サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

2011年3月25日:李強先生のお祝い

2011-03-29 03:22:40 | Weblog
李強先生が、4月から某大学に赴任されることになり、お祝いの宴を開催。

李先生とは、大阪府立大学総合科学部大学院生のときに知り合いました。

上海出身の李先生は、1989年6月4日の天安門事件の翌日日本に着いたとか。

以来22年で大学の先生になられました。

当時私は関西鍼灸短期大学の講師として、生理心理学の実験に埋没。

まばたきと脳波Fmθの出現様式に特異な関係があることを調べていました。

珠算名人、テレビゲーム熱中児、ヨーガの僧、鍼麻酔、運動選手、バイオリン奏者と、多様な被験者のデータを楽しくとっていました。

李さんとは、密教僧を被験者とした瞑想中脳波研究をごいっしょしました。

日にこれは彼の修士論文に発展していくのですが、たのしい一時でした。

李 強・津田久美・山口雄三・水谷充良・山田冨美雄 1993 気功と密教瞑想の脳波的研究。Neurosciences Supplement, 19、141ー144。

が彼との共同研究の成果です。

以来、日本で中国医学の紹介を継続し、日本中医推拿研究会の主催もされています。

去年の5月8日にはPGS研究会で講演もしていただきました。

お祝いの席はなんばパークスの某所。こじんまりした小部屋でお祝いをさせていただきました。

今後のご活躍を期待しつつ・・

2011/03/29・記

2011年3月23日卒業式

2011-03-29 03:15:34 | Weblog
3月23日、卒業式がありました。

創立10周年を迎える今年、7期生が卒業しました。

健康心理学科は2005年開学なので、3期生の卒業。

私のゼミ生たちといっしょに撮った写真です。

健康心理学科の卒業証書授与式では、東北関東大震災の犠牲者を悼んで、黙祷をしてもらいました。

卒業という門出のめでたい時ではあるのですが、2万数千人の犠牲者と37万人の避難所生活を送っている人々のことを想い、黙祷してもらいました。

みんな真剣な顔でした。

しーんと静まりかえったあの一瞬のことを、これからも時折想い出してもらいたいと思っています。

この日、卒業式に出られなかった人も、少し遅れて31日には卒業を迎えます。

がんばれ!旅立っていく若者達よ!

2011/03/28・記

2011年3月21日:京都知恩寺の桜は早くも開花

2011-03-22 07:56:51 | Weblog
小雨がときおり舞い散る京都百万遍の知恩寺。

春の彼岸供養に行ってきました。

東北関東大震災をおもい、お住職の深い心に残る話に涙を啜る檀家さん。

4月初旬に予定されていた法然800年忌の法要は秋以降に延期とか。

多くの魂を仏門の僧が一斉に祈り念じているのでしょうね。

心理学者たるわたしは、そんな中でも生きている人、生き残った人、これからを生きようとする人のために尽くそうと想いを新たにして墓参り。

そのあと、寺の境内に咲く早咲きの桜をみつけました。

なんと地味な紅色なんでしょう。

しばし花模様に心が晴れた気がしました。

2011/03/22・記


2011年3月20日:嗜好科学研究所の仲間達と

2011-03-21 10:49:10 | Weblog
懐かしい仲間が集まりました。

場所は梅田。阪急グランドビル内の某所。

S株式会社の旧嗜好科学研究所の仲間達が集いました。

中心にいる中川さんが所長で、当時のスタッフたちが揃って退職記念のパーティをしたわけです。

私は1989年に中川さんと知り合いになりました。

11月のSPR(米国精神生理学会)で私がシンポジストになって日本のまばたき研究の現状を発表した記憶すべきあの旅をごいっしょしたのが縁で、共同研究をはじめました。

サンフランシスコでバイオフィードバック研究で有名なジョー・カミヤ先生との楽しい1日を過ごし、翌朝セントルイス経由でニューオリンズに旅立った直後、大地震がサンフランシスコを遅い、ベイブリッジが壊れ、ワールドシリーズが中止になったあのときのことです。

