「立春」
初春 旧暦正月節気 新暦2月4日頃
「立春」は二十四節気の春の初めです。
旧暦の太陰暦では一月・二月・三月、二十四節気(旧暦の太陽暦)では
「立春」から「立夏」の前日までの約90日が「春」です。
春とはいえ、実際の気候ではこの日あたりが一年で一番気温の低い時期です。
なぜ厳寒の日が春のスタートになるのでしょうか?
それは、古代中国の陰陽五行思想に「陽極まって陰に転じ、陰極まって陽に
転ず」という考え方があり、「寒さ(陰)も極まると暖かさ(陽)に転じる」とされ
たためです。
旧暦でひと月の始まりを、真っ暗な闇夜の新月の日にしたのと同じ発想で、
これから満ちてゆく日を始まりとしたのでしょう。
立春の早朝、禅寺(でんでら)や檀家(だんか)では厄除けのために
家の入口に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるそうです。
この文字は、縦書きすると表裏・左右対称になることから、
出入口を探す魔物の混乱を誘い、侵入を防ぐ効果があると言い伝えられて
います。「今年一年を良い年にする」という思いを込めて、筆をとる。
その幸せを願う行動こそが、「大吉」を招くことを昔の人は知っていたのかも
しれません。
今年の立春から、「立春大吉」を手書きしてみませんか?
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