サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

090629心理学概論5章1-3錯視デモ

2009-06-29 20:35:33 | Weblog
心理学概論では、多くのデモを体験をしてもらいました。

その多くは錯視現象。言葉だけですが、書いておきます。

1 野菜がつっこまれた鉢を見方をかえたら帽子をかぶった男にみえました

2 ミューラーリヤーの錯視図形。これはテキストのアペンディクスに解説が。グレゴリーの仮説をおぼえておいてください。

3 主観的輪郭線についていくつかみてもらいました。

4 同心円錯視。

5 ポンゾー錯視。

などでした。幾何学的錯視についてテキストで勉強しておいてください。

2009/6/29記




090629心理学概論5章1-2

2009-06-29 20:22:57 | Weblog
6月29日の配付資料2枚目。

眼球を動かす外眼筋6本の模式図。

右ー左、上ー下、斜め方向へと眼球は自在に動くことが出来ます。

しかし残念ながら、回転はできません。また奥にへこむこともできません。

長時間にわたるコンピュータ作業をつづけると、ピントのあう最短距離(調節近点距離)がのびます。これは、水晶体の厚みを調節する筋肉の緊張持続が原因。目の疲労と近い現象。

鍼治療でこれが改善した実験結果をお示ししました。合谷(ごうこく)というツボへの鍼刺激が有効ですから、自分の手で指圧するのも効果があるかもね。

目の構造もしっかり勉強してください。

網膜の視細胞(桿体と錐体)の働きに違いもテキストで勉強してください。

網膜から入ってきた情報は、視神経を経て外側膝状体から一次視覚皮質、その後後頭頂皮質と下側頭皮質へ、さらに前頭連合皮質に伝わるうちに、見たものが何か知り、声に出し、イメージを作るという視覚の神経経路を学びました。

テキスト5章1節を勉強しました。

2009/6/29:記


090629心理学概論5章1-1

2009-06-29 20:14:59 | Weblog
2009年6月29日の心理学概論は、感覚と知覚の第一回目。

「見る仕組みから」というテーマでお話、ならびに色々なことを体験してもらいました。

この図は、人間の情報処理過程の図式から、視覚の位置づけを学ぶ導入部。

少女がみえるか、老婆がみえるかの図からは、私たちはただ目に入ったものをみているのではなく、見たいものから優先的に見たことにしているという話でした。

脳の中では、視覚情報はどのように処理されているのか、考えると楽しいですね。

エキゾチックな女性を見る人の目の動きをとらえた図版からは、私たちは見たいものからみている、人の顔は最優先で処理され、目元と鼻筋・口元、そして顔の輪郭を視線がたどります。