現在関学教授の片山さん、関西国際大学教授の中山さんもごいっしょしましたね。

昨夜は、その中川さんがS社を退職されたので労いのパーティ。東北関東大地震・津波災害の後なので、小規模なパーティとなりました。

20年ほど昔の話に花を咲かせ、今は重役になったかつての部下達と楽しい一時を過ごされました。

私も10年以上、年賀状だけのおつきあいだったので久しぶりの元気なお顔を拝見し、うれしかった。

釜石にあった海洋研究所にもいらしたことがあるとかで、今回の地震・津波による災害を辛い思いで語っておられたのが印象的でした。

2011/03/21・記


快晴の空に富士山:見る人の感性映す美の山

2011-03-19 19:30:28 | Weblog
今日の富士山。

あたたかいぽかぽか陽気の春の空に、雪化粧の残る富士山。

白い雲を傘のようにかざした風情ある姿でした。

新幹線の窓から、なかなか見ることの出来ない美しい富士山でした。

そばで子どもが富士山をみつけて、写真撮りたい!とごててました。

ごめんね、私はずっと狙っていたんですよという目で愛想しましたが、伝わったかな?

子どもって、美しいものを見つけるのがはやいですね。そして、自分のものにしたがる。いい感性もってます。

私の隣には途中から乗り込んできた男性。富士山が見えようと、子どもが騒ごうと、ただひたすら寝ていました。

年をとる、大人になるって、こういうことなんですね。

2011/03/19・記

スカイツリーが634mに

2011-03-19 19:27:22 | Weblog
お台場から東京駅に向かうタクシーの中からみたスカイツリー。

後で知ったのですが、高さが634mに達したそうです。

634=むさし=武蔵の国という語呂合わせ。

本日は天気もよく、目標に到達したばかりのスカイツリーをみて、少しは気分も高揚しそうでした。

2011/03/19・記

プライムニュース出演記録

2011-03-18 17:10:09 | Weblog
突然の災害への備えは何か?

 2011年の3月11日は特別な日となることでしょう。被災されたみなさまに深く哀悼の意を表します。

 宮城県沖で発生したマグニチュード9.0の大地震と、それにつづく東北から関東にかけての太平洋岸に押し寄せた潮位15メートルに達する津波は、推定2万人を飲み込み、その多くの尊い生命を奪う大災害となりました。

 自宅を失い、親を亡くし、子を早世させた被害者総数は50万人。緊急避難所となった小中学校などの体育館に身を置く被災者は、死と隣り合わせの恐怖体験の後、生き残った者固有の深い心の傷を負い、日々の生活をしのいでいます。

 この原稿を書いているのは新幹線のぞみ車中。昨夜の緊急テレビ生出演の記憶も生々しい3月19日。あの地震から1週間が過ぎたほかほかと暖かい春の日差しが漂う午前。富士山の残雪を照らす光景を窓超しにみながらキーを打っています。

 昨夜のBSフジ「プライムニュース」は、避難所生活が一週間を過ぎた今、被災者へのケアが必要であることをアピールする主旨で企画されました。3日前に出演交渉を受け、前日にラフ台本をメールで受けとっただけで出演。八重洲口を出てすぐハイヤーでお台場のフジテレビに到着。控え室で担当プロデューサーやディレクタと挨拶する間にメイクさんが顔のテカリをとる化粧。

 小宮山厚生労働副大臣が到着。「ずっと副大臣室のソファーで寝ているのよ」と少しハイテンションの挨拶のあと、子どもへのケアをきっちりやりますよと持論を展開。災害ボランティア担当政務官の辻本清美氏は現地から戻れず、代わりに避難所の取材を続けていたイケメンの橋本記者から現地の様子を聞く。こちらも被災地取材が始めてなのでハイテンション。

 8時スタートの番組は、管総理大臣の緊急記者会見の予定が入ったので、原発事故がらみかとプロデューサーや司会者はその場で台本を修正。番組スタート直後に管総理の記者会見。「国民みんながんばってください」という長説教に出演者らはイライラ。大事なプログラムの1つが短縮された憤りとは違う、微妙な空気が漂いました。番組中に流れた避難所の生中継では、子ども達がVサインを作り、にこにこ笑いながら駆け回っている姿が印象的でした。

 私は、震災の後、時間経過につれて現れる心身の症状について、テロップをつかって解説。子どもへの特別な配慮の必要性を、阪神淡路大震災後のケアの経験をもとに訴えました。今は元気そうな避難所の子ども達は、実は何が起こっているのか全く理解できていないのです。地震や津波が原因で住む家を失い、体育館で段ボールを壁にして生活するはめになったことなどわかるはずはありません。親切な大人たちや、カメラを抱えた取材陣が、自分たちに働きかけてくれるのを、無垢な感覚で応じ、はしゃぐことによってその場をつくろっているのです。

