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G 春夏秋冬、そして、秋

2015-09-26 | 諸行無常…let it be


懐かしいお客さんの話です。

遅くに、久しぶりに、近くまで来たからと、ふらりと立ち寄ってくれたお客さんがいました。

そのお客さんが、事情あって高田馬場をを離れて、あれからもう、20年近い歳月が流れていました。

もちろん、その後も、昨夜のように、近くまで来たからと、突然、ふらりと立ち寄ってくれるのでした。

それが、GLASSONIONと、このお客さんとの、20年でした。

半年ぶりのこともあれば、3年ぶりのこともありました。

月に数回続けて来てくれた後、次に来たのが6年後。
そんなこともありました。

そして、これから20年後。

僕も、このお客さんも、三途の川の渡場か、向こう岸で、再開しているのかもしれません。



ジャックですね。

ソーダをちょっとね。

はい。

どれくらいぶりかな…。

そうですね、数年ぶりですかね。

互いに、ニコッと笑って、それだけです。

それは、挨拶みたいな会話であって、他意はありません。
お久しぶりでした、お元気でしたか…。

そんな意味合いのものです。


飲み屋を、長年やっていると、お客さんとの、意味不明なやりとりは、他にも、お客さんごとに、たくさんあります。

隠語ともちょっと違う気もしますが、それを考えても意味のないことです。

会話であって、会話ではないのです。



僕より、ちょっと年上だったと思います。

今回もまた、名前を思い出せずにいました。

俺ね、こないだまでは、自分の年令から、人生が気になってたけど、今は、人生の残りの時間から、人生を考えるようになったよと、照れ笑いするがため、のような話題を、切り出す人なのでした。

そして、今も変わらず、照れ笑いの、妙に似合う人柄でした。


お客さんも、九州でしたよね。

そうだ、マスターも九州だよね。

はい。

たまには、帰ってる?

父は施設にいるもので、トンボ帰りですけど、たまに…。

お客さん、北九州でしたよね。

俺の名前、憶えてないだろう。

いい年齢のおじさんから、悪戯っぽい目で問われると、どんな表情で返せば良いのか、わからなくて、赤面しそうになりました。

実は、すみません。

どのタイミングで、それを切り出そうかと、困ってたところです。

教えない。

二度も悪戯っぽい目をされると、さすがに、赤面してしまいました。



茜霧島って、知ってますか。

それって、焼酎のこと。

そうです、黒霧島の姉妹品みたいな、新しい焼酎らしいです。

博多に主張したお客さんが、教えてくれたんです。

黒霧島を上品にしたような味わいで、女性に人気があるそうですよ。

でも、福岡ですからね。
東京じゃわかりませんが。



じや、また来るよ。

はい、楽しみにしております。

次、来る時までに、俺の名前思い出しといてね。

了解しました。