眼球運動はじつは、効果器でもあることがわかります。

しかも、何ら私たちの意思によらず、半ば自動的に眼球が動き、視線が標的をたどり、見ないものを詳細に分析しようとするのです。

続く


コレクション

2009-06-28 11:09:39 | Weblog
コレクションとは収集。

人間が作り出した楽しみ文化であり、知識の集積はライブラリアンの仕事ともなっています。

集めるだけでなく、分類・整理が欠かせないものです。

写真は、院生のAさん所蔵のご当地キティの収集品。

先日みせてもらいましたわ。すごいね、JRの主要駅には必ずご当地ものがありますものね。

・・・・

私のコレクションといえば、まず切手。小学生のころから続いています。

出る記念切手はすべて購入していた時期もあったけど、今はお気に入りテーマだけ。

一時は花にこっていましたが、多すぎて全品コレクションは不可能と判断。

レアものもいいけど、高価。

そろそろ完全収集できるテーマを定めようかとおもいつつダラダラ収集。

・・・

本もコレクションだと言われるほどあるにはありますが、分類整理がなかなか追いつかない。

手塚治虫全集300巻を買ったときは完全収集だとおもっていたのに、昨日娘と話をしていたら400巻で完全だと聞き、やおらあと100巻購入と決断。

心理学関係の本は専門職として当然のこととて、それ以外の書では「笑い」関係が3桁のオーダに。

さらに、笑いから分離独立した落語関係の書物、読み物、切り抜きなども3桁に。

撮り貯めた写真は5桁台。

クラシックCDのうち1812年もののコレクションはプチ自慢品。

集める癖というのは人間に与えられた希有な能力と信じたいものです。

2009・6・27/記




心理学検定基本キーワードが出ました

2009-06-27 12:15:54 | Weblog
昨日、大学に送られてきました。

日本心理学会諸学会連合心理学検定局編「心理学検定基本キーワード」が出版のはこびとなりました。

私もいっちょかみで、健康・福祉のパートの一部を担当しました。

行動変容モデルと、健康関連自己概念の2項だけですが、執筆分担の末席を担いました。

単なる心理学事典ではなく、心理学検定試験という、最低限の心理学を学んだことを証明する試験勉強用素材です。

大学で心理学を教える教師にとっては、ここに書かれていることについては欠かせないという意味も一部含んでいるわけ。

そんな目で他の分野についてペラペラとめくって眺めてみたんですが、けっこう難しいこと書いてあるページあり、一般的な辞書レベルあり。

心理学版ウィキペディアと揶揄されないようにするには、心理学ワールドにおける知識共有作業がまだ必要だとおもわれます。

それにしても、これだけのボリュームをまとめ上げられた先生、ごくろうさまです。

前に紹介した公式問題集とペアで受験勉強するまじめな心理学徒の姿が目に浮かびます。

ひょっとして、大学院入試における心理学分野基礎テスト、あるいは公務員試験における心理分野の試験のための参考書として役立つかもしれません。

まずはご案内まで。

2009/06/27記

瀬戸の夕陽

2009-06-26 20:07:25 | Weblog
一昨年だったでしょうか。

瀬戸の夕陽をみつめていました。

時がゆっくり流れていく中を、太陽は正確に時を刻んで消えていきました。



では短歌を2つ。



海に浮く夕陽美しあたたかし

黄金色の 光る絨毯




晃る帯 またぐ船有り 沖近く

じっと構えて その時を待つ




2009/6/26・山田冨美雄

沖縄の空

2009-06-26 01:10:42 | Weblog
去年の夏、沖縄であった学会のおり、那覇の沖合に沈む夕陽を撮った一枚。

見事な空の模様。くっきりとした輪郭に映える雲。

ちょうど今頃の季節。

こうした空の変化を眺めながら、冷たいビールできゅっといっぱいやりたいものです。

今日は朝から会議が2つと、修論中間発表会。

人の前で研究の概要を話すのはたいへんな苦労。

みなさん、ご苦労様でした。

M1諸君、来年は君たちの番です。がんばって勉強してください。

2009/06/25:記


健康心理学9:090623自殺-4

2009-06-24 07:23:45 | Weblog
自殺資料ラスト4枚目。

職業別自殺者数の資料は、無職者がダントツ一位であることを鮮明に示しています。

やはり社会の中で自立することが大切なんだと思わざるをえません。

誰もが自分の意志で生き、自分の意志で職業を選び、日々汗を流して自立していける社会を作らなくてはね。

みなさん、卒業したら就職して、自立する道を選びましょう。

WHOは、自殺予防のための基本戦略を3つ示してくれています。

まず、うつ病にならないようにしましょう。

ついで自殺についてタブー視しないようにしましょう。自殺の実態をしらなくては対策はなし。

3つめは、政府と一般の人々が協力しあって自殺要望に努めましょう。

9月10日は自殺予防デー。防止できます。きっと。そのためには数値目標も大切です。

いい例がフィンランドとスウェーデン。いずれも目標値を掲げて政府・国民が総合対策を実行。

フィンランドは30%減、スウェーデンも20%減を果たしたようです。

さて日本では成果をあげることができるでしょうか?

2009/06/24記



健康心理学9:090623自殺-3

2009-06-24 07:10:30 | Weblog
自殺資料3枚目です。

警察庁平成15年報告から、自殺は明け方・寝ないでそのまま企図したものが多いですね。

季節としては春先から夏場が多く、4-5月がピーク。

自殺は死因の一位といいましたが、詳しくみたのが3枚目の図。男女でいくぶん違いがあります。

でも、かわらないのは、自殺と不慮の事故死が圧倒的に若者の死因といってよいでしょうか。

日本人の自殺について、1899年から2003年までの年次推移をみた100年統計は圧巻。

1899年といえば明治31年。維新後30年が過ぎ、戊辰戦争から20年。明治政府は日清戦争で勝利を挙げ意気揚々の頃。

自殺率は10万人あたりの自殺者数。

第二次大戦が終わった後に3つのピークがきています。

現在の自殺ピークは第三波。いつ沈んでくれるのでしょうか。

いや、健康心理学のプログラムによって沈めなければなりません。

自殺の動機は健康問題が1位、経済的問題が2位。あとは家庭問題、勤務先関係、男女関係、学校問題と続きます。

遺書のあった事例だけの資料なので統計資料を見るには慎重さが必要です。

自殺対策基本法で目下ターゲットにしているのは、この一位・二位の自殺動機。

どんな対策が実際に施策として実現し、実行されているのでしょうか。

(つづく)


