Jodie A. Dionne, et al Journal of infectious disesaes, 2024
要約:
米国2施設で梅毒患者32名(男性、91%HIV)の口腔内スワブを採取しPCR評価
14名で口腔内からPCR検出し、口腔内所見がない方、29名中11名でPCR陽性であった。
サマリ:
現在、梅毒の診断の主体は鏡検と血清反応であるが、淋菌・クラミジアと同様にPCR診断の注目が集まっている。現時点でFDA承認の試薬はない。MSMの早期梅毒で、口腔内PCRが陽性で所見がないことが報告されている。
多施設米国梅毒治療試験(NCT03637660)のサブ研究(2022年組み入れ終了)
施設:University of Alabama at Birmingham・Emory University
標的:tp0574領域
32名が参加し14名で口腔内PCRを検出(全て男性で、91%でHIV)
32名の内訳:1期梅毒19%, 2期梅毒56%, 早期無症候25%
口腔内陽性率:6.7%(1期)、44.4%(2期)、62.5%早期無症候
口腔内所見がない方での陽性率:37.9% (11 of 29).
定量値(中央値)
口腔スワブ:1期23.3 copies/μL 2期: 63.2 copies/μL 早期無症候 47.7 copies/μL. 病原スワブ:1期26.8 copies/μL 2期:449.5 copies/μL
参考:口腔・咽頭梅毒の臨床像と診断のピットフォール
https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2617-related-articles/related-articles-526/12414-526r03.html
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