卒後臨床研修必修化以降、自分自身で個々のキャリアを形成していくようになり、臨床留学を考えている方も多いかと思います。依然情報も少なく大変な道のりですので少しではありますが参考になれば幸いです。
レジデント応募は年々難化が進んでいます。一つは応募者の増加、ここ数年ロンドンのテロの影響もあり大量のインド、パキスタン人がイギリスを避け、アメリカに流れているため約1000人の割合で毎年増え続けています。外国人が入れるポジションは3000人強で変わらないため毎年0.3倍ずつ倍率が上がっている状態です。昨年の外国人応募者は10000人、多くがポジションを得られず、研究者、Physician assistant, 中にはスターバックスの店員をしながら次の年のポジションを狙っています。そのため、必要とされるUSMLEのスコアも毎年上がっています。(インターネットの普及により準備がしやすくなっているのもあります。)。管理機関もSTEP2 CS(OSCE)をここ3年間立て続けに5-8%ずつ合格率を下げ(90%→70%弱!) 、さらにSTEP1, STEP2 CKの最低合格点を上げるなどして、抑制にやっきになっているのが見えみえですが、それを上回る増加の勢いです。日本人向けのプログラム、又個人的なつてがあればその御縁は絶対離さないようにしないとポジションを確保するのはcommunity hospitalであっても相当困難です。
プログラム毎の変化としては、内科の難易度が年々上がっているのが特徴的です。今でもポジションの半分は外国人が占め、家庭医療と併せ外国人の80%近くを受け入れている事から入り外国人が入りやすいという事実に変わりはないのですが、ここ2-3年、USMLEのスコアでは外科、救急と同等もしくはそれ以上のスコアが要求されるようになっています。(添付ファイルに正確に記載されています。) 平均点(受験者の平均点自体も昔の80から88まで上がっていますが・・・)は確実に超え、できれば100満点で90-95は両方とも無いと正規応募は試練の道を歩む事になります。家庭医療は今が正直ねらい目です。カナダでは家庭医療が人気(卒業生の45%!) となっていますが、アメリカでは今は不人気でここ5年間でアメリカ人卒業生が家庭医療を選ぶ割合が8%→4%に激減しているため外国人がその穴を埋めています。採用されるスコアの平均もアメリカ人、外国人ともに82前後です。只、ミシガン等の名門プログラムに外国人が入るのは依然難しく、又下手に不人気の所に入ると翌年にプログラム閉鎖の憂き目にあう率も十分にあります。(毎年5%の割合で家庭医療のレジデントは減少しており閉鎖が相次いでいます。)。小児科、精神科、麻酔科はその中間、外科系、救急はスコアの要求こそ内科と肩を並べていますが、相当の御縁(こね)+実績が必要です。依然厳しい。眼科、耳鼻科、皮膚科は外国人の応募は相変わらず不可能で、極まれに入っているのはイギリス人、カナダ人で外国人?という感じです。外科系、マイナー系はアメリカ人だけで倍率が1倍を超えていますので、ポジションを得るということはアメリカ人を押しのけて確保することを意味します。
フェローシップにはUSMLEは必須ではありませんが、STEP3まで取得し、州のライセンスも持っていると診療責任がもてるようになり、学べることも多くなります。レジデント抜きで直接APPLYするには御縁(こね)+実績+資金力(施設の)で決まります。欠点はレジデントを経ていないのでアメリカの専門医が取得できない事ですが、1-2年でレジデント時代の雑用無しに最新の医療を一流の施設で学べる利点があります。日本にその専門分野の技術を持ち帰りたい場合には正直レジデンシーより遥かに効率がいいです。無給(日本の病院より支給)を要求されることが多いですが、逆に無給だからUCLA等の一流施設等で学ぶ機会が得られると思います。
*内科: 2007年度の採用された外国人のUSMLE平均点90,不採用の外国人の平均点85
STEP1, STEP2 CKが両方とも85を超えていてSTEP2 CSも含め不合格の歴がないことと応募最低条件に明記されている場合がかなり多いです。ちなみにSTEP1の初回合格率は65%,STEP2で75%, STEP2 CSで70%、これを全て一回で高得点でパスしなければいけません。
