感染症内科への道標

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免疫正常患者でのCapnocytophaga canimorsus 膿瘍

2015-01-17 | 微生物:細菌・真菌
A case of Capnocytophaga canimorsus sacral abscess in an immunocompetent patient
JCM
H.Joswig et al

以前の名称:Dysgonic fermenter 2 (1976)→Capnocytophaga canimorsus (canis=dog morsus=bite ラテン語) 犬の口腔内常在菌 
殆どはincubation period 5日間 
Vertebral/discal involvementは今まで2件のみ 

51歳男性:肺炎で治療(10日間のAMPC/CVA、moxifloxacin) →CRPも陰性化
6週間後に発熱、関節痛、頭痛で再診 →臨床的に肺炎→CAM→改善せず3日後に紹介

髄液穿刺:細胞数1552→髄膜炎疑いでCTRX, acyclovirを処方。 
→培養は陰性でCTRXに反応あり→10日間で終了
→臀部で疼痛出現し炎症反応増加→MRIでSacral abscess →吸引後に外科的に除去→Gram stain→陰性→14日間培養→陰性→16S rRNA解析を検体に対して行いC.canimorususを同定
犬を飼っていたが咬まれた歴はなし。 

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