Right on!

~ Recommended "Movie" & "Music" ~
あなたの「心」、ちゃんと感じますか?

"CARMEN JONES"(1954)

2010-02-16 00:18:25 | Musical

 カルメン

cast >> Dorothy Dandridge, Harry Belafonte, Pearl Bailey, Joe Adams, Diahann Carroll, Roy E. Glenn. Sr., Olga James, Nick Stewart ...
producer / director >>Otto Preminger(105min)


ジョルジュ・ビゼー作曲の有名歌劇「カルメン」に、オスカー・ハマースタイン二世( "The Sound Of Music" ← 音楽  "The King And I" ← 作詞作曲)が現代風の詞をつけた、オール黒人キャストのブロードウェイ・ミュージカルの映画化 ーーー。製作・監督はオットー・プレミンジャー( "Porgy And Bess" ← D・ダンドリッジと組む  "EXODUS" )、タイトル・デザインはソウル・バス( "West Side Story"  "Bonjour Tristesse" ← 監督と組む)。

Carmen Jones Trailer

(※ソウル・バス、デザインの "一輪の薔薇" がバックに咲くタイトルは実に秀逸なんですが、残念ながらこの映像にはありません)

時は第二次世界大戦中。ジョー(ハリー・ベラフォンテ  "BEAT STREET" ← 製作  "We Are The World"  "BOBBY" ← 出演)は、南部駐屯黒人部隊の伍長で、航空部隊に転属予定。彼にはシンディ・ルー(オルガ・ジェームス)という、気立てのいい婚約者がいる。一方、すぐ近くのパラシュート工場で働くカルメン・ジョーンズ(ドロシー・ダンドリッジ  cf. "Introducing Dorothy Dandridge" )は、次から次に狙った男を誘惑する "自由奔放な女" ーーー。カルメンは、自分に全くなびかないジョーを振り向かせるために、"あの手この手" を尽くし、ついにモノにする。友人のフランキー(パール・ベイリー)らの誘いもあり、憲兵の追跡から逃れるためにカルメンはジョーを説得し、シカゴへ。貧しいながらも、二人だけの暮らしを始める。しかし "愛さえあれば" と思えた生活は、いつしか破綻。"移り気な女心" と、"純粋な男の一途な愛" は大きくすれ違い、カルメンはボクシングのチャンプで、羽振りのいいハスキー(ジョー・アダムス)の元に走る。カルメンの為に、夢も婚約者も "すべて" を捨てたジョーの妄執は、やがて二人を悲劇へと導く・・・・・。

この作品のものすごく残念な点は、せっかくD・ダンドリッチ&H・ベラフォンテという名シンガーをはじめ、当時は想像以上に斬新で困難だった "オール黒人キャスト"(← 現在ではいちいち断る必要もナイですが)で撮影したにもかかわらず、唄声のほとんどが "吹き替え" なこと! 彼らの "声" を活かさなければ、その意味がないのでは?(残念・・・Why?)
ちなみにD・ダンドリッチという女性に興味を持った方は、ぜひ "Introducing Dorothy Dandridge" をご覧ください。ハル・ベリー( filmography )がドロシーの生涯を演じた作品なんですが、彼女がどうやってこのカルメン役を手にしたのか、監督のO・プレミンジャーとの関係、何よりも "女優であること" を選んだ彼女の私生活や最期まで、本作での自由奔放で美しい "魔性の女" からは想像もつかない彼女自身の "人生" が、本作以上にドラマティックです・・・(驚&悲)。

関連作品 >>  "CARMEN: A Hip Hopera"
>>  Musical - filmography(ミュージカル  映画作品一覧)
>>  Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)

 


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« "FLEISCH"(2007) | TOP | "CARMEN: A Hip Hopera"(2001) »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | Musical