Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

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彩る…人生余白にあり

2014-03-03 | 諸行無常…let it be
二月逃げ月、三月さらさら…

花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに



もはや、僕には、真央ちゃんに感謝の気持ちは伝えられても、真央ちゃんに恋をしたら、現行犯で逮捕されるしかないのだった(⌒-⌒; )

長く生きていても、老いばかりが気になり、何もいいことはないと言う例えである。
(ーー;)


それでも、たった一つだけ、得したと思うことがある。

それは、書道が余白にあるように、人の生きる姿もまた、その余白にあることを理解できるようになったことだ。

土曜日、師匠がやってきた。

いつもは火曜日なのに、しかも、ここ暫く見かけなかったので、突然な気がした。

開店準備をしていると、階段の上から声がするので見上げると、師匠だった。

何かあったのだろうか。



階段の下から見上げると、ライトが、眩しくて、声だけではわからないことがある。

早いけどいい…迷惑なら後にするけど…

その気もないくせに、師匠は、とりあえず気を使うフリをする

寒いからどうぞ中へ

作り笑顔の僕を知りながらも、嬉しそうにズカズカと入ってきた。

今日はね、これから用事で忙しいから、イツプクだけさせてね

この日も結局、四時間いた。

タバコあったっけ

はい、前回お忘れになったのがありますよ。

深呼吸をするように、気持ちよさそうに、タバコの煙を大きく吐き出すと

僕のことは気にしないでいいからね、開ける準備を優先してね。

その前に、水割りを…
濃いのはダメ、帰れなくなるから
薄いのでね。

毎回同じセリフで始まり、やがて、僕が俺になり、君がお前になり…絶好調に達したころ。
突然、じゃ帰るといいだし、電車を乗り過ごし遠くまで行ってしまい、そこから、タクシーで自宅にたどり着く。

それを、もう、20年もやっている。

師匠と僕との禅問答。

真央ちゃんを話題にしたのがいけなかった。

おじさんと言う生き物は、みな真央ちゃんの魔法にかかっていた。

待ってましたとばかりに、饒舌になった。

そして、さすが師匠だ。

医者で坊主だけのことはあり、的を射た見解だった。

ものの道理に、起承転結がある。

いわゆる、師匠の言葉には、言葉の余白に深さがあるのだ。

’一生懸命に生きる’

人生の答えは、そこにある。

そして、人生とは、余白にこそある。