哲学的な何か、あと心の病とか

『人生とは何か、考えるほどにわからない。というのは実は正確ではない。わからないということが、わかるのである。』池田晶子

働かないアリに意義がある!

2013年09月28日 | 哲学・心の病
「働かないアリに意義がある」という本によると、アリのコロニーを観察すると、ある瞬間、何もしていないアリは7割近くもいる。
1カ月以上、観察を続けても、だいたい2割くらいのアリはサボり続けている。
サボっているアリを排除しても、残りの集団のなかからまたサボるアリが出てくる。
働き蟻と怠け蟻は、あらかじめ遺伝的に決定されているのではない。

そして、働きアリも疲れて休息するが、「働かないアリ」がいるほうが、集団全体で「誰も仕事をしなくなる時間」が減ることがコンピューターの模擬実験でわかった。
この本の著者は、「幼虫や卵の世話は少しでも中断すると集団全体の死につながる。そのため、わざわざ働き方に差がでるような仕組みをとっているのではないか」と話している。

また、敵に襲われたり、巣に雨水が入ってくるなどの緊急時のために、働き蟻は直ぐには対応することができないから、怠け蟻が待機しているという説もある。

消防士のPTSD

2013年09月28日 | 哲学・心の病
私はある報道番組を見て、次のような事実があることを知って、そんなことが起きているのかと深く考えさせられた。
それは、

『東日本大震災で緊急消防援助隊として、初動1週間の救援活動に派遣された消防士のAさんは、地元に戻るなり心身に変調をきたした。
外出すると笑い声が悲鳴に聞こえたりして、治療を始めて買い物ができるまでに半年かかった。
AさんはPTSDと診断され、上司に報告すると叱責され、上層部にパワーハラスメントを訴えたが、上司からは公務災害は無いものと思えと言われた。
消防士のAさんによると、派遣された10人の同僚の半数がPTSDを患った。
全国消防職員協議会の調べでは、派遣された消防職員の5.1%がPTSDのリスクがあるというが、現役消防士は隠れPTSDもいると話した。
一方、被災3県を離れられない消防士はより深刻で、15.4%もの消防士がPTSDのリスクがあるという。
消防士のBさんは津波で自宅を失い、直属の上司も命を落とした。
Bさんは不眠不休で任務を遂行すると体に変調をきたしたが、現場では消防士失格の烙印を恐れて隠していた。
消防庁は早急な改善が必要だとしたが、全国消防職員協議会の迫大助前会長は申請を拒否する職場の体質があると話した。
元消防士のCさんは関東地方で消防士をしていたが、消防士になって2ヶ月で適応障害と診断されて退官した。
Cさんは別の市町村で消防士になったが、同じ体質だったため民間企業に転職した。』

という事実であったが、

その報道を見た私は、こういう職場や社会は、とてもおかしいと怒りさえ込み上げる。
健全な職場や社会であったなら、できるだけPTSD にならないように努めるべきであり、もしPTSD になったなら、そのことを職場で公表することに抵抗を感じない職場や社会にすべきであり、その対処も自己責任ではなくて、組織的にその消防士を積極的に支援すべきである。
と私は思っている。

そして、私の個人的な意見であるが、精神疾患に対する知識や理解が、まだ社会全体にあまり普及していないがために、そのような現状になっていると思っていて、よりいっそうの教育や啓蒙活動を行ってほしいと願っている。

搾取に怒(いか)る!

2013年09月28日 | 哲学・心の病
2012年時点での、ビル・ゲイツの総資産額は推定約5兆円と聞いて、怒りを感じるのは私だけだろうか。

もし、ビル・ゲイツ一人だけで働いて、それだけの資産を作ったらのなら仕方がないことだと、私は納得する。
しかし、常識的に考えて、人間が一人だけで働いて稼げる生涯収入は、数十億円が限界だ。

ではなぜ、ビル・ゲイツは約5兆円もの資産を作ることができたのか。
それは、たくさんの従業員から「搾取」しているからだと、私は怒(いか)る。
よく考えると、従業員だけではなく、消費者からも「搾取」していると、私は怒る。

株などの資産運用によって資産を増やしたのだろうという人もいるだろうが、そこにも、投資で損をした人からの「搾取」があると、私は怒る。

そして、「搾取」によって得た資産は、従業員や消費者に返すべきだと思っていて、「搾取」は犯罪だとも私は思っている。
その「搾取」を減らすために、法律を作って強制的に規制してほしいと、私は強く願っている。