健康心理学9:090623自殺-2

2009-06-24 06:57:27 | Weblog
自殺資料の2枚目。

最新の自殺統計を警察庁のホームページからいただいてきたものです。

小さな字は読み取りにくいので、元のファイルをぜひダウンロードしてみてください。

1998年から2008年までの11年間、ずっと自殺者総数は3万人を超えていること、それまでは2万人台だったことを知りましょう。

10代から40代の人々は元気で健康に暮らしている人の割合が多いので、亡くなったかたがたの死因を調べると自殺がダントツ1位になっています。2位は不慮の事故ですね。

曜日でみると、平成15年の詳しい報告書は、休み明けが多いことを示しています。

(続く)


健康心理学9:090623自殺-1

2009-06-24 06:51:53 | Weblog
第9回目の健康心理学のテーマは自殺。

自殺の実体を知り、自殺を予防するためのプログラムを考えましょう。

日本政府は、ようやく本腰を入れて自殺防止への取り組みを始めました。

世界一の自殺大国はロシア。次いでハンガリー。日本は三位です。

アメリカの3倍近い自殺率の背景に、どんな問題がかくされているのでしょうか。

この資料はその1枚目。基本的な考え方を学びましょう。

1)prevention
2)intervention
3)postvention

の3種の取り組みが必要です。




ねぶた祭り

2009-06-22 16:23:08 | Weblog
青森に行ったときに、ねぶた祭りを題材にした暖簾などを買いました。

役者絵が多いようですが、土地によっては色々バリエーションもあるようです。

私が大学一回生の夏休みのことです。

青森、秋田、仙台、岩手、福島を巡る旅を友人2人としました。

青森ではまさにこのねぶた祭りに遭遇。

秋田は竿灯祭り、仙台は七夕祭り。

いずれも衝撃的でした。

在来線を乗り継ぐ今なら青春18切符の旅です。

で、ねぶた祭りのかけ声。

「らっせろ」

は地響きするようで、恐ろしい魂の叫びのようにも聞こえました。

ねぶたの本体は大きな提灯のようなものといったらいのでしょうか。

ねぶたの語源は、いろいろあるようですが、「眠たい」夜を徹して踊り明かすので「ねぶたいまつり」から来たという説がなんとなく分かります。

そんなねぶた祭りももうすぐです。来年あたり、40年ぶりに見に行ってみようかとふとおもう今日この頃です。

2009/6/22:記

心理学概論090622記憶(2)配布物

2009-06-22 01:25:53 | Weblog
明日の心理学概論は、記憶の話の二回目。

忘却の理論がまずとりあげられます。

短期の記憶と長期の記憶では、忘却のしかたにも大きな違いが。

さて何でしょうか。

記憶が消え去るのか、それとも消え去らずに残っているけど邪魔な記憶によって干渉されて検索できないだけなのか。

エビングハウスの忘却曲線から、記憶の実体=脳での記憶のされかたについても考えをめぐらせましょう。

記憶述も大切。忘れにくいようにする工夫。

順に覚えて行かなくてはならないことは結構多いモノ。系列位置効果を知り、長い記憶に工夫を。

そのほか、ネットワークの話もしますよ。

この資料は、今回配るもので、記憶の障害を考える資料。

Webから拾ってきた画像も使います。この場を借りて、web-upされたかたに感謝。

では、あす。

2009/06/22・記






服部先生名誉教授に

2009-06-18 03:16:32 | Weblog
服部先生が先週の土曜日(2009/06/13)に大学で講演。

そのおりに、本学からの名誉教授の称号が授与されました。

その証書のはいった額をお持ちになって、記念撮影。

講演の後のサイン会のおりのもの。

今年は服部先生をお迎えしていくつかのイベントを企画しています。

一つはPGS研究会の第101回記念パーティでの講演。

10月10日(土)に予定しています。

場所はこれから確定しますが、大阪市内のホテルを予定。

ちなみに11月15日(日)に本学で開催の関西心理学会第121回大会の特別講演もお願いしました。

日本の教育界に心理教育を導入したときの臨教審主要メンバーとして、いずれもお話いただく予定。

今日の教育について、これからの心理学についてどんなお考えを聞かせてくださるのでしょうか。

今から楽しみです。

2009/06/18・記



カメラを持つ自分の影をみながら

2009-06-18 02:45:51 | Weblog
自分の影の撮影からおもうことがあります。

撮影する影には、カメラをもつ自分の腕の構え方や腰の構えが形を作ります。

たいがい、右手でデジカメを携えながら摂るだけなので、自然な姿に映るはず。

でも、どの写真をみても、けっこうおおげさなかっこうをするのです。



で、短歌

わが影を 写す自分の 姿大げさで 何をしていた 何をみていた

背に太陽 前に自分の 影長く 構えるカメラ 小さく黒く




2009/06/18記