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Mikuのブログ

『エローヒムとは何か(序論)』

2011-05-07 02:12:11 | 幸福の科学・宗教・科学・医学・SP

の科学 北海道正心館

 

『エローヒムとは何か(序論)』



(本稿は、2011年4月27日北海道正心館七の日講話の内容をまとめたものです。)


  
今日は、英語・日本語対照(バイリンガル)の聖書も持ってきました。

本日のテーマに沿った聖書の話の中でも、特に、学んでおくにふさわしい箇所を選んで、お話させていただこうと思います。
「聖書」や「エローヒム」について、ご教示があった内容であっても、これまで、「日本語や英語の聖書と照らし合わせて読んでも、よくわからなかった」と感じられることが多かったかもしれません。
その理由は、
「さらに遡って、ギリシャ語からヘブライ語(ユダヤ人の言語)へと、原典からの翻訳の経緯をたどらないと、言葉の大海の中に意味合い(文脈)が埋もれてしまって、ちんぷんかんぷんになる」 ということが起きているからです。
これは、欧米人でも、一部の専門家を除いて、知らない人が大半です。
その意味で、こういう形での「聖書解説」は、日本中どこを探してもないと思います。
(「どこを探しても」という意味は、単に、「翻訳上の問題」を指摘するだけではなく、「教えの中身」の観点を重ね合わせて、旧約聖書の「神の言葉」を分類した研究は、(主のご説法を除けば)無いはずだ」ということです。)

 





「エローヒム」は固有名詞だった



このテーマを取り上げるに至ったきっかけは、
御法話『アルファの法』の中で明かされた真実が、当会の霊的な事実として新鮮であっただけでなく、キリスト教世界の中では、"ドキっとするような驚愕の真実" を意味したはずだ」 ということによります。
 

 先生(主の本体の部分)の過去世の名前が、「1億5千年前の"エローヒム"だった」 とありましたね。これは、「聖書の世界」を根底からひっくり返す可能性を秘めた「事実」です。

 日本語の『聖書』を開くと、当然ながら、「神」という言葉が沢山出てきます。英語版では"God"にあたります。その一つ前のギリシャ語聖書でも、それに相当する「神」なる言葉が出てきます。
問題は、ヘブライ語の原典の旧約聖書には、その翻訳する前の元なる「神」のことが、「エローヒム」と書いてあるのです。
これまで多くの聖書学者は、「エローヒムとは、一般的な「神」を意味する「普通名詞」であって、特定の神の名を表した「固有名詞」ではない」と、一生懸命主張してきました。
というのは、エローヒムや、(その単数形の)「エル」は、ユダヤ民族が戦ったり征服してきた他民族をも指導してきた、普遍的な神だとみなされていたからです。
「普遍的な神様が、民族を超えて、少なくともユダヤ民族を含めた中東全域を指導していた」
ということは、ユダヤ教では認めていません。
 

 一方、考古学や神話学(宗教学)の方では、 「エローヒムとは、どう見ても、特定の個性を持った「固有名詞」だったのではないか」ということを認めている学者が、結構います。
 たとえば、前回少し触れましたが、ジョージ・ルーカスが映画「スターウォーズ」の脚本を書いた際に影響を与えたと言われている神話学者(宗教学者)に、ジョセフ・キャンベルという人がいますが、この人は、 「エローヒムは、特定の名前を持った固有名詞だ」 という立場を明確に取っています。
ユダヤ教の神学の中でも、そういう立場を取っている人がいるのです。

 ユダヤ系フランス人で、インマニュエル・レビナンスという哲学者兼ユダヤ学者がいますが、この人も、 「そもそも、"エローヒム"を始めとして、ヘブライ語における神の名前というのは、「固有名詞」として捉えないと、意味がないのだ。なぜなら、ユダヤの言葉というのは、そうなっているからだ」 とはっきり言っています。
(ちなみに、今回、レビナンスを引用するのに、「マイナーではないか」ということで、少し躊躇(ちゅうちょ)があったのですが、グーグルで"インマニュエル"を検索したら、上から4番目に出てきましたので、結構メジャーだということは知っておいてください。哲学の方では、それなりに有名です。)
凝り固まった、教会系の神学者でないところでは、結構、筋のとおった議論なのです。

 つまり、
「"エローヒム"とは、普通名詞の側面もあるけれども、そもそも、そういう名前を持った特定の神が存在していた。そして、その後もその神様は、ユダヤ民族を含めて天上界から指導をしてきて、現在も存在している。そして、現在の名前をエル・カンターレ"という」 というのが、我々の立場です。そして、この考え方というのは、「神学上、考古学上も、一定の筋がとおっている」 ということを申し上げているのです。
 

 『旧約聖書』に出てくる「神」という言葉は、元々、ヘブライ語では、「エローヒム」と書かれています。これが、現在も存在する「固有名詞」の神様だとしたら、本来、「神」という言葉は、「エローヒム」と訳さないといけないでしょう。(現に、そう主張する学者もいます。)
そして、『旧約聖書』の「神」を「エローヒム」に置き換えて読むと、実に驚くべきことを発見します。
(「その2」に続く)

 

 

 

 




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