韓国映画『MUSA-武士-』の前半を観ました。
私の予想と大筋では一緒でしたが、思ったよりは複雑なストーリー展開で、想像していたより長い映画でした。
ヨソルくん役のお兄ちゃんのお名前を忘れたので、ネット検索していたらディレクターズカット完全版DVD発売!!の記事があったです。
え~と、本編154分・・・・・
ということは、今回放送されたのは通常版のようですね。
前半から、チョン・ウソンくん、カッコよかったです
MUSAは明との関係を修復しようと高麗が送った使臣団の物語です。
モンゴル人の征服王朝「元」を北方に追い、漢民族の王朝「明」を建国した朱元璋に取り入るため、今まで元に対して臣下の礼を取ってきた高麗は明に対して使臣団を数回送りますが、明との行き違いや誤解から彼らは総て投獄され、主人公たちは流刑の憂き目に会うわけです。
後半を観たときにも書いたけど、朝鮮半島の国にとって隣接する大国との友好関係は国の存亡に関わる重大事件。
常にそのときの王朝と良好な関係を作っておかないと、それこそすぐに滅ぼされてしまいます。
中盤で黄河を渡って逃げると言うセリフがあることから、主人公たちの使臣団はオルドス地方(黄河が北方に大きく湾曲した部分。内蒙古の一部)の東、黄河より北、長々と続く万里の長城よりも南のあたりに・・・・流されたのかな?
朱元璋は、未だ南京に都を置いていたはずで、一応長城以北にモンゴルを追ってはいても、このあたりは勢力的に微妙なあたりなのでは????な部分です。
で、案の定、ランブルファ将軍配下のモンゴル軍に襲われて明軍は皆殺しになり、もともと元に臣従していた高麗人たちは命を助けられます。
このとき、正使は流れ矢に当たって死亡。高麗への過酷な逃避行のさなか、老齢の副使も亡くなってしまいます。
この、副使の奴隷として使臣団に属していたのが、チョン・ウソン演じるヨソルくん。寡黙な槍の名手で、副使のおじいちゃんをとっても愛していたらしく、死亡後もなかなか埋葬しようとしません。
死なせてしまったことをすごく悔いて、遺体を故郷まで連れて帰ろうとしていたのでしょうか??
そこのところは朝鮮半島の文化的背景があるのか、ヨソルくんの個人的な理由によるものかはわかりませんが・・・・・
水も食料も尽き、熱砂の砂漠を渡ってきた使臣団の生き残りは、出で立ちから見るにホラズムとかそのあたりの西方からシルクロード旅してきたと思しき隊商のテントにやっとこさたどり着いて、そこで偶然出会った高麗の僧に助けられます
そこで前に自分たちを襲ったモンゴル兵たちを率いたランブルファ将軍と、なぜこんなところにいるのかどう考えてもわからない、チャン・ツィイー扮するランブルファ将軍に捕まっちゃった朱元璋の姫君に出会っちゃいます。
御約束どおり美人で高慢でわがままなお姫様
当然、ア ボーイ ミーツ ア ガール な訳で、姫が輿から落とした助けを求める絹の手巾を拾っちゃったチェ・ジョン将軍は、一石二鳥のステキな妙案を思いつきます(←私の意見っす)
つまり・・・・
可愛い姫を助けて明に連れて行けば朱元璋に恩を売って使節団も信用されて、当初の目的を達成出来るじゃん♪ という、壮大なもの。
お前、逃げるだけで命からがらなのに、わがままねえちゃん連れて砂漠越えして行くのかよ!!!!と100人のうち100人が突っ込みそうな作戦を敢行しちゃうんですネエ
行軍するモンゴル軍を待ち伏せし、姫と、副使の遺体を辱めた商人たちをあっという間に倒しランブルファに気に入られて捕虜になった(?)ヨソルを助け、明は南京に向って逃避行!
