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ヤマハ V-MAX キャブレターオーバーホール 3

2008年10月25日 | キャブレター修理&探求
このキャブレターが搭載されているマシンは、ガソリンのオーバーフローという問題を抱え、燃費が非常に悪く、最終的にはまともに走らない状態になってしまったので、今回のオーバーホールに至る。

エンジン内部にもガソリンが混入していたので、エンジンオイルも同時に交換。
これを怠ると、エンジンのクランクケース内部に漏れたガソリンのせいで、本来のエンジンオイルの潤滑が出来ず、シリンダーやヘッド周りなど、重要な部分のダメージがすぐに深刻な状況になってしまうので、早急に対応する必要がある。

もしも愛車のエンジンオイル量を確認してみた時に、オイルを規定量満たしているのに大幅に増えている場合等は特に注意が必要。

このV-MAXキャブレターは、そのオーバーフローの原因であった劣化したフロートバルブを交換。
様々なキャブレターの中で、このキャブレターのフロートバルブ交換作業は非常に難易度が高く、また時間が掛かる。
ここは、キャブレターにとって、大前提とも言える重要な部分なので、必ず交換したい箇所である。
おそらく、この箇所を見れば、すぐにわかると思うが、無理にこのフロートバルブ外そうとすると、ボディー破損や、二次的な破壊に繋がるので、要注意。

エンジンを壊してしまうと、想像を絶するコストが掛かってしまうので、使用状況と予算にもよるが、通常だと二万キロあたりまでには交換しておくのがベスト。

乗り味も、発進の時からスムーズなレスポンスと軽さを体感出来ます。
もちろん数値的にも大きく燃費が向上。
燃費向上を狙ったケミカル類に頼る前に、まず、メンテナンスし、大前提&基礎を作り上げて、その後に燃費向上ケミカル等を試すのが二度おいしい。

特に古いマシンの場合、比較する同系列のマシンが無かったりして、まあこんなもんだろう・・・
手に入れたまま、乗りっぱなしのままで、エンジンの始動性が良いから、絶好調・・・

そんなことはありません。まだまだ調子良くする前提作りはたくさんあります。

これについては、後々、またキャブレター全般について、長大に語ってみたいと思う。




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