世界標準技術開発フォローアップ市場展開

ガラパゴス化から飛躍:小電力無線IEEE802規格開発会議・・・への寄与活動拡充

プーチン大統領の取り巻きの億万長者は一体どこにいるのか?2023.05.27Ariel Cohen

2023-05-28 13:50:54 | 連絡
:::::
Ariel Cohen Contributor
I am a Senior Fellow at the Atlantic Council and the Founding Principal of International Market Analysis, a Washington, D.C.-based global risk advisory boutique. I advise law firms and corporations, and once helped to get a famous Russian oligarch out of Putin’s jail. I am also a Senior Fellow with the International Tax and Investment Center (ITIC) where I direct their Energy, Growth, and Security Program (EGS). For 22 years, I was the Heritage Foundation’s leading Russia/Eurasia and international energy expert. My consultancy focuses on political risk, national security, and energy policy, especially in Russia/Europe/Eurasia, and the Middle East. The firm’s interventions span international security, economics, law, politics, terrorism, and crime and corruption. In addition to consulting for both the public and private sectors, I testify regularly before the U.S. Congress, and appear on Bloomberg, CNN, FOX, BBC, Al Jazeera, and other TV channels. In my free time, I enjoy skiing, sailing, classical music, and my two cats.
私はアトランティック カウンシルの上級研究員であり、ワシントン D.C. を拠点とするグローバル リスク アドバイザリー ブティックである国際市場分析の創設プリンシパルでもあります。 
私は法律事務所や企業にアドバイスしており、かつては有名なロシアの寡頭政治家をプーチン大統領の刑務所から釈放するのに貢献したことがある。
 私は国際税務・投資センター (ITIC) の上級研究員でもあり、同センターのエネルギー・成長・安全保障プログラム (EGS) を指揮しています。
 22 年間、私はヘリテージ財団のロシア/ユーラシアおよび国際エネルギー専門家を主導してきました。 
私のコンサルタントは、特にロシア/ヨーロッパ/ユーラシア、中東における政治リスク、国家安全保障、エネルギー政策に焦点を当てています。 
同社の介入は国際安全保障、経済、法律、政治、テロリズム、犯罪と汚職に及びます。 
公共部門と民間部門の両方のコンサルティングに加えて、私は米国議会で定期的に証言し、ブルームバーグ、CNN、FOX、BBC、アルジャジーラ、その他のテレビチャンネルに出演しています。
 自由時間には、スキー、セーリング、クラシック音楽、そして 2 匹の猫を楽しんでいます。
:::::
翻訳・編集=安藤清香
:::::
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が昨年ウクライナに再び侵攻し、軍事力が不足していると判断すると、自国産の天然資源を武器に欧州を服従させようとした。
ところが、その作戦はうまくいかなかった。
エネルギー戦争のどの段階でも、プーチン大統領は自国経済の基盤である石油と天然ガスで財を成した新興財閥オリガルヒとともに公の場に姿を現すようにしていた。
ロシアが苦境に陥ると、オリガルヒは背後に隠れ、軍事・安全保障のエリートであるシロビキ(ロシア語で文字どおり「力のある者」の意)が主役に躍り出た。
プーチン大統領は昨年3月の「揺るぎない団結」から今年3月には「利益より愛国心」を求めるようになり、国内の実業界のエリートとの結束を示すことには、もはや有用性を見出していないかもしれない。
しかし、だからといってオリガルヒが重要でないというわけではない。
欧米のほとんどの国への渡航を禁止され、オリガルヒは970億ドル(約13兆円)を失った。
欧米の制裁はロシア経済に大きな打撃を与え、天然資源以外の分野で財を成したオリガルヒの中には、自身の命を危険にさらしながら公然と平和を呼び掛ける者も出てきたほどだ。
〇プーチン大統領の取り巻きはどこに隠れていて、誰が制度の隙間から抜け出しているのだろうか?

〇ニコライ・トカレフ
プーチン大統領がソビエト連邦国家保安委員会(KGB)に勤務していた頃からの長年の友人であり、欧米の制裁を受けた国営石油輸送企業トランスネフチの社長ニコライ・トカレフの資産は、約500万ドル(約6億7000万円)
と評価されている。
これは、トカレフの地位や人脈を考えると、かなり控えめな数字かもしれない。クロアチアに残っている財産
を見ればわかるように、トカレフは制裁の大半を免れることができた。
トランスネフチは債務や株式の保有を禁じられている。
だが、石油や天然ガスの需要が増えれば、こうした制裁はすぐに意味をなさなくなるかもしれない。 
〇イーゴリ・セーチン
営石油企業ロスネフチの社長イーゴリ・セーチンは、米国の特別指定国民とブロック対象者リストに登場する唯一のエネルギー業界のオリガルヒだ。
後述するアレクセイ・ミレルのライバルであるセーチンとその家族は、欧米全域で制裁対象となっている。米国は2014年3月、セーチンを制裁対象とし、ロスネフチは分野別制裁識別リスト
に掲載された。
フランス当局は昨年3月、秘書から妻になったオリガ・ロジュコワのためにセーチンが購入したヨット「聖プリンセス・オリガ」の差し押さえに動いた


