サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

生理心理学(補)2010/01/29

2010-01-29 16:28:11 | Weblog
生理心理学の講義も今日が最終回。

多くの学生さんがB601教室に詰めかけてくれました。

いつもと違う教室だったので、少し面食らったかたもいたかも。私もいつもと違う座席配置だったので、いつもと目配りがちがいました。

さて、来週試験ですので、きょうは試験についてのウィスパ。

まず、問題数ですが、4択問題ばかり30問。

授業であつかったテーマの中から、

1)人物名と業績の関係づけ
2)用語の説明

などを整理しておくといいですよ。
これまでの授業で使った資料はこのblogからダウンロードできます。
必ずダウンロードして、ノートに張って、授業の展開や要点を整理しておくようにしてください。

ちなみに、今日のお話の中からの逸話

*パブロフから林髞ー古武弥正ー宮田洋ー私ー皆さん、と続く経緯が出ました。皆さんは、パブロフから数えて5代目の弟子たちとなります。
また、
*生理心理学を、生理学的心理学と精神生理学に分類したスターン(J.A.Stern)先生のことは、このblogの古いところを探してもらえたら掲載されていますの。

試験にヤマをはるひとがいます。どんなヤマをはろうと自由なんですが、どうせはるなら当たるヤマをはってください。

何度かにわたって話をつないだテーマは重要です。脳の構造と機能の話や睡眠ー覚醒の話は重要度高そうでしょうか。

いずれにしても、楽しく勉強してもらえたら自然と試験でもよい点数が出てきます。

本日の補講に出席できなかった人は、私宛にメールをください。
授業中に書いてもらった内容を、メールで送ってください。

1 学年  番号  氏名
2 今回講義した14回のテーマのうち、最も印象にのこったのはどの回ですか?具体的にどの内容がどのように印象的だったかなどを書いてください。
3 現在2年次生のかたは、3年になったらゼミ選択することになりますが、どのコースをめざしていますか?

諸君の健闘を祈ります。

2010/01/29・記


100125医療のヘルスプロモーション:メンタルヘルス

2010-01-25 23:22:15 | Weblog
本日開講の医療のヘルスプロモーション:メンタルヘルス医療でつかった資料です。

自殺者数3万人の状態が12年続いている現状を打破する戦略を考えましょう。

WHO流に、数値目標を立てて、総合的・包括的に、御上から地域ボランティアまで総出でゴール到達のアクションがはじまっています。

健康心理学の担い手がなすべきことは、自殺の前駆症状となっている精神病の対策でしょうか。

自殺者の30%が、鬱病を含む気分障害のあとの自殺敢行だった資料をみてください。薬物依存や統合失調症をあわせるとなんと60%。

こうした流の中で、自殺者の最も多い「働く男性」に的を絞れば、職場のメンタルヘルスケアこそが切り口かも。

早期発見(プリベンション、一次予防)、早期治療(インターベンション、二次予防)、職場復帰(リハビリ介入・三次予防)、そして自殺者家族・遺族への支援(ポストベンション)などが私たちの仕事でしょうか。

諸君!メンタルヘルス相談員となって、日本の自殺予備軍を救おうとはおもいませんか?