 そういえば、阪神淡路大震災の一週間後、西宮や神戸の小学校に取材陣が入り込み、困窮する生活に疲れた被災者をテレビカメラの前に立たせて政府の無策を訴える材料としていました。混乱した生活の原因は直下型の地震でした。1週間後の避難所生活は、辛いものがありました。これからどうしようという不安、どうしようもないと塞ぎ込む鬱症状、整理できない精神的混乱状態からくる怒りなどが最大級にふくれあがるこの時期。マスメディアは過剰な不安をかこち、怒りの矛先を政府の対応の不備・行政の滞りと無策に帰属させていました。同じ事がまた繰り返されようとしています。

 被災者へのケアは次の4段階でなされるべきでしょう。

1 震災から3日間  生命確保、生存者救出、不明者捜索、外傷の治療
2 震災から3-1週間  避難所生活への適応支援、物資配給、病者への医療確保
3 震災から1週間ー1ヶ月  個別対応、メンタルヘルス対応、脆弱者(子ども、高齢者)対応
4 震災から1ヶ月以降  通常の生活への復帰支援、通常の生活の場でのストレスマネジメント教育介入

 被災者のために何かしてあげたいという暖かい気持ちをもった多くの人は、テレビでみた被災者の惨状を見て、すぐさま現地にかけつけて心のケアをしてあげたいと思うことでしょう。

 震災から1週間を経た今、メンタルヘルスへの対応がスタートします。

 心のケア専門家が、被災者に個別対応していては賄いきれません。

 精神科医を日本中からかき集めてさえ、37万人の被災者の心のケアには対応不可能です。

 他人の心の問題に対応するには相応の訓練が必要です。医師や看護師でも不可能です。被災者に対してもよい結果は生まれませんし、当人の心の健康が危ぶまれる事態にもなります。

 災害はいつも突然訪れます。突然の災害への備えとは、こうした非常事態に対応できる「心のケア専門家」を育成することでしょう。心理士の国家資格が今こそ必要だとおもいました。

2011/03/19・記

2011年3月18日夜8時ー10時のBSフジ:プライムニュースに出ます

2011-03-18 17:10:09 | Weblog
今私は新幹線の中。

もうすぐ静岡あたり。順調に動いております。富士山も遠くにみえています。

2011年3月18日夜8時ー10時放送のBSフジ「プライムニュース」に生出演するためです。

私のほか、辻元議員、小宮山議員たちが出演するそうです。

辻本清美議員は、現在、災害ボランティア活動担当の首相補佐官。

小宮山洋子議員は現在厚生労働副大臣。

実際に出演できるかかどうかは未定なんだそうです。

内容はいうまでもなく「東日本地震・被災者のケアを急げ!」というものです。

私におはちがまわってきたわけは、たぶんフジテレビ系列の番組でいくつか取材をうけていること、阪神淡路大震災時の記録に私達の名前があり、テレビ出演もしたことなどでしょう。

心理師国家資格問題を具体化する上で、心理師の実力が試されるいい機会にもなるとおもいます。
根拠のある、実績のある具体的な対策を国に示してもらい、その中で心理の専門家の働きが浮き出てくるようなお話をしたいとかんがえています。

視聴可能であればどうぞごらんいただければとおもいます。

家内にビデオを撮ってもらうよう頼んでるんですが、ケーブルテレビのBSは録画が難しいのでうまくいくかどうか。

今夜はお台場のホテルで一泊します。11日の地震で壁にはひびが入っているそうです。

無事を祈っておいてください。

では。

2011/03/18・記

東北・関東大震災。私達に何ができるか?

2011-03-15 23:54:43 | Weblog
すごい地震が発生しました。

日を追う毎に、人智を超えた自然の力に脅威を感じております。

私達心理学者にいったい何ができるのでしょうか?

