「脳腸相関」という言葉を聞いた事があると思いますが
腸は食べ物を消化するだけでなく、遠く離れた臓器にまで影響を及ぼし、
「脳」の状態が腸に影響を与え、「腸」の状態が脳に影響を与えるのは、
腸の状態が悪いと血液を介して脳に有害な影響を与えるからです。
■例えば
脳と、目の網膜の部分は同一組織から出来ていて、目の脳の一部です。
腸内細菌は、「酢酸」、「酪酸」、「プロピオン酸」といった短鎖脂肪酸というものを作ります。
この「短鎖脂肪酸」は、腸内細菌にしか作れません。
<酢酸>
食後血糖値の上昇抑制、体脂肪の減少、血圧低下作用、疲労回復効果があります。
<酪酸>
腸内にある食物繊維を餌にして発酵分解を行い、酪酸を作り、腸内を弱酸性に保ち
有害な菌が繁殖しないようにする効果があります。
<プロピオン酸>
糖質が発酵して作られたプロピオン酸は整腸作用、コレステロールを減らす作用、ビタミンの生産に働きます。
■その働きは、
1炎症を抑える作用
2免疫細胞のエネルギーになる
3悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を整える作用など
優れた「整理効果」を発揮する事が出来ます。
■しかし、ストレスや生活習慣などで腸内細菌の働きが悪くなると、
短鎖脂肪酸が少なくなって腸の粘膜がダメージを受けて「リーキガット」になる腸漏れの状態になり、
栄養を取り込めない体になるだけでなく、血液の中に有害物質が入り込んで体内に炎症を起こし、
「糖尿病」、「動脈硬化」、「認知症」など、様々な病気を引き起こします。
■全身炎症に伴う代表的な眼疾患に「ぶどう膜炎」という目の病気があります。
虹彩、毛様体、脈絡膜をまとめてぶどう膜と言う血液が豊富な部分です。
ぶどう膜炎の代表的な病気に「ベーチェット病」、「サルコイドーシス」、「原田病」という自己免疫疾患があり、ステロイドや免疫抑制剤、生物学的製剤を使用しても治療が上手くいかず炎症が長引く原因になります。
📌腸の炎症は目に顕著に表れ、目や皮膚を攻撃するだけでなく、他に体のあらゆる部分に影響を与えるという事から考えると、ジャンクフートや添加物は避けて、発酵食品や食物繊維を上手に摂って腸をキレイにしたいですね😉
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