このような話をしたとおもいます。

来週はいよいよ最終回。これまでの総括をしたあと、試験を行います。

では。

2010/01/25・記







20100125研究法:実験計画法の資料

2010-01-25 04:00:28 | Weblog
本日(1月25日)開講の心理学研究法で使う資料です。

実験計画法について、お話します。

はじめて聞くときは、用語がやたらと難しく聞こえます。

しっかり言葉の意味を考えて、使えるようにしましょう。

心理学では、心の働きを行動とみたて、当該の行動を観察し、測定して数量化します。

こうした行動が、ある条件のもとではたくさん出現したり、大きくなったり、消えたりします。

実験を重ねて行くにつれて、どのような条件を設定したら当該行動がどうなるかがわかってきますよね。

実験するときに操作する環境条件の変数を、独立変数と呼びます。

測定する行動を従属変数。

これらの変数に影響するその他の変数は十分統制しておかなくてはなりません。

独立変数の操作と、従属変数の関係についての実験前の理解によって、便宜上実験は3つのタイプに分けることができます。

できたら、仮説を検証するための実験計画法をつかうのが合理的なんですが、関係性がみえない状態では、観察に留まります。

すべての実験は、たんなる観察と、仮説検証型実験の間にあります。

早々にこの資料をダウンロードしたかたも、授業後にダウンロードするかたも、じっくり一週間考えてみてください。

2010/01/25・記



101022生理心理学:虚偽検出

2010-01-24 20:05:35 | Weblog
1月22日金曜日開講の生理心理学「虚偽検出」で使った資料です。

取調室の中で、容疑者がどのように自白を迫られるのか。

ちょうどこの日、尋問室での赤裸々な様子を録音したテープが話題になっていましたね。

科学操作の結果から、DNA鑑定の結果を証拠として、知識のない人に自白を迫る刑事・検事。

犯人ではなくても、証拠がある、科学的根拠のある証拠があると何日も言い続けられたら、気の弱い人でなくても自白してしまう瞬間があるかもしれません。

さて、科学的証拠能力って、いったいどの程度のものなのでしょうね。DNA鑑定は日進月歩の進歩をしています。足利事件当時の技術など今から見れば古くさい代物だったというのが今日の話題です。

では、精神生理学的虚偽検出の科学的証拠能力はどの程度なのでしょう。

このような今日的話題を知るためにも、生理心理学の分野では日々新しい技術が開発されています。

ここ20年ほどのあいだに、精神生理学的虚偽検出研究はずいぶんと進歩しました。

日本の若きポリグラファーの努力の成果です。

GKTという技法が中心テーマでした。

犯人しか知り得ない事実に関する記憶の断片を、質問しながらSRRや呼吸を測定するわけです。

ポリグラフ検査と呼ばれていますが、たんに嘘をついたときの緊張を波形からみるというTV番組でよくやる見せ物のような他愛ないものでないことはわかってもらえましたね。

来週はこれまでの授業の振り返りをします。せは。

2010/01/24・記



100118医療のヘルスプロモーション:自殺防止

2010-01-19 10:51:03 | Weblog
1月18日開講の医療のヘルスプロモーション:自殺防止で使った資料です。

医療者にとって、患者さんに自殺されることほど辛いことはありません。

尊厳死というのも自殺の部類に入るかもしれません。

武士道の精神にのっとって、辱めをうけないよう潔く切腹、自決・自死するという風潮が我が国には少なからずあります。

認知症などで介護に疲れ果てた上での無理心中も自殺です。

自殺は医療にとっては、決して許されるものではありません。美化してはいけません。

ところが自殺者数が減らない。年に3万人を超える状態が1998年から2009年まで12年も続いています。

何とかしなくてはなりません。自殺防止プログラムは医療のヘルスプロモーションの一つの柱でもありませす。

そこで昨日は、健康心理学の授業でも使った資料を再度利用しつつ、より洗練した話を試みました。

自殺の実態を知り、予防できるかもしれない状況を、受講生のみなさんと共有しました。

働く男の人たちが、4-6月の日曜日から月曜日にかけての深夜か早朝自殺を試みることが多いようです。

こうした手がかりだけでなく、サインを送ってくれています。必ず、他の手段があるはずです。

来週は、自殺の前駆症状であるうつ病の実態を知り、うつ病への対処法を学び、うつ病の予防へと話を進めます。

では。2月1日が最終授業です。2月8日は試験です。ノート整理などしておいてください。

2010/01/19・記

研究法資料追加

2010-01-19 10:44:29 | Weblog
1月18日に使用した資料の追加分です。

西宮市内の震災による倒壊家屋が赤く塗ってある地図と、私たちが関わったB小学校の校庭の写真です。

ここに移っているのは、本学名誉教授の服部祥子先生と教頭先生。

校庭内が駐車場と化し、体育館は避難所でした。2月5日の撮影です。

3枚目の写真は私たちの活動の成果。自分を知ろうチェックリストの表紙と、活動報告としてまとめた本です。

「阪神・淡路大震災と子どもの心身」「名古屋大学出版)という本です。

興味あるかたは、ご一読ください。合同研究室にありますよ。

最後の写真は、震災1年後の1996年1月24日に、西宮市の某小学校でおこなった教師およびPTAのためのストレスマネジメント研修の一幕。スウェーデンから来ていただいたエリザベス・ソリン先生が、音楽にあわせてリラクセーションスキットを読んでいるところです。

