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10月の唄

2008-10-05 | 時代の光景U+203CU+FE0E
‘寝ぼけ眼の秋の空
優しい風さんは、早起きです。

10月の街をエッサホッサとジョギングしてました。

おーい秋の風さん。
オータムジャンボ当たりた~い。’
……

長屋の長老は、縁側に腰をおろし、抜いた鼻毛をしばし眺めると、ゆっくり顔をあげ語り始めた。


走ることを始めて、まず知ったのが、土とアスファルトの違いだった。

土の弾力性が、いかに体を守り、助けてくれているのかを再確認させられた。

一定の距離を一定の時間内に、より時間短縮し完走するために、より機能的な、より効率的なランニングシューズやウェアやサプリメントが新発売される。


移動時間の短縮、
それに気づいた瞬間こそが、文明の始まりだったのではないか。

人間の生み出す便利とは、あらゆる日常時間の短縮を意味する。

というより、人間の進化の過程とは、日常時間の短縮への挑戦なんだろう。

神と言う名の人間が、

1日24時間という簡単なルールを決めた。

その空間の共有は、みな平等とした。

注意書きに、使い方も自由とした。

ゲームは開始された。

人類誕生以来、
より合理的時間短縮を可能にした種族にこそ、その土地に、主導権は委ねられた。

主導権が集中すると、やがてそこに権力という名の台風の目が生まれ、台風の目に沿って、世界地図は描かれた。

それをパラダイスと決め込んだ権力者がいる限り、世界のバランスは、よくなるわけがない。

便利が生み出す時間短縮の加速化により、さらに便利は、加速する。

権力を委ねた人々は、便利の加速に合わせることを約束させられる。

加速に追いつけずに磨耗してしまう人間がでてくる。

磨耗した人間を見つめ、人間は我に問いかける。

答えは100通り。

日は西から登り、その日の出を待ちわびる限り。

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