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番外編

2013-03-04 | 諸行無常…let it be

運命とは、空から突然落ちてきた、隕石の大小や行方について、自分勝手な想像を、きまぐれに噂しあうようなもの‥。

なんとか、宇宙とこの世を一元化して見れるほど偉くなれたら、さぞかし楽になれるだろうと願うも、まだまだ僕は未熟なようだ。

昨日は休日で、満腹な腹をさすりながら、風景としてのニュースを見ていた。

北海道暴風雪は、八名もの犠牲者をだす大惨事‥。
その中でも、僕と同じ年齢のお父さんと、小学校三年生の親子が犠牲となったニュースは、なぜか僕の心を縛り付け、まだどうしても、頭から離れようとしないでいる。

猛吹雪の中、助かるはずの倉庫を目の前にして力つき、僕と同じ年齢の父は娘をかばい、一人娘をこの世にたった一人残したまま、先に天国へ召されて行ったのだ。

しかも、この僕と同じ年齢のお父さんは、昨年奥さんを亡くしているそうだ。

起きたことに‥起きることに‥、人災も天災も関係なく、そこにはただ、結果と言う事実だけが残るとは、先の大震災しかり、百も承知‥とは言え。

そんな不条理の存在が、僕にはどうしても、未だに納得できない、許せないし、折り合いをつけられないでいる。

今頃天国で、娘の父と母は、きっと神様に抗議しているに違いない。

死んだことの事実より

"なぜ私たちに‥、なぜ私たちが‥"について‥。

スーパーマンはなぜでてこない。

ウルトラマンはなぜ助けにこない。

そもそも、では本来、天国や地獄とは、いったい誰のために作られたものなのか。

父は今頃、娘を一人残してきたことを後悔しているかもしれない。

母は、夫が雪の中で力つき、我が娘をかばいながら死にゆく様を、天国からどう覗いていたのだろう。

母はきっと神様に助けて欲しいと懇願したはずだ。

これから娘が受ける試練を思えば、天国にいながら、父も母も今頃地獄の苦しみだろう。

その理由を告げよと、父も母も神様の胸ぐらをつかんで離さないでいるのではないだろうか。

僕らは銀河の点に存在するミクロに満たない微生物だ。


昔よんだ本に、宇宙は物理で説明し、この世は不条理で説明がつく‥。

と言われようとも。

もしも天国があるとしたなら‥
今のこの瞬間も、お父さんとお母さんは、天国からこの世にたった一人残してきてしまった、大切な一人娘を、どんな思いで見つめているのだろう。

そんな姿しか想像できないでいる。

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