ロジュコワがイタリア人フォーミュラレーサーと再婚するためにセーチンと離婚した時、船の名前は「アモーレ・ベロ」(イタリア語で「真の愛」)に改名された。
https://www.dailymail.co.uk/news/article-5535241/Did-Putins-former-deputy-destroy-mansion-wife-left-him.html

ロスネフチが所有していた航空機
が差し押さえられたにもかかわらず、セーチン本人は制裁をかわし、影響力を持ち続けている。
ロスネフチは最近、欧州の損失を穴埋めするためにインドに石油を輸出した。英BPは依然としてロスネフチの株主だ。
制裁の被害を被ったとはいえ、セーチンは欧米の株主やアジア市場に守られているのだ。 
〇イーゴリ・ユスフォフ
エネルギー分野の事業会社に特化した投資企業フォンドエネルギヤの創設者兼会長であるイーゴリ・ユスフォフは、かつてロシアのエネルギー相も務めていた。
ユスフォフの純資産は、制裁前の時点で11億ドル(約1500億円)だった。
ユスフォフは、ドミトリー・メドベージェフ前大統領の資産を隠す役割を担ったとされ、同大統領の「財布」とも呼ばれている人物だ。
それにもかかわらず、ユスフォフを制裁対象としているのはウクライナのみ。息子のビターリーはドイツにある造船所と米カリフォルニア州メンローパークにある7200万ドル(約97億円)の豪邸を依然として所有している。
だが、ユスフォフは今年「億万長者」の地位から転落しており、無傷で制裁を切り抜けたわけではない。 
〇アレクセイ・ミレル
池の中の一番大きな魚である国営天然ガス企業ガスプロム会長のアレクセイ・ミレルは、数十年にわたってプーチン大統領の信頼を得てきた。
25億ドル(約3400億円)の資産を持つとされるミレルは、多くの国で制裁対象となっている。
どうやらミレルはシロビキに加わる決意を固めたようだ。
国内のエネルギー権益を守るため、ミレルは3月、ガスプロムの民兵を設立しようとした。 
〇ボリス・ローテンベルクとアルカジー・ローテンベルク兄弟
プーチン大統領の黒海宮殿の所有者とされるボリス・ローテンベルクとアルカジー・ローテンベルク兄弟は、天然ガスパイプラインや電力供給網などを手掛けるロシア最大の建設会社ストロイガスモンタージュを所有している。
欧米全域で制裁対象となっているにもかかわらず、生活に不可欠な建築資材に対する制裁が遅れているため、ローテンベルク兄弟とその家族は5億ドル(約680億円)~62億ドル(約8400億円)の利益を得て、富を増やしているとフォーブスは推定している。 
〇ロマン・アブラモビッチ
ロマン・アブラモビッチは、制裁後に行動を変えた数少ないオリガルヒの1人だ。
現在はガスプロムの傘下となった石油会社シブネフチの社長を務めていたアブラモビッチは、米国を除くほとんどの西側諸国で制裁の対象となっており、約102億ドル(約1兆3800億円)を失った。
プーチン大統領との関係にもかかわらず、アブラモビッチと娘のソフィヤはウクライナを支持していると公言。
戦争被害者に多額の寄付をしながら、ロシアとウクライナの仲介役を果たし、捕虜交換を促した。
アブラモビッチが毒を盛られたのは、このせいなのかもしれない。
アブラモビッチも制裁をかわしてきた。
自身のヨットを制裁のない港に移し、制裁を受ける数日前に数百万ドルもの資産を自身の子どもたちに譲渡し、西側諸国にある不動産の大半を売却しようとしたが、まだ海外に数十億ドルの資産を保有している。
アブラモビッチは現在ドバイで家探しをしながら、自身を支援した「黒幕」に英政府が制裁を科す中、資産の凍結を解除するために欧州連合(EU)を訴えている。
制裁を受けた直後、アブラモビッチは自身が所有していたイングランドのフットボールチーム「チェルシー」を売却せざるを得なくなり、その収益をウクライナの戦争被害者に寄付することを誓った。
エネルギー業界のオリガルヒの大半はロシア国内で資産を維持しているが、資産を他の人物や組織に譲渡したり、制裁回避地に移したりすることで、制裁をかわしてきた。
理論上は制裁対象となる国でも強固に事業を続けているオリガルヒもいれば、新たな市場を求める者もいる。
制裁によってプーチン大統領の取り巻きの構成は一変したかもしれないが、エネルギー事業を営むオリガルヒの多くが裏でロシアの国家と軍備に資金を提供し、そうでない者は戦争とともにロシアが孤立し、政治的過激主義に向かっていく姿を恐怖の目で見守っている。
 制裁は、攻撃的な行為や違法行為、虐待的な行為に対する非難の意を表明し、国家を罰するかもしれないが、ロシアの対ウクライナ政策を変えるにはほとんど役に立たなかった。
実際、ロシア政府は発言を段階的に強めつつあり、ウクライナやそれ以外の地域で一層過激な手段を準備している可能性もある。
プーチン大統領の側近は、指導者の政策や言動を変えることができないようだ。
となると、有効な制裁は、ロシア国家の戦争継続のための収入を断つもの、
あるいは広範な民衆の不満を助長するようなものだけとなりそうだ。
翻訳・編集=安藤清香 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