忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

【速報】安倍元首相の「国葬」今秋、実施へ岸田首相が表明吉田茂氏以来

2022年07月14日 | 忘憂之物






倅から妻の携帯に連絡があった。自分は次の木曜日、大和西大寺の駅に行くが、お父さんとお母さんはいつくるのか。

今月末、夫婦で連休の予定だから計画を変更して行くつもりだ、木曜日に行くなら、先に安倍さんに「ありがとうございました」と伝えておいてくれ、と返答した。

暗殺された現場だけではなく、自民党本部に設置された献花台にも多くの人が訪れて別れを惜しんでいた。日本各地の公的な場所や自民党事務所などでも献花する人が絶えない。横浜の共産党市議団かなにか、市役所に献花台を設置するな、とか抗議していたらしいが、横浜市は相手にしなかった。

たぶん、共産党市議団に対してはもう、反論するとか、諫めるとか、ましてや批判するつもりもないのだろう。私も同感だ。ただ、彼ら彼女らのために祈りたい。本当に哀れだと思う。アカくても左巻きでも同じ人間だ。どうか、せっかくの人生、健やかに過ごしてもらいたい。

亡くなった当日のテレビで「モリカケサクラ」をやっても猛暑の中、薄曇りの涙雨の中、家族連れでカップルで、あるいは赤子を抱いて、多くの人が涙に暮れて最後の挨拶に訪れていた。関西テレビの新実某とかいうアナウンサーが「生きて歴史の審判を受けてほしかった」と言って炎上していたが、それに対する抗議の中身は「最後のお別れくらい手を合わせろ」だった。

メディアというものは捏造や偏向を叱られるものだと思っていたが、ついに「常識がない」と指弾されるまでになった。もはや憐れむ対象になっている。

安倍さんを乗せた車が通る沿道にも多くの人が集まって見送った。泣いている人も少なくなかった。8日、安倍さんが亡くなった報を受けて、私は職場で「代われるものなら代わりたい」と言った。周囲は「まあ、まあ」と宥めていたがいまでもそう思う。不思議なことだが、なぜだか、私だけでもないような気もした。情だけではなく、本当に「失うわけにはいかない」と思った。日本にとって代替えが効かない、唯一無二の存在だと改めて思った。

立憲民主党の小沢一郎が9日、岩手県の奥州市にて「自民党の長期政権が招いた事件と言わざるを得ない 」と応援演説の中、事件に触れて言った。さすがにびっくりした記者らが問い直した。すると「社会が安定して良い政治が行われていれば、こんな過激な事件は起きない。自民党がおごり高ぶり、勝手なことをやった結果だ 」と繰り返した。要すれば自業自得だと言った。

80歳になる小沢一郎は47歳の泉健太から注意されたが、結果、岩手選挙区は30年ぶりに自民が議席を取った。「小沢王国の崩壊」とか新聞は書くが、昨年の衆院選、岩手3区で小沢は勝てなかった。いま、偉そうにしているが、ただの比例復活だ。たぶん選挙区で勝てなかったのは「驕り高ぶり、勝手なことをやっていた結果」だろう。つまり、とっくに「終わって」いる。

安倍さんは国葬が決まったとのことだが、ついに選挙でも勝てなくなった剛腕はいま、沿道で涙ながらにお見送りをする多くの日本人に何を思うのか。政治を知らないとか、勉強しなさいとか思うのだろうか。もうお年なんだから、どうぞ、選挙のお疲れが出ませんよう、ご自愛ください、と思う。


今更だが、安倍さんにはわかっていたんだろう。マスコミや一部野党が口汚く、あることないことを針小棒大にして騒ぎ立て、安倍政権や日本を腐すも、多くの日本人は惑わされていないと信じていたのではないか。だから、ときには悪罵に徹する野党議員らを相手に、絶妙のユーモアで返して我々を笑わせてくれた。昨日も動画を見直していたが改めて笑った。センスもいい。


さて、参院選も終わって「黄金の三年間」とか。さっそく岸田政権は安倍さんの国葬を決め、原発再稼働も決めた。猫に他意はないが、反日に染まったマスコミなどをかわすために被っていた猫を脱いだと思いたい。岸田総理は参院選後の会見で「安倍元総理の思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けてこられた拉致問題や憲法改正など、ご自身の手で果たすことができなかった難題に取り組んでいく 」と言った。これが半端な覚悟で言えないことくらいはわかる。

8月の人事もあるが、あれほど揶揄された「検討使」を返上して国益に資する法案を推し進めてもらいたい。岡山選挙区での圧勝を受け、公明党の票はいらぬ、となった岸田自民党には我ら家族全員の「自民票」を含む、全国民の「思い」が練り込まれた「1票」を無駄にすることなく邁進すべきときだ。

日本国民は信頼に足る。それは安倍さんを見送る姿に証明されている。反日マスコミやポンコツ野党がどれほど安倍さんを、日本国を腐そうとも、ふだん、仕事で育児で生活で忙しい日本国民は眉を顰めるだけだったが、この週末からずっと泣いている。悲しくて悔しくて、絶望に近い喪失感に打ちのめされながら、それでも「すべきこと」をやって日本社会を回している。

日本のために、日本の将来のために、日本の子供たちのために、血が出るほど歯を食いしばって社会生活を営んでいる。そして「自民党がやれ」と言っている。頼んだぞ、と言っている。それが有権者の出した「結果」だ。

やっちゃえ、岸田自民党。





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