忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ゆっくりしてほしい話

2021年09月26日 | 忘憂之物
日本が敗戦を迎えた1945年、その12月8日から全10回で全国紙に連載された「太平洋戦史」。言わずと知れたGHQのプロパガンダ、実にわかりやすい宣伝占領政策だ。当時のNHKは第一放送、第二放送共に20時からというゴールデンにラジオドラマ化して「真相はこうだ」「真相箱」として放送。「南京大虐殺」やら「マニラ大虐殺」を報じて、戦後日本人の贖罪意識植え込みに一役買った。

公職追放を逃れたり、監獄から出されたりして、新たに教壇に立つ赤い教師らは「日本が背うべき十字架」として、これら大嘘を子供らに教えた。戦後数十年経っても「日本人に生まれたことが恥ずかしい」と作文に書く子供ら大量に世に出した。修学旅行で韓国の「独立記念公園」に連れて行き、自称「元慰安婦」のばあさんらを並べ、日本人の子供らに膝をついて頭を下げろと命令し「申し訳ございませんでした」を言わせてその成果を誇った。

「太平洋戦史」はそれから何十万部も印刷されて、各学校、官公署に配布、すべての公務員は必読を義務とされた。「大東亜戦争」という言葉を使うと「国民は完全なる歴史を知るべき」と叱られる。「自衛戦争だった」とか「原子爆弾はどうなんだ」と書けば民間検閲支隊がやってきて「軍国主義者の行った侵略を正当化した」として、消せと怒鳴られる。

強くて賢い有色人種の国が共産主義にかぶれた白人国家に戦争で負ける、ということはこういうことだったわけだが、いくら真面目で大人しい日本人でも半世紀が過ぎると、いつまでやってんだ、と怒り始める。

1995年の「村山談話」は戦後50年の節目に出された。歴史認識を閣議決定する、という阿呆さ加減に多くの日本国民は驚いたものだ。中身も相当な阿呆さ加減で、談話の後半「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り~」で始まる例の悪文だが、その中の「疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め~」の「疑うべくもない」という文言が「人民日報」のよく使うフレーズだと、以前から和田政宗議員などが指摘している。事実、その後「河野談話」は事前に韓国政府とすり合わせしていたことがバレている。

韓国にすらすり寄り気を使う連中、中国共産党に使わない道理はない。当時、文面を作成したとされる内閣外政審議室長はその後中国大使に就任しているが、これが元チャイナスクールのエリートでもあった。舐められたものだった。

それから少し過ぎると、2008年には「田母神論文」があった。当時の麻生内閣、浜田靖一防衛大臣は「自衛隊法46条に抵触する」として懲戒免職を検討した。退職金も返納しろと言ったが、田母神さんに蹴られている。代わりに防衛大臣、副大臣、政務官が給料を自主返納した。阿呆な話だ。

ところで、いったいなにが「隊員としてふさわしくない行為」なのかと思えば、あの阿呆な談話に関して見解を異にする内容、あるいはその見解を否定する主張がなされているから、とのことだった。べつに「敵基地なんとか能力」とか意味不明を書いたわけでもない。普通に「日中戦争は侵略戦争ではない」と述べていただけのことだが、例の阿呆談話は「植民地支配と侵略によって」と書いてあるから「見解を否定する主張」となる。まだまだ、当時はこれで現役の航空幕僚長が更迭されたが、いまなら、果たしてどうだったか。


もうそのころからして、テレビメディアの衰退は隠せなくなっていた。「朝まで生テレビ」で田母神論文を特集、視聴者アンケートを取ると「論文内容は正しい。日本は侵略国家ではない」が61%を超えてしまう。関西の名物番組「そこまで言って委員会」で中国、韓国人を50名集めて「A級戦犯合祀に反対の人」と聞いて50名全員に「YES」のボタンを押させたあと、辛坊治郎氏が「ところで、A級戦犯は何をした人かしっている」という意地の悪い質問が出され、結果「NO・知らない」が50名という無様をテレビで流したりし始めたころだ。出演者の左巻きも下を向くほかなかった。

今の総裁選でも、TBSは「誰が総裁にふさわしいか」とアンケートをするも、河野太郎が一位にならず、途中から高市早苗が断トツになると棒グラフが動かなくなり、心配していたら「不具合がありました」とかで削除してしまった。頭が50年前から止まっている。


また最近、もうさすがに朝まで生でやってないだろうと思っていたら、まだ朝まで生でやってるらしい。田原総一郎は87歳だとか。細かいことはともかく、ちゃんとテレビで見ているわけでもないが、なんというか、もう、見るに堪えん。

先日も生放送で河野太郎の件を言ったとか。総裁選出馬に関して河野太郎は脱原発、女系天皇を引っ込めた、がっかりしたと田原が言ったら、そうじゃないと派閥トップからOKが出ないと。それで総裁になったらやれよ、と言ったら「やります」と河野太郎が言ったとかバラされていた。この時期に。哀れに過ぎる。

日曜日の朝もそう。関口宏も78歳。バイデンと同じくらいか。張本勲も81歳。この御仁らを前にして若手起用だの、世代交代だの言い難いだろう。今月の20日は敬老の日だった。二階俊博(82歳)も合わせて、もうじゅうぶん、人生を真っ赤に汚してきたんだから、これ以上、晩節を汚す前にゆっくりしてほしい。





コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。