サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

091221医療HP11:人工臓器患者へのアプローチ

2009-12-22 11:17:18 | Weblog
091221の医療ヘルスプロモーション「人工臓器患者へのアプローチ」の概要です。

授業でつかった資料は少し冗長だったので、更新しました。

人工臓器っていったいなんだろう。

ストーマってなんだろう。

新しい環境への適応をサポートする医療のヘルスプロモーションの基本です。

2009/12/22・記


心理学研究法11:発達研究

2009-12-22 11:13:44 | Weblog
昨日の12月21日に実施した心理学研究法でつかった資料です。

発達という時間経過にそった心身の特徴・特性の変化を研究する方法を考えました。

縦断的研究が重要なのですが、問題点がありました。整理したので読んで下さい。

双生児研究について紹介しました。

問題点があるのですが、課題で提出してもらった問題を深く掘り下げて考えてみてください。

理論も大切です。エリクソン、ボウルビー。教科書で勉強してみてください。

2009/12/22・記

生理心理学091218

2009-12-18 22:13:29 | Weblog
本日12月18日の生理心理学でつかった資料です。

まばたき反射のPPIとPPFを扱いました。

ちょっと専門的な話が多かったので眠かったかな?

驚愕性瞬目反射の先行刺激による抑制効果を、いまではPPIといいます。

プレパルス抑制。

これが統合失調症の患者さんでは消失するというので、ここ10年ばかりは生理心理学分野の花形指標となっています。

私が携わってきた研究を紹介したもの。

文献が読みたい方は言ってください。いろいろご紹介しますよ。

2009/12/18・記

091214医療のヘルスプロモーションでつかった細かい資料です

2009-12-15 16:16:42 | Weblog
12月14日の医療のヘルスプロモーションでつかった資料のうち、字が細かいもの3つを掲載します。

1  2000年当時、特定疾患と分類されていた難病一覧です.*印がついているものが、神経筋系難病です。

2 2000年当時、経筋系難病患者が利用できる公的医療サービス一覧です.

3 リラクセーション実技にもちいられた、リラクセーションのスキットです。

2009/12/15・記

091214医療のヘルスプロモーション:難病支援

2009-12-15 16:07:34 | Weblog
12月14日の医療のヘルスプロモーションで使用した資料です。

この日は3次予防としての難病患者のQOL向上をめざしたストレスマネジメント介入の実践話をしました。

今から10年も前の、私が大阪府立看護大学に勤務していた頃のお話です。

大学の研究紀要と、ストレス科学という雑誌に実践記録は掲載されていますので、詳しく調べたいかたは、元の論文をどうぞお読みください.

いろんなところでしゃべった内容ではありますが、今、同じことをしようとおもっても、なかなかできにくい環境です。

神経筋系の難病は、本当に身体症状もきつく、痛みで苦しみ、自由の効かない身体が日々悪化する状況になると、不安やうつといった心の健康を害する事態に陥ります.

こうした患者さんのメンタルヘルスを向上させるために、ストレスマネジメントがいかに役立つか。そして、どのような方法で介入を試みたらいいか。どうしたら、継続的にストレスマネジメント介入を実現できるか・・・・などなど未だに解決できない問題が山ほどあります。

心優しき健康心理学の学び手たちよ、いい方法を考えて、実践してください。

2009/12/15・記

091214心理学研究法:知能の研究法

2009-12-15 15:49:33 | Weblog
12月14日の心理学研究法で使用した資料です。

この日は知能とは何か、どんな構造が考えられているか、何のために知能検査ができ、知能指数という人を計る物差しはどんな意味をもつのかなどについてお話しました。

定義は広義、狭義と多様です。一通り覚えておいてください。

テキスト11章をよく読むと、講義の内容は理解できることでしょう。

ギルフォードの3次元からなる知能構造モデルまでがテキストに載っています.

ビネーというフランスの心理学者が、シモンという精神科医師と協力しあって、パリの教育委員会で問題となっている勉強についていけない子どもを早々に見つけ出す方法として作ったのが知能検査。

年齢段階ごとにクリアーできる問題で構成されるこの検査。クリアーできなくなる手前の年齢を、精神年齢と定義しました。

6歳のA君が3歳までの問題をクリアーしたけれど、4歳の問題でつまったらA君の精神年齢は3歳というように決まります。

後にこの精神年齢を実際の暦年例で割った数を100倍したものが知能指数というようになります。IQの誕生です。

で、A君のIQは、(3÷6)×100=50 ということになります。


知能テストでもう一つ有力なのが、ウエックスラーによるWAISとWISC。言語性知能と動作性知能に分けて検査ができあがっています。

こうした知能は、性格とともに、遺伝によるところもあり、学習・経験によるところもあります。一卵性双生児と二卵性双生児を比較した研究から、遺伝的な要素と経験による要素とが幾分ちがうことがわかってきています.