では。

2010/01/19・記

100118研究法:因果

2010-01-19 10:29:08 | Weblog
心理学研究法受講生のみなさん、あけましておめでとう。

18日も過ぎてからの新年の挨拶で授業は開始しました。

昨日・一昨日のセンター試験を終えたあとなので、私たち教員は総じて疲れが残っていましたが、受講生のみなさんはいたって元気でしたね。

17日が阪神・淡路大震災から15年という伏し目だったので、そのようなムードで授業を組み立てました。

因果がテーマ。

これまでの調査研究のお話では、多くが相関関係を探すアプローチでしたが、これから3回は科学の真髄、因果関係をめぐるアプローチです。

そういうことで、震災などの出来事が原因となって、後々の心身の健康に影響が及ぶというようなお話をしたかったわけです。

阪神・淡路大震災で私たちが関わった事例のお話をさせてもらいました。

西宮市内のある学校3校と、大阪府F市内の学校3校で1995年の3月から1年間にわたって実施した「自分を知ろうチェックリスト」をつかった震災ストレス反応(不安、うつ、混乱、そして愛他)の3回の結果をみてください。

震度7が西宮。震度4がF市。

不安は震度が強い地域ほど強く表れ、半年後には沈静化しているのがわかります。

うつと混乱は、女児でこそ震度の影響がありましたが、男児では差がありません。

いずれの症状も半年後には低下しているのに、1年後に少し増加しているのが気になりました。

これは、記念日効果といって、マスコミの報道が激化して、いやな体験を想い出すのが影響しているといわれています。

不安やうつ、混乱などのストレス症状とちがって、他者への慈しみの気持ち(愛他性)が震度7の地域の子どもたちで増したのは、ボランティアの人々から受けた優しい対応のおかげでしょうね。

震災でけがをしたこどもは、けがをしなかったこともたちよりも不安症状は強く出ていましたが、うつや混乱はそれほどでもありません。

どうも、震災による直接被害だけではなく、生活全般への影響が震災ストレスに影響しているようですね。

震災直後は、ASD(急性ストレス障害)と定義されている症状が多くの人たちにみられます。

通常1月もすると落ち着いてくるのですが、症状が残ったり、増ます人もいます。

こういうケースはPTSD(外傷後ストレス障害)という心の病と診断されます。

ASDからPTSDに移行しないように、早期のケアが必要であることが私たちの活動からわかりました。

来週はそのような話から、実験計画法というテーマでお話する予定です。

では、試験勉強ぼちぼちしておいてください。

2010/01/19・記


今宮戎神社で十日戎最高潮

2010-01-11 17:57:52 | Weblog
毎年1月9-11は十日戎。

七福神の中の戎大黒を祭る商売繁盛を願う年頭恒例の神事・祭り。

昨日10日。日本橋に出て、i-phoneを購入したのを皮切りに、景気の良い神様詣でをしようということになって家族総出で界隈をうろつきました。

すごい人。驚きました。不景気なときほど契機がいいというけれど、本当に大勢の人が詰めかけました。

この写真は、私のi-phoneカメラで撮った最初のニューズ映像(かな?)。

入口では入場制限をしていたくらいですから、足の踏み場もなければ動きもとれない。

荷物をもった娘などは、両手で荷物をお腹のあたりでしっかり掴んでおかないとどうなるかわからない状態。

昨年、長野神社でもらった笹を今宮神社にお返ししただけで追い出されるように出口から引き上げた次第。

帰りは恵美須町の駅までぶらぶら。再び日本橋に戻ったけれど、その足で長野神社へ詣でて福笹を買いました。

というのも、長野神社の福娘が、娘の同級生らしいというので義理堅く戻ったというのが本当のところでした。

まるちゃん、本当に福娘似合ってたよ!

