東京グリンツィング シェフブログ

フレンチレストランのシェフが紹介する季節の料理と食材

骨付き東京X豚ロース肉のココット焼き 香草風味

2006年07月30日 | メインディッシュ

本日は、スペシャリテ(得意料理)の中からの一皿をご紹介します。

骨付き東京X豚ロース肉のココット焼き 香草風味です。

2名様分(500グラム)の骨付きロース肉を、ココット鍋でニンニクと香草と共にじっくりと蒸し焼きにしています。

お皿に盛り付ける前に、一度お客様に焼き上がりを見ていただいています。
客席でココット鍋の蓋を開けると、タイムやローズマリーの香草とニンニク そして、香ばしいバターとお肉の焼けた香りが、お店中にひろがります。

お客様には、味は勿論の事、骨付きのボリューム感や綺麗な焼き色、複合的な香り、食欲をそそるバターの跳ねる音などを、五感で感じていただきたいと思っています。

実際に大変好評で、一度食べて頂くと次回もオーダーされる方が多いです。

作り方は、いたってシンプルです。骨付き豚ロース肉に、たっぷりの塩をして、オリーブオイルを熱したココット鍋で焼き色を付けます。そこにバターと皮付きのニンニクを加えて、160度位の低めの温度のオーブンで何回か向きを変えながら火を入れていきます。

ここでのポイントですが、とても乾きやすい部位ですので、頻繁にバターを上からかけます。泡立つ位のバターがちょうど良い温度です。

金串を刺して温かければ焼き上がりです。白身のお肉ですので若干しっかり目に火を通します。
鍋から出して少し休ませた後、バターと香草、ニンニク、豚肉を、蓋をしたココット鍋で温めてお客様に見ていただきます。

後は、お肉を切り分け、フライパンでソテーした季節野菜と盛り付けて、タイムの葉を加えた肉汁のソースとオリーブオイルをかけて完成です。

常時、メニューには載せていませんが、数日前に予約していただければご用意できます。

いつも、客席でココット鍋の蓋を開ける時に、お客様の笑顔が見られます。この一皿は、今までに沢山の方に喜んでいただいた幸せな料理です。 


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