鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマトー新たなる旅立ち外伝ーデザリアムの使者 第二話

2020-03-25 20:18:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作




宇宙戦艦ヤマトー新たなる旅立ち外伝ー

◇デザリアムの使者◇

第二話


ー地球連邦防衛軍・太陽系パトロール艦隊第八群偵察パトロール艦:朧ー




「艦長。まもなく土星を通過します。」
「外周区間異常なし。ワープ可能エリアに入ります。」

「うむ。」
「通信士。中央司令部に48時間後に地球圏に到達を伝えよ。」

「了解。」

超空間通信後、ワープに入った偵察パトロール艦:朧は一気に火星圏まで跳躍した。

「ワープアウト。」
「艦内外に異常、認められず。」
「これより、通常航行に入る。」

「うむ。」
「航海士。アステロイドベルト宙域を通過する慎重にな。」

「了解。」

「ん!?アステロイドベルト内、10キロメートル前方2時(02:00)方向に高熱源体反応!」
「調査、致しますか?」コスモレーダーを食い入るように覗く、レーダー士が告げて来る。

「高熱源体反応…流星どうしが衝突した反応ではないのか?」

「数値からして自然に発生したものとは異なります!」

「うむ。」
「航海士。現航路から高熱源体反応地点へ向かった場合、地球到達時間は何れくらいだ?」

「距離からして一時間前後の遅れで到達です。」

「うむ。」初動調査時間を加えても、四時間前後である事から、進路変更を命じた。
「船務長。初動調査に向かう。調査の準備を。」
「航海士。進路を高熱源体反応地点へ。」

「進路変更。ヨーソロ。」航海士が進路変更の為、舵を切った時であったレーダー士から驚きの報告が飛び込む。

「高熱源体反応地点より、超高出力エネルギー反応!」その報告を聞くと同時に偵察パトロール艦:朧は消滅した。
朧だけではない。
朧の周辺に浮遊していた小惑星群も消滅していたのだ。

※イメージ曲【宇宙戦艦ヤマトーヤマトよ永遠にー戦艦グロデーズのテーマ】より引用。





「サーダ閣下!地球艦、消滅!」

「うむ。よろしい。」
「我々を知られる訳にはゆかんからな。」

「それにしても試作エネルギー砲とはいえ、β砲が量産化されれば…あるいは…。」と心に思うサーダは、もう一つ頭に浮かぶものがあった。
「なるほど。聖総統がヤマトに拘(こだわ)る訳が解ったよ。」
「地球に、あれほどまでに敵対したガミラス人が多く暮らしている事そして、超強力な波動エネルギーを産み出す波動エンジンを提供したイスカンダル。」
「すべてが繋がったよ。」

「うふふ。」

「真空からエネルギーを汲み上げることで莫大なエネルギーを無補給で生み出すことができる波動エンジン。
余剰次元を元の大きさへ戻すことができる機関であり、その際、余剰次元に力を及ぼしていた重力が開放されることでマイクロブラックホールが生成され、ホーキング輻射を伴って蒸発するマイクロブラックホールエネルギー=波動砲に暗黒星団帝国の母星=人工惑星は、に脆く弱い。」

「そして、遙か昔に大マゼラン銀河が銀河系の太陽系近傍を通過した際に、一部のイスカンダル人が地球へ移住し、地球人類はその末裔。
その元であるイスカンダルは、かつて超強力波動エネルギーを用いた兵器=波動砲によって大マゼラン銀河に一大帝国を築き上げた。
しかし、やがてその愚行を恥じ、その技術を封印するとともに、全宇宙のあまねく星々の救済を使命とする民族へと生まれ変わった。」
「ガミラスはそれを「イスカンダル主義」として掲げ、ガミラスとイスカンダルの大統合を夢見るデスラーは、その使命をスターシャに代わって引き受けようとし、侵略と征服に自らの手を汚してでも統一支配による全宇宙の平和を実現しようと考え、星々へ、そして地球へと侵略の手を伸ばしたがヤマトにやぶれ敗北した。」
「が、しかし、地球と同盟を結んだ。」

「だから聖総統は大マゼラン銀河へも派兵を開始したのか。」

「うふふ。」


日付は変わり、午前零時(12:00)を迎えた。
動き始める麿露(マロ)と麻耶(マヤ)。




第三話(最終話)へ
つづく


~あとがき~

この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち」の二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター等の設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より引用。
画像はイメージです。
※イメージ的に過去に集めた引用画像あり。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。