このとき、姫は危機を救ってくれたヨソルくんをちょっと気に入ったようで、お、三角関係?と思いきや、そっち方面のお話はほとんど発展しません。
ただ、二人がお姫様をひたすら守ろうとするところがお約束どおりです。
黄河の渡しを抑えられ、モンゴル軍から逃げ出した漢人たちまで引き連れて、渤海湾を目指すことにした彼らですが、姫がこっそり出した書状をランブルファに抑えられ、行き先はばれるわ、助けは来ないわ、追いつかれて廃城を取り囲まれるわ・・・のあたりで、前回書いた後半部分へと繋がるわけです。
結局はモンゴル軍もヨソルを含む高麗人たちもほぼ全滅で、生き残ったのは姫と漢人の庶民と高麗人の隊正のおじさんだけ。
おじさんが、ちっちゃな船で救援を求めて渤海湾に漕ぎ出すところで終幕です。
133分、けっこー長いぜ。
あらすじはこうなんですけどね、この映画の見所は、戦闘シーンのカッコ良さ
にいちゃんやおっちゃんが良いんですねえ。
ヨソルくん、ほんとにかっこいいです
でかくて重量級の人が美しい殺陣(ああいうのは普通美しいって言わない?)をするところって、見ごたえがあってステキです。
186cmってハリウッド映画ならそう大きくもないのかもしれませんが、アジアではやっぱりでかく見えますね。
殺陣の演出も中国風のスピードがあっても軽いというやつではなくて、人の体を貫く衝撃とか重みとかリアルな感じがしますし、CGの使い方も渋く決まっていたようです。
ストーリー展開にはあまり関係ないとどこかのサイトに書いてありましたが、21分長くなるそうなのでディレクターズカット完全版買っちゃおうかしら・・・
そんなに高くないし・・・・
そうそう、チェ・ジョン将軍のチョ・ジンモくんもなかなかです。
ヨソルくんがひたすら強くて揺るがないのにくらべて、名家のおぼっちゃんらしい将軍は、いまいち根性が座ってないというかけっこー揺れ動きます。
見かけも、ヨソルくんのふてぶてしさに比べてちょびっと繊細そうで・・・・
二人とも演技が上手いのか持ち味なのか、他を見たことないのでわかんないけどね。
彼は揺れながらも強くあろうとする、そういう純粋さと強さを持っていて私的には高感度の高いキャラでした。
自分が臆病者の根性なしなので、かえってそういうお話やキャラクターにあこがれるのでしょう。
自分は俗っぽいのですが、無私の人が大好きです。
無私の心を持っていても何かを勘違いしている人は、願い下げですけどね。
今の日本の、弱さをことさらに肯定するタイプのドラマが好きではないので、アジアンな映画が私向きなのかも・・・・
でも、韓国の現代もの(?)はちょっと・・・・昔々の日本少女マンガのようなストーリーが多いようなので、見ていることができません。
話がべたべたしてくると苦手で・・・・・
いや、べたべたしててもいいのですが、最後には拳で大地を叩き、歯を食いしばりながら立ち上がる勇気と根性が欲しいと・・・・・
え、それじゃラブストーリーにはならない??
まあ、そうなんですが・・・
ハリウッド映画にあまり魅力を感じなくなってしまったこのごろです。
映画はやっぱりアジアが熱いのでしょうか
私の予想と大筋では一緒でしたが、思ったよりは複雑なストーリー展開で、想像していたより長い映画でした。
ヨソルくん役のお兄ちゃんのお名前を忘れたので、ネット検索していたらディレクターズカット完全版DVD発売!!の記事があったです。
え~と、本編154分・・・・・
ということは、今回放送されたのは通常版のようですね。
前半から、チョン・ウソンくん、カッコよかったです
MUSAは明との関係を修復しようと高麗が送った使臣団の物語です。
モンゴル人の征服王朝「元」を北方に追い、漢民族の王朝「明」を建国した朱元璋に取り入るため、今まで元に対して臣下の礼を取ってきた高麗は明に対して使臣団を数回送りますが、明との行き違いや誤解から彼らは総て投獄され、主人公たちは流刑の憂き目に会うわけです。
後半を観たときにも書いたけど、朝鮮半島の国にとって隣接する大国との友好関係は国の存亡に関わる重大事件。
常にそのときの王朝と良好な関係を作っておかないと、それこそすぐに滅ぼされてしまいます。
中盤で黄河を渡って逃げると言うセリフがあることから、主人公たちの使臣団はオルドス地方(黄河が北方に大きく湾曲した部分。内蒙古の一部)の東、黄河より北、長々と続く万里の長城よりも南のあたりに・・・・流されたのかな?
朱元璋は、未だ南京に都を置いていたはずで、一応長城以北にモンゴルを追ってはいても、このあたりは勢力的に微妙なあたりなのでは????な部分です。
で、案の定、ランブルファ将軍配下のモンゴル軍に襲われて明軍は皆殺しになり、もともと元に臣従していた高麗人たちは命を助けられます。
このとき、正使は流れ矢に当たって死亡。高麗への過酷な逃避行のさなか、老齢の副使も亡くなってしまいます。
この、副使の奴隷として使臣団に属していたのが、チョン・ウソン演じるヨソルくん。寡黙な槍の名手で、副使のおじいちゃんをとっても愛していたらしく、死亡後もなかなか埋葬しようとしません。
死なせてしまったことをすごく悔いて、遺体を故郷まで連れて帰ろうとしていたのでしょうか??