より知的に優れた人間を育てようとする人々は、小さい子どもの頃から特殊な訓練を行っているようですが、はたして大人になってからもくろみは実現するものなのでしょうかね。

創造性(creativeness)というもうひとつの知的能力が目下注目されています。テキスト11章の3節を読んで勉強しておいてください。

2009/12/14・記

091211生理心理学:ストレスバイオマーカ

2009-12-13 19:35:47 | Weblog
12月11日の生理心理学で使った資料です。

今回と来週の2回は、私の専門領域から最新のお話。

今週は、ストレスバイオマーカとしての唾液中生化学物質について。

ストレスというと実にあやしげな概念。

これを物質で表現できたら、工学や医学などの科学者たちと同じことばで心の問題が検討できますね。

こうした考えから、精神神経内分泌免疫学という4つの学問領域をつなげた総合学問領域が生まれました。

1981年のこと。中心人物はAder先生。

免疫系の働きが、腫瘍の成長を抑えますが、心の持ちようでその働きに違いが現れることからはじまったこの領域。

一歩間違えれば、あやしげな宗教のような世界とつながりそうですから、気をつけて研究をしなくてはなりません。

私が最初にはじめたのが、唾液中の免疫物質である、免疫グロブリン「分泌型免疫グロブリンA(s-IgA)」を、ストレスの指標にしようという実験でした。

時まさにバブルがはじけて日本経済が落ち込み、55年体制が崩壊したといわれた1993年のことです。

失われた10年とよくいわれる、1993年からの10年ですが、私にとってはそれまでの研究領域を広げる画期的な10年となりました。

s-IgAという免疫物質は、鼻腔や口腔などの上気道上粘膜中で活動し、細菌をやっつけてくれます。

当時、ストレス事態がつづくと、免疫機能が低下すると考えられていたので、急性ストレスを負荷するとs-IgAは分泌量が低下するだろうと思って実験しました。

騒音負荷ストレス。結果は、真逆。s-IgAは増加したのです。

ゴーグルを装着して生活するというブラインド生活ストレス。これも結果は、s-IgAの増加。ストレス負荷をとると、基のレベルに戻りました。

試験ストレス。試験の一ヶ月前から徐々に s-IgAは減少しましたが、試験当日から急増。1月後元のレベルに戻りました。

どうも、急性ストレスを負荷するとs-IgAは増加することがわかりました。

看護大時代の修論生竹さんとの共同研究では、妊婦さんにお願いして唾液を定期的に採取。分娩前後でs-IgAは急増することがわかりました。難産の人では、s-IgA急増は早くおこる。お母さんってすごいですね。生まれてくる子どもの健康のために、免疫物質を大量に放出しているんでしょうか。

さて、慢性ストレス事態では、逆にs-IgA量は低下することもありそうです。

本学着任以降、唾液中コルチゾールの研究も開始しました。

コルチゾールは、ストレスの内分泌指標そのもの。唾液から抽出されるコルチゾールも同様と考えると、この増減はストレスマネジメントの効果を直接みるための物差しになるはずです。