レジデント応募は年々難化が進んでいます。一つは応募者の増加、ここ数年ロンドンのテロの影響もあり大量のインド、パキスタン人がイギリスを避け、アメリカに流れているため約1000人の割合で毎年増え続けています。外国人が入れるポジションは3000人強で変わらないため毎年0.3倍ずつ倍率が上がっている状態です。昨年の外国人応募者は10000人、多くがポジションを得られず、研究者、Physician assistant, 中にはスターバックスの店員をしながら次の年のポジションを狙っています。そのため、必要とされるUSMLEのスコアも毎年上がっています。(インターネットの普及により準備がしやすくなっているのもあります。)。管理機関もSTEP2 CS(OSCE)をここ3年間立て続けに5-8%ずつ合格率を下げ(90%→70%弱!) 、さらにSTEP1, STEP2 CKの最低合格点を上げるなどして、抑制にやっきになっているのが見えみえですが、それを上回る増加の勢いです。日本人向けのプログラム、又個人的なつてがあればその御縁は絶対離さないようにしないとポジションを確保するのはcommunity hospitalであっても相当困難です。
プログラム毎の変化としては、内科の難易度が年々上がっているのが特徴的です。今でもポジションの半分は外国人が占め、家庭医療と併せ外国人の80%近くを受け入れている事から入り外国人が入りやすいという事実に変わりはないのですが、ここ2-3年、USMLEのスコアでは外科、救急と同等もしくはそれ以上のスコアが要求されるようになっています。(添付ファイルに正確に記載されています。) 平均点(受験者の平均点自体も昔の80から88まで上がっていますが・・・)は確実に超え、できれば100満点で90-95は両方とも無いと正規応募は試練の道を歩む事になります。家庭医療は今が正直ねらい目です。カナダでは家庭医療が人気(卒業生の45%!) となっていますが、アメリカでは今は不人気でここ5年間でアメリカ人卒業生が家庭医療を選ぶ割合が8%→4%に激減しているため外国人がその穴を埋めています。採用されるスコアの平均もアメリカ人、外国人ともに82前後です。只、ミシガン等の名門プログラムに外国人が入るのは依然難しく、又下手に不人気の所に入ると翌年にプログラム閉鎖の憂き目にあう率も十分にあります。(毎年5%の割合で家庭医療のレジデントは減少しており閉鎖が相次いでいます。)。小児科、精神科、麻酔科はその中間、外科系、救急はスコアの要求こそ内科と肩を並べていますが、相当の御縁(こね)+実績が必要です。依然厳しい。眼科、耳鼻科、皮膚科は外国人の応募は相変わらず不可能で、極まれに入っているのはイギリス人、カナダ人で外国人?という感じです。外科系、マイナー系はアメリカ人だけで倍率が1倍を超えていますので、ポジションを得るということはアメリカ人を押しのけて確保することを意味します。
フェローシップにはUSMLEは必須ではありませんが、STEP3まで取得し、州のライセンスも持っていると診療責任がもてるようになり、学べることも多くなります。レジデント抜きで直接APPLYするには御縁(こね)+実績+資金力(施設の)で決まります。欠点はレジデントを経ていないのでアメリカの専門医が取得できない事ですが、1-2年でレジデント時代の雑用無しに最新の医療を一流の施設で学べる利点があります。日本にその専門分野の技術を持ち帰りたい場合には正直レジデンシーより遥かに効率がいいです。無給(日本の病院より支給)を要求されることが多いですが、逆に無給だからUCLA等の一流施設等で学ぶ機会が得られると思います。
*内科: 2007年度の採用された外国人のUSMLE平均点90,不採用の外国人の平均点85
STEP1, STEP2 CKが両方とも85を超えていてSTEP2 CSも含め不合格の歴がないことと応募最低条件に明記されている場合がかなり多いです。ちなみにSTEP1の初回合格率は65%,STEP2で75%, STEP2 CSで70%、これを全て一回で高得点でパスしなければいけません。
少し調べてみると放射線科は凄い人気
なんですが過去日本人のレジデントもいたりするんですよね。