私が主催するPGS(ストレスマネジメント教育実践研究会)は、阪神・淡路大震災時の活動を教訓として、平時から子ども達にどのような教育をすれば、いざという時(ストレスに見舞われた時)にうまく立ち居振る舞うことができるのかという視点でできた研究会。

PGSも3月5日で115回を数えました。もう相当、培ってきたノウハウが蓄積されています。

今回の地震・津波災害にも役立つことがあるかもしれません。

アメリカでは、今回の震災と津波、それに原発事故は大きく取り扱われ、まるで日本列島すべてが地震で埋没し、原発はチェルノブイリなみに汚染国と化したかのような報道。

それにあわせて、震災や津波災害時の取り組みについての論文を電子ファイルとして無料でダウンロードできるサービスを始めました。さすが情報先進国です。

一万数千人の死者、45万人の避難者、岩手ー宮城ー福島ー茨城と続く海岸線の津波被害は相当なもの。

災害復興の専門家(自衛官、消防団、警察)、医師、看護師だけでも相当数の人数が必要とされます。コメディカルスタッフも駆り出して、早期の治療・ケアに当たらなくてはならないでしょう。

私達心理学を職とする人間も、こうした事態のある局面で働くことになるとおもいます。

今はまだ早いですが、情報提供という形で役立てればとおもいます。

そこで、PGSのホームページWebPGS上に、私達の仕事の成果をアップロードし、多くの人にダウンロードしてもらい、役
立てて貰うことにしました。

ホームページ担当の村上先生が、pdfファイルをはりつけてくれます。

ご承知の通り、既に「小学生版 震災ストレスケアマニュアル」(1.2MB)は掲載されていますので、自由にDLしてください。そして、必要なところに配付、紹介をお願いします。

WebPGSのURLアドレスは

http://webpgs.org/

です。

ケアマニュアルは、

http://webpgs.org/sme-guide.pdf

でとれます。

2011/03/15・山田冨美雄

2011年3月14日:東舞鶴に行ってきました。

2011-03-15 23:40:23 | Weblog
前から決めていたことですが、家族旅行で蟹を食べに舞鶴に行ってきました。

二泊三日の予定だったのですが、諸般の事情で一泊で帰阪。

それでも初日はたらふく蟹三昧。

2日目の朝6時半頃、舞鶴湾の東舞鶴側に細く棚引く朝靄の美しいこと。

今から65年も前のことですが、ロシアからの引き揚げ船を待つ人もきっとこうした美しい景色の先に、会えぬ息子の幻をみたことでしょう。

このあと、岸壁の母がいた桟橋、引き上げ記念館などを見学したあと、バスで2時間のJR難波へと帰ってきました。

ひどい花粉症の症状のおかげで、目は真っ赤、鼻水ずるずるでバスを降りました。

2011/03/15・記






2011年3月3日:FD講習会に向後千春先生登壇

2011-03-15 23:33:39 | Weblog
旧知の向後千春先生が大学に来てくださいました。

楽しく、明るく、大学でいかに面白い授業をすることができるかを教育工学の立場からお話いただきました。

大福帳という厚手の紙を毎回学生に渡し、その日の授業での課題を書いてもらって回収するという技を学びました。

毎回配付し回収することで、学生は自分の学んだ履歴を管理でき、教員は出席管理にもつかえる。

まさに一石二鳥のすご技でした。

100名を超す学生が集う大教室で、グループ分けして、学生自らが動き、話し、考える。

学生は授業に先立ち、オンデマンドによるビデオによる講義を視聴しておいて授業に望み、授業ではグループワーク。

教師は話さない、教えないんだそうです。

すご技2ですね。

いつものことですが、教える技術を認知心理学で解明し、分かりやすく手ほどきしてくれる向後先生ってすごいなとおもいました。


2011/03/15・記



修論発表会(2011年3月11日)

2011-03-15 23:28:42 | Weblog
今年も修論発表会が開催されました。

3月11日の午後2時からはじまった発表会。

3人目の発表がすすみかけたとき、ゆーらゆらと会場となった庄屋学舎7階の教室が揺れました。

そう、東北・関東大震災のあの揺れでした。2分くらいつづきました。

地震ではないかと気づいたのは私。

危険を察し、発表を中断。備え付けのテレビをつけたのですが、アンテナにつないでないのであらい映像と音声のみ。

なんとか仙台での地震であることを知り、大阪には警報も出ていないというので10分ほどの中断の後継続。

修論発表会は無事終了したのですが、このあと災害がどれほど大きいものだったのかを知って驚いたものです。

2011/03/15期