2010/01/11・記

札幌から

2010-01-09 20:19:22 | Weblog
北海道医療大学から帰ってきました。

気温はマイナス三度。

雪の舞い散る、あいの里教育大前駅から札幌駅へ。乗り換えて新千歳空港駅に。

ぐるりと土産品店回ってたら時間が。

この写真は、名物夕張メロンソフトクリーム。これはいっぺん食べたらヤミツキになります。

生キャラメルより、メロンパンが食べたかったんですが、売切れ!残念でした。

大きなジェットなのに、客が少ない。JAL危機のせいかま。株も安くなってるし。

でも、機内サービスはよかったです。機長が、ご心配かけておりますが、と話出したのもよかったです。

愛知空港から生駒上空をまわって、大阪市内に入った辺りの景色は宝石をちりばめたよう。

大阪城もきれいでした。

一泊二日の北の旅でした。

2010 01 09記

2010生理心理学:バイオフィードバック

2010-01-08 22:18:02 | Weblog
2010年最初の生理心理学の授業は、バイオフィードバックのお話。

本来自分の意思では制御不可能な身体の反応を、視覚・聴覚などの感覚情報に変換してモニターできるようにフィードバックする技術をバイオフィードバックといいます。

今日では、バイオフィードバックを用いて、心身症の治療や予防に役立っています。

1968年がバイオフィードバック研究の基礎研究が公にされたときです。

J.Kamiya先生が脳波α波のバイオフィードバック研究創始者。

また、自律反応のオペラント条件づけに成功した画期的実験はN.E.Millerによって行われました。

いろんな方法が試され、いろんな生体反応がフィードバックされてきました。

そしていま、ニューロフィードバックと呼ぶより人間にとって興味のそそがれる方法でのバイオフィードバックシステムが開発され、ビジネスマンのやる気を出す訓練に使われたり、創造性を高める集中訓練などが行われています。

また、ブレインーマシンインターフェースというよう新たな表現で、脳波や筋電図を用いて機器類の制御を行おうという試みんがなされています。

生理心理学の応用を前向きに考えていきたいですね。

2010/01/08・記

新年です

2010-01-06 03:50:42 | Weblog
このBlog(サイコロジスト101)をごらんいただいている皆様、新年あけましておめでとうございます

これが2010年最初のメッセージです。

正月は年賀状。今年もたくさんいただきました。5日現在で400枚を超えました。

私の方はと言うと、昨年暮れ29日にデザイン決定&印刷のあと徹夜で宛名ソフトつかって500枚強を印刷し30日午前中に投函しました。

そうそう、大阪の中央郵便局まで年賀状の束を抱えて持参したのですが、昨年5月に移転していたのです。移転先が2カ所。1つは駅前第1ビル。もう一つはスカイビルツインタワー。年賀状集配はスカイビル。

通常の集配が30分ほどで来ますよというアルバイトの年賀状販売員のかたに賀状の束を渡しました。

ちゃんと集配便に載せてくれたのかと少し心配だったのですが、3日になって宛先不明につき・・の印鑑おした数枚の賀状が戻ってきたり、昨日から返事も来るようなので無事私が出した年賀状のほとんどは届いたものと判断。

それにしても400枚もの賀状をみると、個性があります。

一通り目を通したあと、じっくり読み返してみたくなるものあり、家族の写真(多くが子ども)をみてほんのりするものあり。

画や写真にこったものあり、文章がやたら長めのものあり、決意をのべたるものあり。

手書きの一言を書いてくださったかたのものは、ことさらじっくり読むことに。

私の場合もそうなんですが、500枚もの賀状を前に、その人のことをおもいながらどんな一言を書き添えるかが重要とおもいつつ、ペンの流で余計なことを書いてしまう場合もあります。

虚礼廃止といった時代もあったけど、小学校卒業以来ずっと賀状交換を続けている先生や友達との45年をかえりみると、年に一度、心をこめてお互いの近況を語り合うって、実にいい習慣だとおもいます。

さいごに私が送った賀状のイメージを添付しておきます。
大学宛に賀状をいただいたみなさま、とりいそぎこの賀状イメージで返事に代えさせていただきます。

では、今年も宜しく!!

2010/01/05・記