それは、私がまだ六本松の新婚さんだったある日曜日の昼下がりのことだ。
お父さんは日曜出勤で、私1人、留守番していたとこに電話が鳴った。
「はい!ろんてんです!」 私ゃ電話は元気よくとるよ。
「イワヤチャン・・・」 私の旧姓ですがそう聞こえた。その時は。
「K島さん?どしたと?風邪ひいたと?」
K島さんの声は弱々しくしゃがれ、いつもの艶やかな声ではなくただならぬ様子だ。
「どうしたと!?何かあったと?!」私が驚いてたずねると、しゃがれ声のK島さんは
なんと、道を歩いていたら車が近づいてきていきなり車に乗せられて、どこかの部屋に
監禁されている!らしい!?
(ここまで書いて自分のバカぶりに自分であきれています)
私はパニックになって「大丈夫?!大丈夫?!どうしたらいいと?!どこにいると!?」
と騒ぎました。K島さんは続けました。
「誰でもいいから私の友達に電話して、話をさせたら開放してやるって言ってるのよ・・」
「??!!・・・私でいいなら話するよ!」 もう冷静さはないです。バカ全開です。
電話はK島さんから男の声にかわり、男の要求は電話で「女王様ごっこ」だった。
私は「靴をおなめ!」とか「・・・・・」とか「・・・・」とか「・・・・」とか、知ってる限りの
言葉で相手してやった。短かったのか長かったの覚えてないほどあわてていた。
最後に男は「女は返す」と言い「すぐに何もしないで返して下さいね!」と頼んだ。
電話を切って、その頃小笹にあったK島さんちに向かった。家には誰もいなかった。
自宅に戻って電話をかけてもずっと留守電のままで、ものすごく心配になった。
結局つながったのは1週間後だった。
「K島さん!大丈夫やったん?!」 「あらイワヤちゃんどうしたの?」K島さんは
もとの声に戻って呑気に、不思議そうに答えた。
K島さんは旦那様が出張だったので、ずっと実家に帰っていたと言う・・・。
普通の人ならばここで気付く(ちゅうか、もっと前に気付けよ)だろうが、私は違った。
K島さん、きっと男に酷いことされて発覚するのを恐れているんだ。この話は彼女の
為にも封印した方がいいのかもしれない、知らんふりしてあげよう。
この話を「やっぱりおかしい」と思い出したのは事件から10年以上たった頃でした。
私の名前を最初に言ったのは、聞き間違いだったのかなー?もしかしたら知ってる人が
いたずらしたのかなー?
でもよかった、女王様ごっこが得意で。
お父さんは日曜出勤で、私1人、留守番していたとこに電話が鳴った。
「はい!ろんてんです!」 私ゃ電話は元気よくとるよ。
「イワヤチャン・・・」 私の旧姓ですがそう聞こえた。その時は。
「K島さん?どしたと?風邪ひいたと?」
K島さんの声は弱々しくしゃがれ、いつもの艶やかな声ではなくただならぬ様子だ。
「どうしたと!?何かあったと?!」私が驚いてたずねると、しゃがれ声のK島さんは
なんと、道を歩いていたら車が近づいてきていきなり車に乗せられて、どこかの部屋に
監禁されている!らしい!?
(ここまで書いて自分のバカぶりに自分であきれています)
私はパニックになって「大丈夫?!大丈夫?!どうしたらいいと?!どこにいると!?」
と騒ぎました。K島さんは続けました。
「誰でもいいから私の友達に電話して、話をさせたら開放してやるって言ってるのよ・・」
「??!!・・・私でいいなら話するよ!」 もう冷静さはないです。バカ全開です。
電話はK島さんから男の声にかわり、男の要求は電話で「女王様ごっこ」だった。
私は「靴をおなめ!」とか「・・・・・」とか「・・・・」とか「・・・・」とか、知ってる限りの
言葉で相手してやった。短かったのか長かったの覚えてないほどあわてていた。
最後に男は「女は返す」と言い「すぐに何もしないで返して下さいね!」と頼んだ。
電話を切って、その頃小笹にあったK島さんちに向かった。家には誰もいなかった。
自宅に戻って電話をかけてもずっと留守電のままで、ものすごく心配になった。
結局つながったのは1週間後だった。
「K島さん!大丈夫やったん?!」 「あらイワヤちゃんどうしたの?」K島さんは
もとの声に戻って呑気に、不思議そうに答えた。
K島さんは旦那様が出張だったので、ずっと実家に帰っていたと言う・・・。
普通の人ならばここで気付く(ちゅうか、もっと前に気付けよ)だろうが、私は違った。
K島さん、きっと男に酷いことされて発覚するのを恐れているんだ。この話は彼女の
為にも封印した方がいいのかもしれない、知らんふりしてあげよう。
この話を「やっぱりおかしい」と思い出したのは事件から10年以上たった頃でした。
私の名前を最初に言ったのは、聞き間違いだったのかなー?もしかしたら知ってる人が
いたずらしたのかなー?
でもよかった、女王様ごっこが得意で。