それさえもやはりヲタクな日々・・・

まったり生温いヲタク生活を続ける今日この頃を、ゆるゆると書き連ねる

『-MUSA-武士』は人の美しさを追求してるよね!!

2006-04-15 20:38:43 | シネマグラフ
韓国映画『-MUSA-武士』を観たなり

前半を一部見逃したけど・・・

韓国映画って観たの初めてかもしれない。

CSをぱしゃぱしゃチャンネルかえてたら、私好みの鎧なお兄ちゃんやおじちゃんが画面にいっぱい。
中国映画???と思ったんだけど、ちょっとばかし(いや、かなり?)お中華モノとノリが違ってるように思えるし・・・・言葉も中国語と韓国語と混ざっているような気がするし・・・・????

あれ、このお姫様のおねえちゃんは・・・・とか観てたら、チャン・ツィイーでした

一目で気付けよ、自分!!!

と言うわけで、中国人俳優数人を招いて作った韓国映画。

中国は明の太祖・朱元璋の娘がどういうわけか王宮を抜け出し、朝鮮半島の高麗からやって来てスパイ容疑で拘束され流された使節団とともに、蒙古軍に追われるお話らしいのですいが・・・・

らしいって言うのは、最初に書いたとおり初めの部分を見ていないから。わはは

「ちゃんと観てから、ブログ書けよ!!」の突っ込みは置いといて(置いといていいのか?)


高麗は元(蒙古=モンゴルの征服王朝ね)の時代は、当然ながら強大なモンゴルには逆らえず元の属国になっていたわけです。

朝鮮半島の国は地理的な問題から、強大な中国の王朝に対して保身のために属国になって朝貢をするという歴史があります。

鎌倉時代の元寇は蒙古が征服した高麗に船を作らせて攻めてきたんですね。

そんな中、漢民族の朱元璋が挙兵して元を北方に追い、明を打ち立てちゃったんですね。そうなると、高麗は国を護るために明に従って保身を図ると言うわけです。

島国の日本はその点、苦労知らずと言えますね。

そういうわけで、明と高麗は微妙な関係。もともと元に付いていた高麗は明とは敵ともいえる訳で。

で、始まりの部分は見てないので想像すると、高麗は明に乗り換えようと使節団を送ったがスパイと疑われて流され、何故か流刑地近くにやってきた朱元璋の娘が元軍に追われていたのをついうっかり助けちゃって、元に攻め立てられながら明の勢力圏を目指した・・・というのはどうでしょう???

高麗人たちが姫を元軍に渡そうと内部で揉めるのも、むべなるかな・・・でしょ??


まあ、そういう訳で、船があると姫が言った砦を目指してたどり着くのですが、そこは無人で、元軍に追いつかれてしまいます。

船で行こうとするところを見ると、朝鮮半島近くの山東半島のあたりかなと思われます。
それから思うと、逃げて国に帰ろうとしていたのかな?
主役のおにいちゃんたちは?

いろいろあって、激しい戦いの末、主役達も元軍も全滅。
生き残ったのは、姫と一緒に逃げていた女子供と、下級仕官の隊正と呼ばれるおじさんだけ。

最後、おじさんは小さな船を仕立てて、助けを呼びに外洋に漕ぎ出すと言う所で終わります。


主役は使節団の奴隷かなんかのチョン・ウソンって人が演じるヨソル。
でかくてカッコよくて根性入ってて強そうです。
奴隷であっても誇りを失わない「MUSA」、武人です。
最後は姫を庇って元の将軍の槍を受けて死んじゃうの。
死に方もカッコイイ。


そしてチュ・ジンモ演じるチェ・ジソン将軍。
武将としては強そうだけど、どこかお坊ちゃん風のひ弱さの残る度胸の足りない好青年という感じ。
こちらは、ヨソルが倒せなかった敵の将軍と刺し違えてやはりカッコよく死んでしまいます。

こちらも、なかなかハンサム君ですてきでした。

なんですかね、韓国映画って、もう日本が失った人のカッコよさを残していると言うか追求してると言うか、そういう感じですね。

昔は日本の映画とかも持っていたと思うんですよね、そういうものを。

この頃の日本の作品でこんなカッコよさを残しているのは、北方謙三の小説「水滸伝」ぐらいかな?

いえ、あんまり読んでないので自信はないんですが


近頃、自分でもけっこー鎧ヲタクかなとか思ちゃっているんですが、この映画の鎧、日本ののみたいに装飾的なちゃらちゃら感がなくて、重厚で実用的風で、武器もね、日本のドラマみたいに刀一辺倒じゃないところがいいですね。

戦いがね、けっこー迫力あるの!!

ああ、すてき

本格的な戦いのシーンはね、昨年観たセブンソードのアクションにはちょっと(かなり?)負けてるかなとも思うけど、中国風なちょっと京劇的な軽さがなくてその辺はいいかなとも思います。

史劇というのかな、そっち系大好き人間なんで、予想外にこんな映画に行き会うとシアワセです

スカパーのプログラム雑誌はとってるんだけどね、あんまり見ないもんで・・・

年初めはついうっかりしていたら、プロミスの上映終わってたし。

今の日本にはもう存在しない、人の厚みや重みをちゃんと表現できてる映画だよね。

次の放映の時には、謎のプロローグ部分をちゃんと見よう




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