私はもともとガンプラモデラーだったのですが,このブログではガンダムネタは稀ですね。
そんな私が久々に買ったガンダム製品
小説「閃光のハサウェイ」に登場するクスィーガンダムです。プラモデルではなく,ROBOT魂という完成品シリーズです。
今でこそ,クスィーガンダムの認知度は高くなりましたが,このガンダムが初めて世に現れた1989年当時には無名の存在でした。
小説を読めば,超音速で空を飛び,ペーネロペーと戦うこのガンダムが欲しくなるわけですが,製品化などありえない時代でした。
というのは,閃光のハサウェイという作品は,初代ガンダムの生みの親である富野監督自身によって「逆襲のシャア」の約12年後を舞台に書かれた物語でありながら,制作サイドからは完全に無視された存在で,現実世界でも宇宙世紀の歴史でも無かったことにされていました。
私が知る限り,当時この作品に関して何か触れられていたのは,ニュータイプに何度か見開きページがあったのとガンダムセンチネル別冊のカトキハジメのコメントが一言,ごく一部の本で宇宙世紀年表に記載があっただけでした。最近のファンの方は信じられないかもしれませんが,以前は宇宙世紀にマフティーはいなかったのです。もちろん,当時の模型雑誌に閃光のハサウェイ関係の作例はひとつも載ったことはないです。
そんなクスィーガンダムは,イベントでごくわずかに発売されたガレージキットが超プレミア化したり,それが香港に流れて海賊版が出回ったり,BB戦士でこっそりモチーフにした奴がいたり,という出来事もありつつ,2000年に発売されたプレイステーションの「SDガンダム GジェネレーションF」というゲームで,クロスボーンガンダム等の他のマイナーガンダムと共に登場を果たすことで半ば公式化し,広く知られるようになりました。
このときに小説にわずかにしか書かれていなかった設定画がリニューアルされて,現在のスタイルになります。背面が明らかになったのもこのときでしたね。
その後は順調に完成品モデル(GFF)が発売になったり(このときも本当に驚きましたし,感動しました),先日は対戦型ゲームのvsシリーズにまで登場を果たし,存在感を高めているようです。
ただ,ガンダムはともかく,小説自体はどうなのでしょう?
主人公ハサウェイの迎える結末だけがあまりにも有名になってしまっていますが,本そのものはあまり知られていないようです。戦闘シーンは少ないので,物足りないと感じる人もいるでしょうが,ガンダムが好きで読んでいないならおすすめします。3冊まとめて買って読む価値はあると思います。ちなみに私のは全部発売と同時に買った初版です。
製品にはいろいろと惜しいところがあるのですが,当時から知る者としては,144分の1スケールのものが手に出来ただけで胸いっぱいですから,とりあえず何も文句はありません。
でもHGUCでほしいなぁ,←さすがにプラモデルはありえないかと。
ところで,私の模型展示棚は狭いです。この巨大なガンダム(書き忘れましたが大型機なので,144分の1で普通の100分の1くらいのサイズがあります)をどうしたものか。
一番下
Nゲージ置き場
下から二段目
ボカロコーナー(奥に何かありますが)
下から三段目
ヒーローヒロイン
一番上
メカ,でもクスィガンダムのスペースがありません。
とりあえずこれで。雪ミク見えませんが。
これ,ばらして塗装したいのですが,ABS樹脂だから割れますよね・・・。