劇団誠〈せい〉と仲間たちの冒険

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美女不在につき 1幕から2幕半ば

2016年07月27日 00時28分02秒 | 俺、森洋一の世界 ~森洋一作品集~
美女不在につき
                                 作 森 洋一
             登場人物
ミカ:17歳男 ジェファーソン:17歳男 フランキー:35歳男 チャーリー:25歳男
ジェリー:23歳男 ペリー:17歳男 ロレイン:17歳女




               第一場 (学校の屋上)
       ジェファーソンが一人落ち着きがなくうろうろしながら人を待っている




ジェファーソン:ミカのやつ・・・・遅えなぁ 何してやがるんだ まさか来ねぇつもりじゃねぇだ  
        ろうな?・・・・ま、それはそれで無理ないがな ま、そんときはまた別に作戦とやら 
        を考えなければいけないしな・・・・・・
         
        しばらくしてミカの登場 屋上に出てジェファーソンを見た瞬間ぱっとたち止まる
ジェファーソン:・・・・ミカ 来たか 
ミカ:おう!・・・俺だ  ジェファーソン 話ってなんだよ こんなところに呼び出して

        ジェファーソンがミカに近づこうとするとミカが少し警戒して後ずさりをする
ミカ:な!なんだよ
ジェファーソン:いや、ミカ なんつうかな 
ミカ:なんつうかなんだよ 
ジェファーソン:いや、なんつうか、かんつうか
ミカ:いいたいことあるなら早く言え

    ジェファーソンはまたミカに近づこうとする、ミカは服のうちポケットに隠している何かを出そうとする その瞬間、ジェファーソンは土下座を急にしだして(ミカの動作には全く気づいていない)
ジェファーソン:すいませんでしたーーーーーーーーーー

ミカ:・・・・・・何?(最大限の困惑と嫌悪の眼差しで)
ジェファーソン:いや、だからごめんなさいということだよ
ミカ:・・・・・・・だから何がだよ
ジェファーソン:そりゃー 朝あったときに挨拶代わりにミカの足を蹴飛ばしたり、掃除時間にほう
        きでお前をぶったり、はたまた机でおしつけたり、お前がさわったものを汚いか       
        ら拭けといったり、・・・もっともミカは絶対言う事聞かないがな、他にもミカの
        椅子をお前がいない間にひん曲げたり、コンドームに水いれたのをお前になげたり、
        ミカがウ○コしているときに、頭からクレンザーぶっかけたり・・
ミカ:ああわかったわかった もう言わなくてよろしい てか椅子ひんまげていたのはジェファーソ
   ンお前だったのかよ まったく で、なんなの
ジェファーソン:だから謝罪を
ミカ:・・・・なんか気持ち悪いな
ジェファーソン:人が謝ってるのに気持ち悪いってなんだよ
ミカ:・・・・いや胡散臭いんだよ ・・・何かたくらんでるのか
ジェファーソン:(顔を真っ赤にして手をふりながら)そんなわけないじゃん そんなわけないじゃん
ミカ:・・・・・だから本当になんなの?本当気持ち悪い
ジェファーソン:だから人が謝っているのに気持ち悪いってなんだよ ミカお前はそういう態度だか
        らいじめられるんだよ そりゃ確かにさ、椅子をミカがいない間にひん曲げたり、
        コンドームに水入れたのを投げたり、ウ○コしている時に頭から・・・・
ミカ:だからいちいちいじめた内容をいわなくていいんだよ
ジェファーソン:なんだと貴様!(こぶしをふりあげてミカの胸ぐらを掴む)俺を許さんとお前を許さんぞ!!
ミカ:おかしいだろうその論理!!ふー(息を吐いて)わかった、ジェファーソン、お前とりあえず
   俺に飯をおごれ
ジェファーソン:それでミカを許したことになるのか?
ミカ:今日おごっただけじゃ微妙だが・・・とりあえず奢れ そんな高いとこじゃなくていいから
ジェファーソン:おう いくぞ

 ジェファーソンはミカの腕を強引につかんでいこうとする ミカは一瞬ものすごい拒否反応と抵抗をしめすが害がないとわかると引っ張られるままに退場する

              第2場 フランキーのカフェ
         フランキーがカウンターにいる ミカとジェファーソンが入ってい来る
フランキー:なんだミカじゃないか それにジェファーソン君だっけ 君ら友達だったのか
ジェファーソン:もうフランキーさん 嫌じゃないですか、甥子さんのミカとは大大大大親友っていっ
        たじゃないですか
ミカ:なんだよジェファーソンうちの叔父さん知っていたのかよ てかなんだ親友て 別に俺らは
ジェファーソン:(ミカの言葉をさえぎって)いやーフランキーさん、とりあえずコーヒーでもくだ  
        さいよ いやコーヒーの種類はなんでもいいですから ミカは何を飲むかね
ミカ:(投げやりに)俺はもうコーラでいいよ
     ふたりは席につく しばらくの沈黙のうちまたまたジェファーソンがそわそわしだす
 コーヒーとコーラはまだ来ない
ミカ:何そわそわしているんだよ
ジェファーソン:いや初めての場所で落ち着かなくて
ミカ:嘘つけ!てめいフランキー叔父さんと知り合いだったろうが この店にきたことあるだろう
ジェファーソン:ところでさぁ ミカの家族はどんな感じなの 兄弟とか
ミカ:姉が一人いますけど何か?母親が違うからあまり似てないがな
ジェファーソン:(大きい声で)そういうことだったのか
             周りの客(エキストラ)が一斉に振り向く
ミカ:何がそういうことなんだよ
ジェファーソン:いやあまりにも似てないからって・・・・・は(口を押さえる)
ミカ:なんだそういうことかよ なんで気がつかなかったんだ お前姉のファンだな!今の態度でわ
   かった どうせうちの姉にお近づきしたいんで、とりあえず俺と仲良くなっとこうとかそういう魂胆
   だろ
ジェファーソン:なんで分かったの
ミカ:お前みたいな手合いは結構いるんだよ!
ジェファーソン:わかりやすかった
ミカ:むしろまわりくどいわ しかしそういうのがめんどくさくって姉の存在を隠していたのになん
   でわかったんだ?
ジェファーソン:知りたい?..


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