経験則からして、15分間も歩行すると、イライラした気分が解消されます。

実験で15分間歩いた前後、そしてさらに20分ほど後の計3回唾液を採取し、コルチゾールの変化をみると、一貫して低下していました。

一方、s-IgAは歩行前->後で増加し、20分後低下しもとにもどります。

実に面白い結果となりました。15分歩行はストレスを解消し、免疫機能を高めたことになります。

大学生はほぼこの傾向がありますが、高齢者ではコルチゾールが歩行によって低下せず逆に増加する例もみられました。高齢者には15分は長すぎるのかもしれません。

若い人にとって、人前でスピーチすることはストレスだといわれます。テレビカメラの前で、自己紹介をするという実験をしました。

スピーチ前後で唾液を採取したところ、男女ともs-IgAは増加しました。一方、コルチゾールは男子大学では増加しましたが、女子では減少ないし無変化。

スピーチ課題は、女子大学生にとっては健康によいチャレンジャブルな課題でしたが、男子大学生にとってはストレッスフルな課題そのものだったということでしょう。

今週はここまでの話をしました。

来週は、笑うこと、泣くことなどがコルチゾールやs-IgSにどう影響するのかをみる実験をお話しします。

またその後、まばたき反射にみられるプリパルス抑制(PPI)の話をしましょう。

PPIは精神病のバイオマーカといわれています。

来週をたのしみに。

2009/12/13・記












ヨーグルトは白雪かぶる富士山の兆し

2009-12-13 18:17:23 | Weblog
師走です。何やら走りまわる先週末でした。

11日金曜日のゼミを終えて、小雨の中を東京へたちました。

新横浜は雨嵐で寒いこと。10時にホテルにチェックイン。

あたたかい部屋でぐっすり眠り風邪を退散させました。

機嫌良く翌12日土曜日は7時に起床。

和風バイキングの朝食。納豆、味噌汁、漬け物、サラダ、大根おろしに山芋おろし・・・

ご飯にぶっかけた山芋・・・らしい白いものの味がどうもおかしい。

なな、何と、ヨーグルトだったのでした。

「ヨーグルトご飯」か、あってもいいか!

と果敢にチャレンジ。醤油をかけたり塩をふったり。ジャムものせました。

おおかた食べたのですが、うまくはない。酸っぱいだけ。結局3口ほど残してあきらめました。

少し散歩のあと、9時にチェックアウト。電車に揺られ、バスで某大学キャンパスに到着。

10時から博士論文の審査会。昼1時過ぎに自由の身になり、新幹線の予約を済ませました。

2時過ぎののぞみに乗り込み、シュウマイを肴に缶ビールで1人乾杯。

落ち着いた頃、窓の外に富士山の姿が・・・

前夜の雨嵐が去り、東海道は快晴。青い空に白雪をかぶった富士の山が映えています。

座席を立ち、窓際に移動。携帯カメラで撮影してみました。

このところ、のぞみに乗ると富士山が見えるかと楽しみにしていたのですが、いつも靄でみえなかったので嬉しい。

席に戻り、目を閉じてうとうとするうちに、句が次々にわいて出ます。

 年の瀬に 念願叶う 富士鑑賞

 名古屋まで 小春日和を 一眠り

 目が覚めて 京にのぼりの 秋の田や

 夕刻の 小雨に濡れて 淀の川


新大阪から大学に戻りました。メールで、U君が10日の実験データを分析し終えたというのでワクワク。


 グラフにし なんとか胸を なでおろし


 コルチゾールとs-IgAの反応のパターンが微妙にこれまでの実験と違うものになっています。なるほどと、落ち着く考えなかなか現れずイライラしたのもつかの間。なんとか納得のいく説明がついてきました。

おちついたところで、夜のPGS研究会忘年会へと再び電車に。

狭い店で2時間、たらふくビールをウィスキーのロックを楽しみました。

さらに何名かでワインバーへ。


 ボルドーの 赤を3本 平らげし


最終手前の電車に飛び乗り、気持ちよく開いていたシートに座ったのがいけなかった。

居眠りしてしまったのです。タクシー4000円也・・・はきつかった。

12月12日は、楽しいこともあり、失敗もありのいい一日でした。


2009/12/13・記

紗梨-誕生日おめでとう!!

2009-12-11 10:15:53 | Weblog
昨日、12月10日は、やまのさりーちゃんの4さいのおたんじょうび!!

おめでとう!

この写真は10月31日の学園祭の日に大学に遊びにきてくれたときのもの。

健康心理学科で助手をやってくれている、山野洋一先生の長女です。

山野先生に抱かれているのが紗梨。かわいいね。

うちの娘も4歳のころ、本当に可愛かったな~

よく私の膝の上で居眠りしていました・・・・

山野先生、昨日は久しぶりに7時頃大学の合同研究室を出たようです。がんばっていいお父さんしたか?

