たち』は、ラストベルトと呼ばれる米国中西部での幼少期を描いたもので、貧しい白人が大多数を占める地方の暮らしを克明に描き、トランプの支持の高まりを説明する著作として注目を浴びた。
彼は、政府による不要な支出の削減、インフレの抑制、米国内での石油とガス生産の促進などを政策に掲げている。
ヴァンスはまた、南部国境の保護や移民政策の変更などを優先事項に挙げ、
中絶の問題に関しては、「この問題は州が決めることだ」とするトランプの見解に賛同している。
彼は、時おり物議を醸す発言をすることで知られており、13日のトランプ銃撃事件の後、X(旧ツイッター)の投稿で、バイデン陣営がトランプを「どんな手段を講じてでも止めなければならない権威主義的ファシスト」と糾弾したことが、この事件につながったことを示唆していた。
ヴァンスは、以前はトランプを批判していたが、現在ではトランプの擁護者であり、トランプが主張する貿易政策やウクライナへの対外援助の制限などの政策を支持している。
彼は、トランプの長男であるドナルド・トランプ・ジュニアとも親密な関係を築いている。
ヴァンスは、2016年の大統領選挙でトランプに投票しなかったと述べており、彼の元ルームメイトはAP通信の取材に、彼がトランプを「皮肉屋のろくでなし」で「アメリカのヒトラー」と呼んでいたと語っていた。
 2016年10月にヴァンスは、トランプを「嫌悪すべきだ」とツイッターに投稿し、その当時大統領候補だったトランプの反移民政策や反イスラム政策を批判し、「私が大切に思う人々を恐れさせている」と述べていた。
しかし、ヴァンスは、2021年になるとその姿勢を改めてトランプについての過去のコメントを後悔していると述べ、それがトランプの支持を得ることにつながった。
トランプは2022年の選挙でヴァンスを支持した際、「他の人々と同様に、ヴァンスも過去に私についてあまり良くないことを言ったかもしれないが、今では考えを改めている」と述べていた。 

<>貧困が「家族の伝統」の白人
『ヒルビリー・エレジー』は、貧困家庭で育ったヴァンス自身の目を通して低所得の白人労働者階級のカルチャーや社会の問題点に光を当てた作品で、トランプの政治的台頭の中で注目を集めていた。
この著作の冒頭で彼は、自身を「米国に何百万人も存在するスコットランド系アイルランド人の血を引く労働者階級の白人」の一人だと定義し、「貧困が家族の伝統になっていた」と語っていた
この著作には、彼の母親と祖父が薬物とアルコールの依存症に苦しんでいたことが描かれている。
彼の祖母はある時、アルコール中毒だった祖父に火をつけて殺そうとしたが、祖父は生き延びて、2人はその後も一緒に暮らしていた。
この著作は、2020年にネットフリックスで映画化された。
 トランプがヴァンスを副大統領候補に指名した後、バイデン陣営の責任者であるジェン・オマリー・ディロンは、ヴァンスが「トランプのクローンだ」と述べて、敵対心をあらわにした。
ヴァンスは過去に、中絶の全面禁止を支持し、2020年の大統領選挙の結果を認めない立場をとっていた。
彼はまた、同性愛者の結婚に反対であることや、移民に対する見解でも民主党から批判されていた。 
2022年にオハイオ州の民主党は声明で、ヴァンスを「上院議員としては危険すぎる人物」とし、その理由の一つを、彼が「女性が自身で正しい決定を下すことができないと思っていることにある」と述べていた。
このコメントは、ヴァンスが「たとえ暴力に満ちた結婚生活であったとしても、子供のことを考えれば離婚は控えるべきだ」と発言したことに関連しているが、ヴァンスの陣営は、彼の発言が文脈を無視して切り取られたと反論していた。
彼は、かつては中絶の全面禁止を訴えていたが、最近は中絶薬ミフェプリストンへのアクセスを支持している。
また、2022年にヴァンスは、同性婚や異人種同士の結婚が連邦法で合法化されたことを支持しないと述べ、この法律が、「他の問題から奇妙なやり方で目をそらすためのものだ」と述べていた。
ヴァンスはまた、トランプが敗北した2020年の大統領選挙の結果を、自身が当時の副大統領だったマイク・ペンスの立場であったならば、認めていなかっただろうと語っていた。
編集=上田裕資



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