そこのところは朝鮮半島の文化的背景があるのか、ヨソルくんの個人的な理由によるものかはわかりませんが・・・・・
水も食料も尽き、熱砂の砂漠を渡ってきた使臣団の生き残りは、出で立ちから見るにホラズムとかそのあたりの西方からシルクロード旅してきたと思しき隊商のテントにやっとこさたどり着いて、そこで偶然出会った高麗の僧に助けられます
そこで前に自分たちを襲ったモンゴル兵たちを率いたランブルファ将軍と、なぜこんなところにいるのかどう考えてもわからない、チャン・ツィイー扮するランブルファ将軍に捕まっちゃった朱元璋の姫君に出会っちゃいます。
御約束どおり美人で高慢でわがままなお姫様
当然、ア ボーイ ミーツ ア ガール な訳で、姫が輿から落とした助けを求める絹の手巾を拾っちゃったチェ・ジョン将軍は、一石二鳥のステキな妙案を思いつきます(←私の意見っす)
つまり・・・・
可愛い姫を助けて明に連れて行けば朱元璋に恩を売って使節団も信用されて、当初の目的を達成出来るじゃん♪ という、壮大なもの。
お前、逃げるだけで命からがらなのに、わがままねえちゃん連れて砂漠越えして行くのかよ!!!!と100人のうち100人が突っ込みそうな作戦を敢行しちゃうんですネエ
行軍するモンゴル軍を待ち伏せし、姫と、副使の遺体を辱めた商人たちをあっという間に倒しランブルファに気に入られて捕虜になった(?)ヨソルを助け、明は南京に向って逃避行!
このとき、姫は危機を救ってくれたヨソルくんをちょっと気に入ったようで、お、三角関係?と思いきや、そっち方面のお話はほとんど発展しません。
ただ、二人がお姫様をひたすら守ろうとするところがお約束どおりです。
黄河の渡しを抑えられ、モンゴル軍から逃げ出した漢人たちまで引き連れて、渤海湾を目指すことにした彼らですが、姫がこっそり出した書状をランブルファに抑えられ、行き先はばれるわ、助けは来ないわ、追いつかれて廃城を取り囲まれるわ・・・のあたりで、前回書いた後半部分へと繋がるわけです。
結局はモンゴル軍もヨソルを含む高麗人たちもほぼ全滅で、生き残ったのは姫と漢人の庶民と高麗人の隊正のおじさんだけ。
おじさんが、ちっちゃな船で救援を求めて渤海湾に漕ぎ出すところで終幕です。
133分、けっこー長いぜ。
あらすじはこうなんですけどね、この映画の見所は、戦闘シーンのカッコ良さ
にいちゃんやおっちゃんが良いんですねえ。
ヨソルくん、ほんとにかっこいいです
でかくて重量級の人が美しい殺陣(ああいうのは普通美しいって言わない?)をするところって、見ごたえがあってステキです。
186cmってハリウッド映画ならそう大きくもないのかもしれませんが、アジアではやっぱりでかく見えますね。
殺陣の演出も中国風のスピードがあっても軽いというやつではなくて、人の体を貫く衝撃とか重みとかリアルな感じがしますし、CGの使い方も渋く決まっていたようです。
ストーリー展開にはあまり関係ないとどこかのサイトに書いてありましたが、21分長くなるそうなのでディレクターズカット完全版買っちゃおうかしら・・・
そんなに高くないし・・・・
そうそう、チェ・ジョン将軍のチョ・ジンモくんもなかなかです。
ヨソルくんがひたすら強くて揺るがないのにくらべて、名家のおぼっちゃんらしい将軍は、いまいち根性が座ってないというかけっこー揺れ動きます。
見かけも、ヨソルくんのふてぶてしさに比べてちょびっと繊細そうで・・・・
二人とも演技が上手いのか持ち味なのか、他を見たことないのでわかんないけどね。
彼は揺れながらも強くあろうとする、そういう純粋さと強さを持っていて私的には高感度の高いキャラでした。
自分が臆病者の根性なしなので、かえってそういうお話やキャラクターにあこがれるのでしょう。
自分は俗っぽいのですが、無私の人が大好きです。
無私の心を持っていても何かを勘違いしている人は、願い下げですけどね。
今の日本の、弱さをことさらに肯定するタイプのドラマが好きではないので、アジアンな映画が私向きなのかも・・・・
でも、韓国の現代もの(?)はちょっと・・・・昔々の日本少女マンガのようなストーリーが多いようなので、見ていることができません。
話がべたべたしてくると苦手で・・・・・
いや、べたべたしててもいいのですが、最後には拳で大地を叩き、歯を食いしばりながら立ち上がる勇気と根性が欲しいと・・・・・
え、それじゃラブストーリーにはならない??
まあ、そうなんですが・・・
ハリウッド映画にあまり魅力を感じなくなってしまったこのごろです。
映画はやっぱりアジアが熱いのでしょうか