一日おくれの誕生日お祝いのことばでした。

2009/12/11・記


09年12月10日のテレビ撮影&医療のヘルスプロモーション課題

2009-12-11 09:59:54 | Weblog
昨日12月10日は朝からたいへん。

テレビ東京「たけしのニッポンのみかた」という番組の収録でした。

10時前からスタッフクルーが集まってきて、準備。

昼1時には吉本の芸人さん3組が到着して緊張感は高まりました。

来年1月28日放映予定のものなので、内容については言及できませんが、たいへんでした。

私が専門とする生理心理学の立場から、ストレスが健康に役立つ面をみてみようとおもっています。

撮影に協力してくれた本学学生41名のみなさん、ほんとうにありがとうございました。

OHSホールでの収録は3組の芸人さんの漫才&コントを鑑賞すること。

写真は合間に撮影した風景。

一糸乱れずの素晴らしいスタッフのゼミ生・院生も誇らしくおもいました。

今日11日と明日12日の二日間、大学院のUくんにはデータ分析をお願いしています。

私は今日ゼミを終えたら東京へ。明日、某大学院博士論文の中間口頭試問があるため前日入りです。

明日夜はPGS研究会の忘年会があるので6時には帰阪しなくてはなりません。

どうも今日は雨。東京についても雨。明日は晴れるかな?

今週はじめ発熱してしまい、月曜日5限は頭だけとなりましたが、医療のヘルスプロモーション受講生のみなさん、風邪うつってないよね。

来週月曜日には、課題を提出してくださいね。食べたもの調査でカロリー計算という課題。

カロリー計算までできなくていいから、毎日食べたものを記載しておいてください。

では!

2009/12/11・記

091207心理学研究法9:人格検査

2009-12-07 21:19:18 | Weblog
09年12月7日開講の心理学研究法でつかった資料です。

テキスト10章をよく読んでおいてください。

私たちは、とかく人を自分の基準から評価しがちです。

心理学では、知能、人格、創造性という特性から評価するようになっています。

検査法として考えるときには、質問紙法、作業検査法、投影法の3種類に分類されます。

そして、科学的に査定法を評価するには、信頼性と妥当性を重要視します。

2年生になれば、実習で詳しく具体的に学んでください。

ちなみに、大学院生の修士論文は概ね、健康のいろいろな側面を査定する尺度作りが仕事となります。

卒論でも、トライしてみてください。


2009/12/07・記

091204生理心理学:感動のものづくり

2009-12-05 11:34:51 | Weblog
12月4日開講の生理心理学で使用した資料です。

ただし、写真類は著作権等の理由から掲載しておりません。

また、すでに使った資料類も授業では使用しましたが、割愛しました。

「快適性」を付加価値としたもの作りから、「感動を生む」を新たな付加価値としたもの作りコンセプトわかってもらいましたか?

資源のない日本が、経済的に自立して世界のなかで生きていく戦略は、資源を輸入し、加工し、付加価値をつけて世界中に販路を求めることだと近代日本の船出にあたって政府首脳が決めたこと。

今、そのコンセプトが生きているとして、感動をうむ、我が国にしかできないもの作りこそ大切にしたいというのが私の願い。

生理心理学の立場から、これを実現するには、「感動」を身体の反応から計測する技術を作り上げることだとおもいます。

そこで、感動を心、行動、身体の3面から計測しようとかんがえたわけです。

ちなみに論文になっていますので、必要な方は原著にあたってください。

原著
 山田冨美雄 ・江川 猛
 モノ作りコンセプトとしての「感動」の生理心理学的測定
 生理心理学と精神生理学,2006, 24(1), 49-56. (2006年8月)

関連学会発表
 山田冨美雄・田中邦彦・高橋隆宜
 プチ感動を生むモノづくり:生理心理学的感動評価の試み
 日本生理人類学会第57回大会、2007年10月21日、福岡(九州大学西新プラザ)(日本生理人類学会誌, 2007, 12 (2), 140-141.)


2009/12/05・記

091130医療のヘルスプロモーション:QOL1

2009-12-02 00:07:30 | Weblog
11月30日開講の医療のヘルスプロモーションで使用した資料です。

今回からPart 3「QOL向上をめざす医療の実際」3回シリーズ。

その1は、自分の歯で噛んで食べるという歯科健康指導の話。

一次予防としての歯磨き指導がいかに大切かですね。

6歳児臼歯がいかに大事か、わかってくれましたよね。

親は、子どものおやつにも工夫しなくてはなりません。カルシウムの多い少し硬い目の甘くないもの。

やわらかくて甘いものはだめでしょうけど、これが子どもの頃は最高の幸せなんですがね。

目の前の幸せより、遠い先の幸せを優先することの大切さは、おやつの中身で教えることができます。

健康日本21でたてられた数値目標は果たして達成されたのでしょうか?

来年の最終評価が楽しみですね。

健診のテーマは、肝臓機能。γGTPがアルコール肝のマーカ。

来週は、糖尿病患者のための食事指導、運動指導の実際!

2009/12/02・記