哲学的な何か、あと心の病とか

『人生とは何か、考えるほどにわからない。というのは実は正確ではない。わからないということが、わかるのである。』池田晶子

男は500万年後に絶滅する!

2013年09月23日 | 哲学・心の病
男性の皆さん、大変です!
オーストラリアの権威ある科学者ジェニー・グレイヴス(Jenny Graves)教授が「男は500万年後には絶滅している」と発表し、現在物議を呼んでいるんです。
しかも、その過程は既にはじまっているのだとか。
これはえらいこっちゃ!
彼女によれば、男性の持つY染色体は「潜在的なもろさを持つ」のだとか。
この理論は、「女性と男性の染色体が保有する遺伝子数の差」を元に導き出したもの。
どういうことかというと、女性のX染色体が持つ遺伝子数はおよそ1000個。
男性のY染色体も元々は同じ数でしたが、長い年月の内にどんどん減り、現在ではおよそ100個しかないのだそう。
その中にSRYという「性別を雄に決定する遺伝子」も含まれています。
また、女性はX染色体が2つで補い合えるのに対し、男性はX染色体が1つと ”弱々しい” Y染色体という組合せ。
そのため、女性の方が自己修復能力に優れているということのようです。
彼女によれば、Y染色体に残された100の遺伝子は、「ほとんどゴミ同然」で「進化上の事故に過ぎない」とまで。
「男女間の進化上の戦いは、確実に女性の勝利に終わるはず」なのだとか。
なんとも過激な内容ですが、これを受けたイギリスの科学会では「まあ、気にしなさんな」といったムードのようです。
「Y染色体の遺伝子保有数は、少なくとも25万年は変っていません。気にする必要もありませんよ。」(性染色体の権威ロビン・ラヴェル-バッジ教授)
「もしそうなるとしても、はるか先の話。その頃までに医学の進歩が追いついているでしょうね。」(ロンドン大学のクリス・メイソン教授)そうなのか。
うーん、でも否定はしていないところが逆に……。
グレイヴス教授自身は、「Y染色体が淘汰されれば、それに替わる別の染色体が生まれ、新しい人類の誕生に繋がるかもしれない」と考えているのだとか。
そうしたことは、日本のトゲネズミなど生物学上の先例も確認されているのだそうです。

死ぬことがこわくない!

2013年09月23日 | 哲学・心の病
池田晶子さんは、「死ぬことがこわくない、私にはいのち根性がない」と言っている。
実は、私も死ぬことがこわくなく、いつでも死ぬ覚悟ができている。
ではなぜ、池田晶子さんは死ぬことがこわくないのか?
その理由は、

『私はもともと命根性が薄い。生きても死んでも大差ないと思っている。「生きている」とか「自分である」とかは、ではどういうことなのかと考え始めると、生死の大差ない宇宙みたいなものに確かになってしまうのだから、そう言うしかないのである。』
と彼女は言っている。そして、

『なぜ人が死を恐れるのかがわかりません。だって、死は観念のなかにしかないんですよ。死体は存在しても、「私の死」は存在しない。正確には、「考えられない」ということですが。詭弁でも何でもなく、論理的に考えれば必ずそういう結論がでる。「理屈はそうだが、しかし」と普通の人は思っちゃうわけでしょう。そこが哲学的な体質とそうじゃない人の違いです。私にとって死は存在しない。ないものを恐れて一生を過ごすのは不健全です。』
とも言っている。

私も彼女と同じ感覚で、彼女が言っていることに理屈なしで共感できる。
これは、生とはなにか、死とはなにか、わからなくなるまで考え抜いた者にしか理解できないことかもしれない、と私は思う。

では、そのような感覚でいる私が、実際の問題で選択することをせまられたらどのような選択をするかというと、まず臓器移植に関しては臓器移植をしてまで生きたいとは思っていなく、ザイルを切らなければ自分が助からない場合は友とともに死に、ザイルを切らなければ友が助からない場合はなんの躊躇もなくザイルを切って死んでいく。
そして、それは美談でもなんでもなく、私にとっては単に当たり前なことである。

人はどこに向かっているのか?

2013年09月23日 | 哲学・心の病
プリンストン大学のリー・シルバー教授は著書『複製されるヒト』のなかで、遺伝子的強化の処置を施されて生まれる人々(遺伝子改良人間)のことを「ジーンリッチ」と呼び、この優れた人間集団がいずれ普通の人々である「ジーンプア」を置き去りにし、その結果、人類がふたつの種へと分岐していくことを懸念している。
そして、「ジーンリッチ」と「ジーンプア」の分岐は、最初は社会的なレベルではじまり、しだいに生物学的レベルにおよんで、ついにはホモ・サピエンスとは異なる新たな種を生み出すというのだ。
シルバー教授によると、このような分岐が人類に起こることは避けがたいという。