劇団誠〈せい〉と仲間たちの冒険

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ブラック・ゴシック・ガール(12)

2017年05月24日 00時50分56秒 | ゴシゴシゴシック~鍋山和弥作品集~
 こんな、命の取り合いの独特の戦いの緊張感の中、マリアと6匹のケルベロスは、互いに隙を伺って、互いの様子を伺っていた・・・・。
マリア(・・・・この黒い地獄の炎は、水では消せない炎・・・まっ当たらなかったら問題ないってね♪・・・・)
 この直後、6匹のケルベロスの内、2匹のケルベロスが、その口から黒い炎の火球を連続で放つ。それを見てもマリアは、余裕の不敵な笑みを浮かべていた・・・・。
マリア「高速移動!!」
 この呪文による魔法によって、マリアの移動速度が急激に上がり、地獄の黒い火球を次々とかわしながらも、ケルベロス達との間合いを詰めていく。それを見て、残りの4匹のケルベロスも次々と連続で黒い火球を放つが、それでも一発も当たらない。そして・・・・。

ザシュッ!!ザシュッ!!!!

 最初に、その黒い火球を次々と放っていた2匹のケルベロスを、自らの黒い剣で斬り殺した・・・・。
ケルベロス達「グルルルルル」
 こうして唸るケルベロス達に対して、マリアは、余裕の不敵な笑みを浮かべている・・・・。
ケルベロス達「ガルルルルル!!!!」
 こう威嚇で吠えながらケルベロス達は、マリアとの間合いを詰めて襲いかかるため、跳びかかりながら、自分たちの口から地獄の黒い炎の火球を連続で放つ・・・・。
マリア「瞬間移動、浮遊」
 この呪文と共に、ケルベロス達の視界からマリアの姿が消える。これにより、ケルベロス達は、マリアの姿を見失い、その姿を探すが、やはり見つからず、その状態が着地後も続く・・・・。
ケルベロス達「グウウゥゥ・・・・」
 ケルベロス達は、まだまだマリアを探していた。そんな4匹のケルベロス達の死角となっている頭上に一人の宙に浮いている少女がいた。黒いゴスロリドレスに身を包んだ黒い剣を手にしている。そうっ!!マリアである。今マリアは、自らの浮遊の呪文で、宙に浮いている状態であった。当然ケルベロス達は、気付いていない・・・・。
マリア「光の矢よ」
 このマリアの呪文で、頭上にマリアがいることに気付いた4匹のケルベロス達は、自らの頭上を見上げる。だが、その頃には遅かった。ケルベロス達の頭上には複数の光の矢が現れ、次々とケルベロス達に深々と刺さっていった・・・・。
ケルベロス達「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 こうして、6匹のケルベロス達は、全滅した。こんなケルベロスの死体だらけの所のすぐ近くで、マリアは着地した・・・・。
マリア「・・・・さてっ・・・・!!」
 こう言った後、マリアは、イスタル氏のいると思われる上に向かって、階段を登って行った・・・・。

 ここは、このイスタル氏の別荘の最上階の何もない、ただ広いだけの部屋・・・・ここに、水晶を持っている悪魔に変身している状態のイスタル氏が扉を開けて入って来た。どうやら、水晶で、ケルベロスの全滅を知ったようである・・・・。
イスタル「・・・・ほお・・・ケルベロスでも止められなかったか・・・・」
 こう言いながら、イスタル氏は、不敵な笑みを浮かべていた・・・・。
イスタル「・・・・面白い・・・そして、ヤりてぇ〜♪・・・・」
 こんなことを言いながら、イスタル氏は、とても嫌らしい想像していた・・・・。
イスタル「ヤりてえぞおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
 イスタル氏は、欲望丸出しで、こう絶叫した・・・・。

 ここは、このイスタル氏の別荘の階段。ここをマリアは、警備兵達を蹴散らしながら、駆け上がる。そして今、イスタル氏が悪魔の姿で、突っ立っている広い部屋の入り口の扉の前まで辿り着いた・・・・。
マリア「・・・・悪魔の魔力を感じる・・・恐らく・・・ここに・・・奴が・・・・」
 こう言いながら、マリアは、イスタル氏を心の底から軽蔑していた・・・・。
マリア「・・・・覚悟してもらおうかしら・・・・」
 こう言い終えた後、マリアは、この扉を開けると、広い部屋になっていて、この中央辺りに、悪魔に変身していたイスタル氏がいた・・・・。
イスタル「ようこそ♪」
 こう言った後、イスタル氏は、左手に持っていた水晶を、その左手で握り潰して、粉々に割った・・・・。
イスタル「・・・・ああ・・・見れば見る程、上玉だなぁ〜・・・・」
マリア「・・・・そりゃどうも・・・・」
 そうしてそのまま、イスタル氏は、性的興奮をしていて、嫌らしい笑みを浮かべていた・・・・。
イスタル「ああ!!生意気な正義感の塊のお前を!汚すことを想像するだけで!抜けそうだぜぇ〜♪♪」
 このセリフを聞いて、マリアは、完全にドン引きしていた・・・・。
マリア「・・・・キモッ!!・・・・」
イスタル「そんな気持ち悪がろうと、お前は、俺のマグナムの餌食になるんだぜぇ〜♪♪」
マリア「・・・・いやいや、死んでもヤらせる気ないし・・・・」
イスタル「精精、抵抗してな♪お前のその気取った服を裂いて、生まれたばかりの姿にしてやるぜぇ〜♪♪」
マリア「・・・・あっそ・・・・」
 こうして、イスタル氏とマリアの間に、戦う前の緊迫した空気に包まれる・・・・。

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