哲学的な何か、あと心の病とか

『人生とは何か、考えるほどにわからない。というのは実は正確ではない。わからないということが、わかるのである。』池田晶子

色は人の心理に影響を与える!

2013年10月17日 | 哲学・心の病
人は、色によって心理的な影響を受ける。

【赤】警戒心、注意力を喚起し、人間の感情的興奮や刺激をもたらす。赤は色の中で最も長い波長を持ち、交感神経に刺激を与え体温・血圧・脈をあげる。 

【オレンジ】楽天的な印象をあたえ、陽気にみえる。消化、新陳代謝をよくする作用があるため、食欲を増進させる。血管や自律神経を刺激し身体を活動的にする。 

【黄】明るさや希望を与える。運動神経を活性化させる。脳の活性化がよくなり頭の回転が早くなる。集中力がアップする。 

【緑】情緒の安定、安心感の増加。身体を癒す色。筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせてくれる。また、筋肉や骨その他組織の細胞を作る力を促進したり、暖和効果があるので血圧を下げる。 

【青】爽快感、冷静を与える。鎮静作用があり、精神的に落ち着かせる作用がある。体温の低下、痛みの暖和などの作用もある。 

【紫】高貴さ優雅さを表す。集中力アップ、鎮静効果。リンパ管や心筋、運動神経の働きを抑制する。 

【黒】力強さ、高級感を与える。相手を威圧し、力を象徴する。 

【白】純潔さや純真さを表す。過去を清算してリセットする色。 


例をあげれば、信号の止まれは「赤」いろ。
還暦に「赤」のちゃんちゃんこを着るのは、元気がでるためとか。
また、サッカーで赤と青のユニホームで試合をしたら、審判者は「赤」のユニホームに有利な審判をするらしい。
サッカー日本代表のユニホームは青であるが、その影響があるかもしれない。

「青」は食欲を下げるらしいが、私には効果がない。
また、空き巣や強盗を防ぐために街灯を「青」にしたら、被害が減ったらしい。

政治家や暴力団の車はお決まりのように「黒」で上記の理由があったのだが、ウェディングドレスは「白」で過去をリセットするとは私は大いに納得した。

伊豆大島の災害に思うこと

2013年10月17日 | 哲学・心の病
死者や行方不明がでた災害の報道をみると、なぜ防げなかったのかといつも思う。
早めに避難していれば防げた被害もあっただろう。
しかし、人は緊急性のある異常事態に遭遇しても、簡単には受け入れられないらしい。
同調行動や正常性バイアスが起きて、事態を過小評価して、避難が遅れることもある。

【同調行動】
はっきりしない状態で不安が高まると、他人の判断や社会的な基準に従おうとする。
誰かが逃げ出さない限り、それに合わせてしまう。逆に誰かが逃げ出すと、他の人も次々と逃げるという同調行動も起きる。

【正常性バイアス】
危険を認めたくない心理から、正常の範囲内のものと考えようとする。
楽観的な判断は、日常生活ではプラスに働くことも多いが、災害時には命にかかわることになりかねない。

【その他】
避難行動へのコストを嫌ったり(避難所が遠い、仕事を中断しなければならない、持ち出すものの準備が大変など)、真っ先に逃げるのが恥ずかしいと他者の目を気にするなどがある。

〈煙にまかれた車内にとどまった乗客〉
2003年、韓国のデグ市の地下鉄車内で放火があり、その乗客は即刻避難した。
ところが、反対車線の電車の乗客は「少しの間お待ちください」という車内放送を聴いて、煙の充満する車内にとどまり、数多くの死者のでる大惨事となった。
同調行動や正常性バイアスのほか、車内放送の専門的な判断を、自分の五感より優先する心理が働いたことが考えられる。


無駄な行動になるかもしれないが、最悪の事態を想定して、早めに避難していれば助かっただろうと思う。
病気の知識がある医師は自分が病気になったときに、最悪の病状になることも想定できるので、知識のない一般の患者よりも危機感を持つ医師もいるらしいが、災害への知識があれば、助かった命もあっただろう。